インド・クダンクラム原発の稼働を阻止するための大規模な闘争がすでに半年以上続けられているが、ここにきて急激に緊張の度合いを増している。これまで原発稼働に慎重だったタミルナド州政府が3月中旬に突如として方針を転換し、中央政府の要請通り、稼働を許可してしまったからだ。クダンクラム原発の周辺は武装した警官隊に包囲され、封鎖された地域では自由な出入りや食料、電力、医療などが遮断されている。反対運動のリーダーたちに対して逮捕状が出され、数万人の武装警官隊が投入される緊迫した状況の中で、クダンクラム原発に反対する人々は無期限ハンストに突入、警察は次々に反対派を逮捕するなど弾圧を強めている。ノーニュークス・アジアフォーラムは「 インド・クダンクラム原発に反対する人々への弾圧に対する抗議声明」への賛同署名を求めている。
◆共同声明への賛同のお願い
インド南部で建設中のクダンクラム原発に反対する人々の運動の高まりを抑え込むため、インド政府は人々に対して目を疑うような激しい弾圧を加えています。
デモを暴力的に鎮圧する、夥しい数の地元住民を逮捕する、原発に賛成する勢力を使って住民や活動家を襲撃する、主要な活動家に対して逮捕状を出すなど、完全に非暴力で闘い続ける民衆に対して、権力が暴力で応酬するさまは、目を覆うばかりです。
クダンクラム原発はロシア製ですが、この反対運動は日本の原発問題と深いかかわりがあります。日本政府が、核保有国であるインド政府との間での原子力協定締結に向けて突き進んでいるからです。
原発の息の根を止めるためには、再稼働の阻止と並んで、原発輸出の道を断ち切ることが不可欠です。日本でも、アジアでも、世界でも原発はいらないという声をあげ、インドの人々に連帯の意を表明するため、下記の共同声明への賛同を呼びかけます。
●この共同声明は、アジアをはじめとする各国でも賛同を募る予定です。賛同してくださる方は、団体名または個人名を、(漢字およびローマ字で)下記までお送りください。
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【 インド・クダンクラム原発に反対する人々への弾圧に対する抗議声明】
私たちは、インド政府、タミルナドゥ州政府、インド原子力公社に対して、クダンクラム原発に反対する人々への暴力的で非人道的な弾圧を即刻停止するよう要求する。
インド政府およびタミルナドゥ州政府は、非暴力で平和的な抗議行動を行う人々に対して、不当逮捕、武装警官隊その他の勢力による襲撃など、ありとあらゆる方法で弾圧をおこなっている。その事実はすでに世界に発信され、多くの人々が懸念を表明している。
福島原発事故を目の当たりにして、人々が不安を訴え、説明を求め、計画の中止を求めることは当然のことである。大切な命を守るために原発に反対を表明することが、こんなにも激しい弾圧を引き起こしている事態を、私たちは看過することはできない。クダンクラムの状況は、原発が民主主義とは絶対に相容れないものであることを如実に表している。
日本では福島原発事故の影響で多くの人々が今も苦しんでいる。私たちは、原発とは命に対する冒とくであり、ひとたび事故が起きれば次世代までもが犠牲になるものであることを知った。
命と環境を守るために立ち上がった非暴力の人々を弾圧するな! インド政府は民衆の声を聞け! そして、クダンクラム原発でのすべての工事を即刻停止せよ! ========================================= (参考)インド・クダンクラム原発反対運動http://www18.ocn.ne.jp/~nnaf/115c.htm
●集約先:ノーニュークス・アジアフォーラム・ジャパン事務局 sdaisuke@rice.ocn.ne.jp
http://www.japan.NoNukesAsiaForum.org
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