地デジ化に対応するため購入されたテレビは2010 年末までに6700 万台。大量のアナログテレビがごみになった。捨てられた後、電子ごみはどこへ行くのか。その行方を追いかけ、国内の中古家電輸出商社、アジアやアフリカの中古家電市場、日本や中国、フィリピンのリサイクル現場などを取材。鉛や水銀などを含む電子ごみは、輸出された先で健康被害や環境汚染を引き起こしていた――。電子ごみの行方を追いかけながら、その背景を追ったDVD「世界をめぐる電子ごみ」の完成を記念し、上映会が開催される。(日刊ベリタ編集部)
【DVD情報】
「世界をめぐる電子ごみ」
http://parc-jp.org/video/sakuhin/ewaste.html
地デジ化に対応するため購入されたテレビは2010 年末までに6700 万台。大量のアナログテレビがごみになった。捨てられた後、電子ごみはどこへ行くのか。その行方を追いかけ、国内の中古家電輸出商社、アジアやアフリカの中古家電市場、日本や中国、フィリピンのリサイクル現場などを取材。鉛や水銀などを含む電子ごみは、輸出された先で健康被害や環境汚染を引き起こしていた――。 その責任は誰がとるべきなのか。どうしたら解決できるのか。地球規模に展開するごみビジネスの仕組みを探りながら考える。
●作品タイトル 「世界をめぐる電子ごみ」 ●価格 8,000 円+税(図書館価格 16,000 円+税) ●作品詳細 36 分 DVD/VHS(日本語) 2011 年 ●制作 特定非営利活動法人 アジア太平洋資料センター(PARC) ●企画 内田聖子 ●構成 鈴木敏明/小池菜採
●作品の章構成 1. 消えた電子ごみ −電子ごみの誕生 −家電リサイクル工場 −消えた電子ごみ
2. 電子ごみの行方 −国境を越える中古家電 −なぜ国境を越えるのか −ケータイのリサイクル −パソコンのリサイクル
3. 有害な電子ごみと輸出規制 −電子ごみに含まれているもの −バーゼル条約とバーゼル禁止令 −ビデオデッキの3つの名前
4. 海を渡った電子ごみ −フィリピンのリサイクル −電子ごみの都、中国・貴嶼(ぐいゆ) −香港を通過する電子ごみ −貴嶼の現在
5. 拡大生産者責任と私たちの選択 −中国の新しい法律と拡大生産者責任 −日本のリサイクル制度の問題点 −制度への提案 −生産者の責任 −何にお金を払うのか
◆上映会案内
日時:5 月12 日(木) 19:00〜20:00 ■会場:アジア太平洋資料センター(PARC) ■参加費:無料
■上映作品:2本 「世界をめぐる電子ごみ」 2011 年 制作:アジア太平洋資料センター(PARC)
http://parc-jp.org/video/sakuhin/ewaste.html
「危害の輸出 アジアで処分されるハイテクごみ」 2002 年 制作:バーゼルアクションネットワーク
初めて世界中に地球規模の電子廃棄物の問題を紹介したドキュメンタリー。アメリカでリサイクル用に集められた古いパソコンの推定80%が実際には中国に送られ、リサイクル作業に雇われた10 万人の貧しい移住労働者が鉛入りのブラウン管モニターをハンマーで壊して銅を回収し、電子回路基板を火であぶって溶かし、金を取り出すために使用した高い酸性液を川に流していた。有害電子廃棄物の安くて汚い"リサイクリング"によってもたらされる職業上及び環境上の危険性に光を当て、現代のハイテク革命によって引き起こされる世界の環境正義の問題に目を向ける。
◆問い合わせ 特定非営利活動法人 アジア太平洋資料センター(PARC) Tel:03-5209-3455 Fax:03-5209-3453 E-mail: video@parc-jp.org HP http://www.parc-jp.org/ 〒101-0063 東京都千代田区神田淡路町1-7-11 東洋ビル3F
|