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橋本勝21世紀風刺絵日記
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2012年04月05日12時19分掲載
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核・原子力
[2011shinsai MLから] 大飯原発再稼働 元経産省官僚:古賀茂明氏の分析
原発問題を考えるあるメーリングリストに5日朝のテレビ朝日に出演した元経産省官僚:古賀茂明氏の発言要旨が紹介されている。大飯原発再稼働についての野田政権の姿勢と迷走ぶりを分析したものだ。とてもわかりやすく、的確なので紹介する。テレビ朝日のモーニングバード「そもそも総研」の番組。
古賀氏のポイント要約 ・暫定的な安全基準は、専門家の判断を骨抜きにするため ・枝野大臣をはじめ、政治家は洗脳され続けている ・原子力安全神話は今も生きている ・ベントへのフィルターの設置すら行われていない ・原発の安全は専門化が判断することが世界の常識 ・安全かどうかを政治家が判断してはいけない、世界の非常識
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以下、古賀氏の番組での発言の記録です。
【暫定的な安全基準のからくり】 原子力安全委員会の斑目委員長が安全と言ってくれると思っていたが、斑目委員長は、ストレステストの1次評価だけでは安全とは言えないと言ってしまった。そこで、安全といえる基準を作ってしまおう、骨抜きにしようということだ。
【政治家も洗脳されている】 枝野大臣は、もともと原発が嫌いな人だが、朝から晩まで「電力が足りない、停電が起きたら大臣のせいだ」と官僚から説明され続ける。 官僚の情報は、全部電力会社から来ている。 経産省の人たちは、事故後も誰も責任を取っていないし、基本的に同じ人が職務を行っており、昔と同じことをずっと言い続けている。 そして洗脳される。電気が足りないと信じ込まされている。
【原発安全神話が今も生きている】 きっちりした安全基準を全部クリアしなくてもいいというのは、どういう事かというと 「まあ大丈夫だろう」と思っている 「事故がおきるかもしれないね」、と思ってやっているのではなく、「やっぱり事故はおきないはずだ」と思って、この夏ぐらいはいけるだろう今年1年動かせば、次の年もまあ大丈夫だろうとなる。 今までずっとそうだった。それが今も生きている。 事故があっても安全神話が生きている。
【ベントへのフィルター設置に1年かかる】 事故がおきないと思っているから、ベントにフィルターを付けないで動かそうとしている。 世界的には付いている。 安全神話が生きている。 そうでなければ、絶対的に大丈夫だというところまでやってからでないと動かさないはずだ。
【安全かどうかを政治家が判断してはいけない】 世界的にみても本当は動かしてはいけない状態である。 本当は専門家が判断しなければいけない。 ところが専門家にお願いしたら、斑目委員長が今の段階で安全だとはいえないと言われてしまった。 しょうがないから政治家が安全だと決めますと、そういう流れで、 世界的には絶対に受け入れられない考え方だ。
安全かどうかを政治家が判断することは絶対やってはいけないこと。 安全というのは、きっちり専門家が判断してくれた上で、それでも脱原発に行くかどうするかは政治判断だと思うが、安全かどうかを政治家が判断することは絶対にいけない。
【原子力規制庁の設置は根本から見直すべき】 今の原子力規制庁の設置も、出来ても結局政治家が決められる仕組みでちょっとピントがずれえているし、もう一回根本からやり直したほうがよい。
このほか、冒頭と末尾に以下のような説明もあった。 ・新電力市場「ネガワット」を活用すれば、電力は十分まかなえる。 ・電力使用制限例をピンポイントで活用すれば、大停電は回避できる。 ・電力会社がすべての情報を持っており、事前事前に情報を出してもらえばよい。 ・原発を動かしてしまえば、電力はあまり、ネガワットの必要性はなくなり、進展しなくなる。
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