読売新聞オンライン版によると、8月27日、シリアで政府軍と戦闘を続けている自由シリア軍は地対空ミサイルで政府軍のヘリを撃墜したという。場所は首都のダマスカスで、地対空ミサイルの入手経路は不明だ。http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20120827-OYT1T00975.htm 毎日新聞オンライン版によると、地対空ミサイルを自由シリア軍に渡しているのはサウジアラビアなど周辺のスンニ派諸国だとされる。スンニ派はイスラム教では最大の人数を要する多数派でもある。 シリア政府の要人はシーア派の一派アラウィ派であり、戦闘には宗教色も色濃い。サウジアラビアはウィキリークスによればシーア派のイランを攻撃するように米国に促してもいたとされる。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120827-00000072-mai-int 一方、アルアラビアによると、地対空ミサイルはトルコから自由シリア軍に渡ったとされる。Manpadsと呼ばれる個人で肩にかけて使用できるミサイルである。その数は2ダース(24基)と書かれている。
http://theflyingcameldotorg.wordpress.com/2012/08/01/turkey-sends-manpads-to-terror-forces-in-syria/ 米国は反政府勢力を支援しながらも、地対空ミサイルをシリア反政府勢力に渡すことには慎重のようだ。というのも、地対空ミサイルの標的は現在はシリア政府軍だとしても、将来どう使用されるかわからないからだ。個人レベルで民間機撃墜も可能となる。米国にはアフガニスタンに地対空ミサイル「スティンガー」を持ち込んだが、ソ連撤退後は米欧諸国が標的にされることになった苦い経験がある。
アルアラビアによると、昨年のリビアの戦闘でこの地対空ミサイル1万〜1万5千基が行方をくらましていた。その兵器は地元の武器市場で廉価売買されシリアに向かっているという噂は昨年出ていたが、そのあたりは不明である。
http://english.alarabiya.net/articles/2012/08/01/229669.html ■シリアの内戦がレバノンに拡大する恐れ
http://www.nikkanberita.com/read.cgi?id=201208240333005 ■US and Turkey to consider no-fly zones for Syria
http://rt.com/news/clinton-turkey-syria-damascus-aleppo-437/
’Aleppo is the cause of serious concern for Western countries, Foreign Affairs Analyst Richard Heydarian told RT.
“The West is smelling blood right now because of the recent events, including the fleeing of the prime minister. What the Clinton administration [sic] is trying to do right now is try to coordinate some sort of military approach with Turkey and possibly also with the help of Israel and other Atab countries because they feel the opposition has a chance to retain its stronghold in Aleppo,” Heydarian said.’
RTネットワークのこの記事に出てくるアナリストによれば、8月イスタンブールを訪問したクリントン国務長官は反政府軍が拠点としてアレッポを確保すべく、トルコに、また恐らくイスラエルや周辺アラブ諸国に軍事協力を求める構えだとされる。
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