◆ 地震と原発事故情報 その141 ◆ 6つの情報をお知らせします(8月10日) ★1 泊原発の再稼働(営業運転)は不当だ!中止せよ ★2 『食品と暮らしの安全』8月号の紹介 耳なしウサギの警告 ★3 8月6日広島−原爆なくせ・原発なくせ・劣化ウランなくせに参加 ★4 8月6日(土)の軽井沢女子デモの感想 ★5 東電⇒東北電に最大200万kw融通 ★6 やらせメール問題を調査したら九州電力幹部が妨害した
★1 泊原発の再稼働(営業運転)は不当だ!中止せよ 北海道高橋知事も「地元軽視だ」甚だ遺憾と表明
○ ほっかいどうピースネットの声明です
泊原発3号機の営業運転再開を許すな 2011年8月10日 ほっかいどうピースネット
8月9日、北海道電力は、泊原発周辺に住む住民の声、私たちを含めて日本中からあげられた反対の声を無視し、経済産業省に泊原発3号機の営業運転再開のための最終検査を申請しました。 私たちは怒っています。こんなことを認めるわけにはいきません。 3号機が行なっている「試験運転」をすぐに中止し、泊原発そのものを廃炉にしていくことを、強く求めます。 3月11日の福島原発巨大事故の後、定期検査中の原子力発電所で営業運転を再開したところは一つもありません。多くの人たちが、原子力発電に不安を感じ、原発はいらないという声をあげ始めたからです。原子力発電所がある地元の自治体も、再開に慎重な姿勢をとっています。 泊原発3号機についても、運転再開には北海道と地元4町村の合意が必要です。しかし、その合意には法的強制力はないので、北海道電力の佐藤社長は「北海道の同意がなくても、国が受け付けると言うのなら〈最終検査申請を〉出す」(7月28日)と言い、住民の意向を無視して、経済産業省に申請した。私たちは、北海道電力の住民・電気消費者の声を無視して当然という態度に強く抗議します。あなたたちの顔はどこを向いているのか。国(経済産業省)や電力業界しか見ていないのか。 また何としても原子力発電を続けたい経済産業省は、泊原発3号機の営業運転再開は「再稼働ではなく運転の継続である」と説明しています。しかし、福島原発の巨大事故はまだ続いており、その原因解明さえまともに行われてない現状を考えると、決断すべきは、これまで4カ月近く続けてきた「試験運転」をすぐに中止することです。また、多くの問題を抱える原子力安全・保安院による検査を認めることもできません。 私たちは経済産業省に対しても、泊原発3号機の最終検査を中止することを求めます。 高橋はるみ北海道知事は、これまで「国が再稼働にあたらない」と判断すれば、営業運転再開を認めるという態度でした。しかし住民の安全や健康、農業や漁業の未来に責任をもつ知事として大事なのは、「泊原発はいらない」「原子力発電は危険だ」という住民の声に耳を傾けることではないでしょうか。北海道との合意もないまま、経済産業省に検査を申請した北海道電力に対して、「住民の声を無視するな」と言うことではないでしょうか。 私たちは、北海道知事に対しても泊原発3号機の運転再開について、はっきり「ノー」と言うことを求めます。そして「脱原発」の方針を示してください。
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○ みなさんからも、「泊原発3号機の営業運転再開に反対」の声を北海道電力、 経済産業省、北海道などに送ってください。
◆菅直人首相 [国会事務所](FAX) 03-3595-0090 (TEL) 03-3508-7323 [首相官邸] (TEL) 03-3581-0101 (意見を伝えることができます) [ご意見募集] https://www.kantei.go.jp/jp/forms/goiken_ssl.html [官邸災害ツイッター] @Kantei_Saigai
