・読者登録
・団体購読のご案内
・「編集委員会会員」を募集
橋本勝21世紀風刺絵日記
記事スタイル
・コラム
・みる・よむ・きく
・インタビュー
・解説
・こぼれ話
特集
・アジア
・国際
・イスラエル/パレスチナ
・入管
・地域
・文化
・欧州
・農と食
・人権/反差別/司法
・市民活動
・検証・メディア
・核・原子力
・環境
・難民
・中東
・中国
・コラム
提携・契約メディア
・AIニュース


・司法
・マニラ新聞

・TUP速報



・じゃかるた新聞
・Agence Global
・Japan Focus

・Foreign Policy In Focus
・星日報
Time Line
・2025年03月30日
・2025年03月29日
・2025年03月28日
・2025年03月27日
・2025年03月26日
・2025年03月23日
・2025年03月22日
・2025年03月21日
・2025年03月19日
・2025年03月18日
|
|
2011年09月13日11時57分掲載
無料記事
印刷用
検証・メディア
一市民がみた脱原発9・11行動報道 市民の動きに対する無視や意図的矮小化が目立つ
3月11日から半年目の一昨日9月11日には各地で脱原発・反原発の様々なアクションが行われましたが、私はPARCの野菜デモもコラボレーション参加した東京・代々木公園での「エネルギーシフトパレード」の集会に参加し、パレードには参加せず、経済産業省を「人間の鎖」で包囲するアクションに駆けつけましたが、これら9.11 脱原発アクションに対するマスコミの扱いは、無視や歪めた表現を含めて非常に問題を感じました。(紅林進)
9.11の脱原発アクションについては、9月12日(月)は朝刊が休刊だったため、各紙は夕刊で取り上げていますが、その扱いは小さく、その中ではカラー写真入りで「脱原発 市民の力で」 の見出しの下、比較的大きく(といっても第8面に1/6面くらいの大きさ)取り上げた『東京新聞』でも、その下段の「新宿デモ12人逮捕 都許可条件違反など容疑」との小見出しの下の記事では、「警視庁公安部は十一日、都公安条例違反の疑いで、主催団体「素人の乱」構成員で住所・職業不詳の(実名)容疑者(年齢)を現行犯逮捕した」と報じ、暴力団等の報道で報道機関がよく使う「構成員」という用語を使い、そういう印象を与えようとしているとも取れる表現を使っていました。
『東京新聞』はこの間、社会運動などに比較的好意的な報道をしてきただけに気になる表現ではあります。
また『東京新聞』は「「人間の鎖」が経産省を囲む」という小見出しの下の記事の中で「「脱原発」を訴える市民団体のデモが十一日、東京・霞ヶ関の経済産業省前であった。五百人近くが参加し」と報じましたが、確かにデモ自体はそれくらいだったかも知れませんが、「人間の鎖」で経産省を取り囲んだのは、私も当日の包囲行動に参加しましたが、「五百人近く」どころではなく、明らかに千名以上、主催者が数えたところでは、1300名、その前のデモも含めると2000名が参加したとのことでした。
なお『東京新聞』のこの記事では、「「脱原発 市民の力で」 900人都内パレード」という大見出しの下でこれらの記事を報じているのですが、都内全体で「900人」しか、これらの行動に参加しなかったようにも受け取られかねない表現です。この日は掲載されたパレードの写真の「エネルギーシフトパレード」のほかにも、新宿デモや経産省包囲行動など都内だけでもいくつものアクションが行われたのであり、「900人都内パレード」の表現も誤解を与えかねない表現です。
因みに唯一、経産省包囲の写真(ヘリからの航空写真)を掲載した『毎日新聞』は「計約1300人(警視庁調べ)」と報じています。
経産省を人間の鎖で包囲する写真は、紙面的にも「絵になる」光景だと思うのですが、毎日新聞が小さな航空写真を掲載した以外は各紙、無視です。
『朝日新聞』は「福島で東京で 脱原発叫ぶ」という見出しの下、福島市内での「怒りのフクシマ大行動」の集会とデモの記事を中心にそのデモのカラー写真入りで報じ、東京での「エネルギーシフトパレード」と新宿での「原発やめろデモ」と新宿での逮捕については報じているものの、経産省の人間の鎖包囲については一切触れていません。
そういう中で、『東京スポーツ』のみが、「新宿で脱原発1万人デモ」「主導者側が訴えた警察の”用意周到”」の見出しの下、1/6くらいの紙面を使って、写真入で、新宿デモ、集会の様子と、警察の横暴や意図にも触れています。(経産省の人間の鎖についての言及はなし)
各紙、版によっては多少相違はあると思いますが、私の見た商業紙の9.11脱原発アクションの報じ方(無視も含めて)には問題を感じました。
|
転載について
日刊ベリタに掲載された記事を転載される場合は、有料・無料を問わず、編集部にご連絡ください。ただし、見出しとリード文につきましてはその限りでありません。
印刷媒体向けの記事配信も行っておりますので、記事を利用したい場合は事務局までご連絡下さい。
|
|





|