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橋本勝21世紀風刺絵日記
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2011年06月30日15時12分掲載
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核・原子力
【たんぽぽ舎原発情報】放射能計測器のこと:地域の放射能汚染を測る機器では、食品や土壌を測ることはできません 原田裕史(核開発に反対する会)
「ガイガーカウンターが欲しいがどれを買えばよいのか」という質問がたくさん寄せられます。食品汚染も広がるなか、気持ちはわかりますが、単純な答えはありません。放射能計測器は用途に合わせて選ぶ必要があります。地域の汚染を測るには「サーベイメータ」というのを使います。国内では日立アロカや富士電機が製造 していますが、現在品薄で入手困難です。また数十万円しますので、大学や自治体など、既に持っているところから借りることを考えた方が良いでしょう。(たんぽぽ舎「地震と原発事故情報」その104)
現在ネット通販では海外製を中心に安価な「ガイガーカウンター」が出回っていますが、これは個人線量計です。ミリシーベルトのレベルの線量を測るものですから、土地や食品の汚染などは測れません。 また、ガイガーカウンターというのは基本的に放射線の数を測ります。一発一発のエネルギーはわからないので等価線量の表示があるものは放射線のエネルギーを仮定して求めることになります。シンチレータ式のものは放射線のエネルギーが検出できるので等価線量を計算できます。
海外製の安価な個人線量計の中ではウクライナ製の評判が良いようです。米国製、ドイツ製などは評判が良くても高価です。中国製は精度などに問題があるものが多く、現在プレミアがついているため、お勧めできません。 安物であっても大量の被曝が起こる場合には判別できると思いますので福島第一原発のそばに行く人は一つ持っていても良いかもしれません。そのうち性能と値段のバランスが取れるでしょう。
行政などが食品の汚染を測る場合はゲルマニウム半導体式の装置を使います。液体窒素で冷却するなど大変手間とお金のかかる装置です。自治体などで使用しているものは数千万円と聞きます。 ヨウ化ナトリウムシンチレータ式の検出器でも食品汚染は測れますが、時間がかかります。たんぽぽ舎内の「放射能汚染食品測定室」の装置はこのヨウ化ナトリウムシンチレータです。現在は2時間計測を行います。(チェルノブイリ原発事故の汚染を測っていたころは24時間計測をしていました。)
食品汚染を測るような機械は、もともと大量に売れるものではありませんから大変高価です。放射能汚染食品測定室が使用しているものは特注品で500万円以上します。 精度良く計測しようとすると高価な機械が必要になります。自治体などに「測らせる」方が実際的だと思います。
◎放射能汚染食品測定室がお世話になっているのは次のメーカーです。 キャンベラジャパン株式会社 〒111-0053 東京都台東区浅草橋4-19-8浅草橋ビル TEL: 03-5835-5402 FAX: 03-5835-5403 E-mail:jp-sales@canberra.com 応用光研 〒197-0003 東京都福生市熊川1642-26 TEL:042-552-4511 FAX:042-552-5750
日立アロカの製品は一般向けに販売されていませんが、学校などで理科の実験用具などを卸している会社で扱いがあると思います。インターネットでの通販はあまりお勧めできませんが、事故時の急激な汚染を検知できれば良いということであれば選択肢になると思います。
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