◆海江田万里経産相 ・国会事務所 (FAX) 03-3508-3316 (TEL) 03-3508-7316 (E-mail) office@kaiedabanri.jp ◆枝野幸男官房長官 ・国会事務所 (FAX) 03-3591-2249 (TEL) 03-3508-7448 ◆細野豪志原発担当相 ・国会事務所 (FAX) 03-3508-3416 (TEL) 03-3508-7116 ◆経済産業省 ・原子力発電立地対策広報室 (FAX) 03-3580-8493 (TEL) 03-3501-1511 ◆原子力安全・保安院 ・原子力安全広報課 (TEL) 03-3501-5890 ◆原子力安全委員会 (FAX) 03-3581-9835 (「原子力安全意見・質問箱」あて) [意見・質問記入用紙] http://www.nsc.go.jp/toi/fax,yuuso-form.pdf (TEL) 03-3581-9919
◇北海道庁・原子力安全対策課 (FAX) 011-232-1101 (TEL) 011-204-5011 (E-mail) somu.genshi1@pref.hokkaido.lg.jp ◇北海道電力株式会社 代表取締役社長 佐藤佳孝 (FAX) 011-210-9586 〒060-8677 北海道札幌市中央区大通東1丁目2番地
★2 『食品と暮らしの安全』8月号の紹介 耳なしウサギの警告、放射能対策、生活編ほか 月刊「食品と暮らしの安全」誌8月号が原発放射能(耳なしうさぎの警告)と生活上の放射能対策・知恵に関する文章をいくつも掲載していてヒントになります。主な目次を紹介します。
◆1 耳なしウサギの警告−「ただちに危険」だった! 福島県で耳なしウサギが生まれたことは新聞で見ました。耳なしウサギは、1頭でしたが、飼われている小屋周辺の土を検査すると、奇形の原因は「放射能被曝による」と考えられる結果が出ました。 本書の科学的で実証的な態度から明らかだと思います。福島でこれから生まれてくる子供に、被害が出ないか心配です。
◆2 放射能対策・生活編 家の周りで気をつける場所、公園で気をつける場所、水がたまる低いところは避けて(写真入りで危険箇所を指示していてわかりやすい)土や草、くぼ地、へこんだ地面、水のたまりやすいところに、凝縮されていくので、そこを避けたり、掃除したりすることで、被曝の量が少なくなります。 流山の公園の芝生で0.80マイクロシーベルトと比較的高い数値が出ていることで、芝生で寝ころぶのは要注意と言えます。又、学校の校庭の芝生化に文科省・各自治体が予算をつけています。これらも、執行保留にした方が良さそうです。
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★3 8月6日広島−原爆なくせ・原発なくせ・劣化ウランなくせに参加 たんぽぽ舎会員 貝瀬 友美
福島原発事故により裏に潜んで日本国民を操り、再現された理想の現実をフィクションの世界をテレビで見るかのように、現実世界を欺瞞と偽善に満ちたバーチャル化現象を構成しその世界の中で支配していた人間達が露わになり、『核』の概念が一元化したと確信しました。 今回の劣化ウラン兵器禁止・市民ネットワーク主催の2011広島ツアーにおいて一緒に参加し、ご一緒させて頂いた皆様には恐縮ですが、最後の日、8月6日の午後の自由活動でのことを記したいと思います。 原爆ドームの黒い柵の前まで行き、原爆ドームを見上げながら当時の状況の映像や、被爆国、死の灰という観点から現在の福島原発の状況を思い出していました。。。。!!!?一瞬、原爆ドームが事故後の福島第一、1号機と重なり錯覚しました。原爆ドームは未来の原発の姿でした。現在の原発の姿がそこにはありました。 今ここ原爆ドーム前で、涙がとまらないです。3月11日まで、広島県には未来の福島原発の姿が66年間あり、訴えていたことに、警告を鳴らし続けていたことに、茫然と立ち尽くすしかありませんでした。 失望感と込み上げる怒りと永遠の後悔、煩悩世界の中で、見るもの全てを婉曲し、正当化した罪と自責の念。 