・読者登録
・団体購読のご案内
・「編集委員会会員」を募集
橋本勝21世紀風刺絵日記
記事スタイル
・コラム
・みる・よむ・きく
・インタビュー
・解説
・こぼれ話
特集
・国際
・農と食
・教育
・文化
・アジア
・入管
・中国
・市民活動
・米国
・欧州
・みる・よむ・きく
・核・原子力
・検証・メディア
・反戦・平和
・外国人労働者
・司法
・国際
・イスラエル/パレスチナ
・市民活動告知板
・人権/反差別/司法
・沖縄/日米安保
・難民
・医療/健康
・環境
・中東
提携・契約メディア
・AIニュース
・司法
・マニラ新聞
・TUP速報
・じゃかるた新聞
・Agence Global
・Japan Focus
・Foreign Policy In Focus
・星日報
Time Line
・2024年11月22日
・2024年11月21日
・2024年11月20日
・2024年11月18日
・2024年11月17日
・2024年11月16日
・2024年11月15日
・2024年11月14日
・2024年11月13日
・2024年11月12日
|
|
2011年05月27日11時41分掲載
無料記事
印刷用
イスラエル/パレスチナ
パレスチナ自治区を実効支配するイスラエルの論理 松澤 聡
一向に進まない和平交渉。その背景の一つに、パレスチナ西岸自治区はイスラエルにとって国防上の要という認識がある。、その上でヨルダン川沿いに伸びるヨルダン渓谷は有事には自然の城壁となる為にイスラエルにとってヨルダン川西岸パレスチナ自治区内に伸びるヨルダン渓谷を手放す事はできないのだ。facebook内にインティファーダ(蜂起)を呼びかかけるページが開かれたが、facebook管理会社にページは削除された。パレスチナ人のフラストレーションは限界近くなって来ている。
オバマ米大統領は今月19日に自身が発言した『イスラエルは1967年の国境線まで戻るべきだ』との見解に対してイスラエルのネタニヤウ首相は『67年の国境では国防は不可能』と反発し、米国内の親イスラエル団体も同様に反発した事を受け、22日の親イスラエル団体、AIPAC(米イスラエル公共問題委員会)での演説にて『イスラエル側のヨルダン川西岸地区内に設けられたユダヤ人入植地からの完全撤退を求めたものではない』との考え方を示し反発への配慮を見せた。
イスラエルの言う『67年の国境では国防は不可能』と言うのは四国程の大きさであるイスラエルの国土の小ささに関係している。アラブ諸国と対立しているイスラエルがアラブ諸国の真ん真ん中で暮らしてく為には国防と言うキーワードは外せない、その上でヨルダン川沿いに伸びるヨルダン渓谷は有事には自然の城壁となる為にイスラエルにとってヨルダン川西岸パレスチナ自治区内に伸びるヨルダン渓谷を手放す事はできない。
また、パレスチナ自治区の大部分は山岳部に位置しイスラエル軍がパレスチナ自治区から撤退をし、万が一パレスチナ側からの砲撃があった場合には、約70%の人口が海岸線に集中するイスラエル側の大部分の都市が砲撃可能範囲内に位置する為、イスラエル軍は永続的にパレスチナ自治区の軍事的コントロールを保とうとしている。
その為にイスラエル政府はユダヤ教宗教者のヨルダン川西岸パレスチナ自治区内への入植を認め実行支配を続け、和平交渉も何かと理由を付け先延ばしにしようとして来ている。
しかし、国防と言う盾はパレスチナ人の権利を踏みにじる理由になる事は決してない。
パレスチナ人の間でも最近のアラブの革命騒動を受け、革命支持の声が聞こえ始めている。
ソーシャルネットサービス facebook内にインティファーダ(蜂起)を呼びかかけるページが開かれたがfacebook管理会社にページは削除され、15日に予定されていたインティファーダもヨルダン川西岸地区の首都ラマッラでの小規模な暴動と、シリア側からイスラエル側へシリアに難民として生活するパレスチナ人が越境して来るなどと言う小規模の反発があったものの、いずれもイスラエル軍により完全に制圧されている。
この様にパレスチナ自治区内またパレスチナ人全体のフラストレーションは限界近くなって来ており、先の見えないパレスチナ人にとってオバマ大統領の一連の発言に対してアメリカ主導の和平への不信感は決定的なものとなっている。
松澤 聡 www.so-matsuzawa.com
|
転載について
日刊ベリタに掲載された記事を転載される場合は、有料・無料を問わず、編集部にご連絡ください。ただし、見出しとリード文につきましてはその限りでありません。
印刷媒体向けの記事配信も行っておりますので、記事を利用したい場合は事務局までご連絡下さい。
|
|
|