原爆ドーム前で、核兵器と核の平和利用(原発)の象徴がピッタリ重なって同化し、現実に目の前にくっきりありました。なぜ、気が付かなかったのだろう。原爆ドームという現在である未来を見て見ぬ振りしてきた。気付かない振りをしてきた。1時間程呆然と立ち尽くし、ベンチに座ると職場から電話が入り、少し話をして携帯を切って、ふと横を振り向くと高齢の女性が座っていました。薄紫 のかかったメガネをかけ、茶色のパーマの髪型、綺麗な水色のトップスの上に清流を思わせる花柄の長袖、紺色のボトムスの服装の女性が静かに私に挨拶をし、私もお辞儀をしました。女性は少しずつ現在の体の状態を話し始めました。乳がんを患い、その頃から味覚症状も現れ手術をした。白内障になった。現在も右片全身の感覚がないといいます。マヒをしているのですか?と問うと、痺れます。 と言いました。お金は(国から)貰えるからいいんですけど。と何度も呟きました。 その後、原爆投下後の目に焼き付いた状況を走馬灯のようにお話しされました。原爆投下直後目の前にいた2人の女性がぱたんと倒れたこと。髪の毛がたくさん抜けたこと。お父様の腕の皮膚の中から火が出ていたこと。白い血が出てきて驚いたこと。色白で美人だったお姉様の顔半分の皮膚が溶けて口周辺が変形し、口を閉じることができなくなってしまったこと。ご主人も兵隊さんで被曝をしたと。兵隊さんは広島の遺体を遺体移送車で運んでくれなかったこと。今まで被曝者ということで差別を受けるので、こういうお話しはしてこなかったとおっしゃいました。昔は産業奨励館と呼ばれ、天上部分がグリーン色で螺旋階段と吹き抜けの構造でモダンな建物だったと伺いました。最後に、爆心地からどのくらいの距離にいたのですか?と尋ねると、2キロです。とおっしゃいました。 お別れする際、手を差し伸べて下さり、握手をしました。左手でそっと私の手を包んでくれました。 過去の記憶の中で強烈に目に焼き付いた過ぎ去る情景を、次の瞬間に変わる前に、その一瞬を何度も聞き返す私に丁寧に教えて下さりました。女性は原爆ドームの方へ向かい、私は見送り、原爆ドームの手前で私に振り返りお辞儀をして、私も咄嗟にお辞儀をして、また女性はゆっくり歩き始めました。 女性が蒼然と聳える原爆ドームを見上げた時、その後ろ姿を見て、66年前から始まった被爆国日本と恐ろしい残酷な過去の事実があり、その残存の世界は今現在も続いていると、ただそう思う他ありませんでした。 女性が去った後、女性の過去のお話を回想しながら、66年前の今日8月6日もこんな暑い日だったのだろうと思います。未来永劫回帰。過ちは繰返しませぬから(碑文より引用)いままさに相応しい日本人による誓いの言葉であると思いました。
★4 8月6日(土)の軽井沢女子デモの感想 東京練馬 O子
集まったのは都内から3名、地元3名、群馬からウクレレを片手に1名、計7名の女性が参加しました。 警官は3名、短い時間でしたがにこやかに、ウクレレと歌で旧軽井沢通りを歩きました。 警官の方はとても感じの良い方々で、私達も終始笑顔でした。ささやかなデモでしたが、是非またこんな穏やかなデモができたらいいなと思いました。また、「様々な人が同じ目的で違う場所、違うスタイルでアピールし、時折その報告ができたらいいね」と参加者同士話し合っていました。長期戦となるでしょうから、多くの方と気持ちと目的を共有して、継続して行きたいです。
私はデモに参加する前に、喫茶店に入り、お店の女性に「今日は軽井沢で女性による反原発デモがあるので、東京から来ました」と告げました。お会計の時に「これ私が参加できないから、代わりに・・・」と言ってコーヒー代を引いて下さいました。「わざわざ来てくれてありがとう、軽井沢の自然を守ってね。」とも付け加えて下さいました。そして私が旧軽井沢通りを歩いていると、お店から手を振って下さいました。一人に対してでも何かアピールできたなら嬉しく思います。デモという形でなくても何でもよいのですが、とにかく今、放射能天国(本当は地獄)から抜け出さなくては!
★5 東電⇒東北電に最大200万kw融通 やはり電力余ってた東京電力のウソが事実で判明
○ 熱い夏が盛りを迎えた。だが、あれほど電力の危機を訴えた東京電力は余裕の構え。水害などで電力が逼迫する東北電力へ最大200万kwを融通するという。電力会社間の融通で事が足りるのならば、利用者には何の不自由もない。しかも東電の稼働中の原発は3基に減ったのに、この余力。やはり原発など必要ないのでは。(中山洋子) ○ 東北電力によると、9日の最大使用電力は14時台で、1247万kwに達し、今夏の最大値を更新した。供給力は1303万kwで、使用率は95.7%。しかも東電が融通した140万kwを含んでの数字で、ぎりぎりの状態だったのは間違いない。このために東電は9日、融通の上限をさらに引き上げ、最大200万kwまで送る準備も始めた。 東北の電力不足は、7月末の豪雨で、福島県と新潟県の水力発電所が被災した影響が大きい。計29カ所が浸水などの被害にあい、100万kw前後が供給できなくなっているが「復旧のめどはたっていない」(東北電力東京支社) ○ それでも東北電力は、計画停電を原則として実施しない方針。自信を支えるのが「東京電力からの融通」だ。 東京電力も、同じ15%の電力使用制限令で支えられている。なのに、なぜ助ける側に回れるのか。 東電の場合、9日の最大使用量は4824万kwで、5460万kwの供給力に対し使用率は88.4%。「でんき予報」が「たいへん厳しい」と予測する10日の最大量予測も4980万kw。使用率は91.0%の見通しだ。 6日から柏崎刈羽原発の1号機は定期点検に入り、運転を停止している。東電の原発17基のうち稼働中の原発は同じく柏崎刈羽の5,6,7号機のみ。この状態でも相当の余力を残している。あの電力キャンペーンは何だったのか。 しかも、例年、電力使用量は12日ごろから、全国的にぐっと下がる。企業がお盆休みに入るためだ。休みが明けるころには、秋風が吹き始める。 ○ 経済ジャーナリストの荻原博子氏も、東電は「当初は揚水発電の電力を隠してまで、夏の電力危機をあおっていたのに、どれだけ余力があるのか」とあきれる。一方で「あの手この手の電力不足キャンペーンには警戒しなければならないが、消費者はこのまま節電を続ける方がいい」とも助言する。 (東京新聞 8月10日号より抜粋)
★6 やらせメール問題を調査したら九州電力幹部が妨害した 第三者委調査に対して 書類の廃棄指示した九州電力の悪質さ
九州電力の「やらせメール」問題などを調べている第三者委員会の郷原信郎委員長(名城大教授、弁護士)は、9日夜、福岡市で緊急に記者会見し、九電の原子力発電部門幹部が関係書類の廃棄など調査妨害を指示していたと発表した。 郷原委員長によると、九電の経営管理本部が社内調査のため7月21日、原子力発電本部に玄海原発(佐賀県玄海町)のプルサーマルを巡る住民説明会の関連資料などの提出を求めた。 これについて同本部副本部長の中村明・上席執行役員が「個人に迷惑をかけるような資料は抜いておけ」などと部下に指示。一部資料が廃棄されたという。 経営管理本部が8月5日に佐賀支社に提出を求めた住民説明会の資料も、中村副本部長の指示で捨てられるところだったが、九電社内から情報提供があり、廃棄直前に確保できたという。中村副本部長は第三者委の8日の聞き取りに、指示を認めたという。 (朝日新聞 8月10日より抜粋)
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