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2012年10月27日13時37分掲載
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沖縄/日米安保
米海兵隊集団女性暴行事件 「事件」でなく「事故」を連発する森本防衛相
10月27日の東京新聞読者投稿欄で、沖縄からの投書が載っていた。米海兵隊員による集団女性暴行事件について記者団から聞かれた森本防衛相がこの事件を「事故」と表現、その後も「事故」と連発したことについて怒りを綴ったものだ。当初は、この問題を本土のマスコミが報じないことにも不信を表明していた。琉球新報の報道をもとに経過を追った。(大野和興)
まずことの発端。
【米兵暴行は「事故」 防衛相、外務副大臣発言2012年10月21日】 事件発生翌日の17日、防衛省ロビーで記者団に初めて事件の受け止めを聞かれた森本敏防衛相は「非常に深刻で重大な『事故』だ」と発言。「事件」を「事故」と表現した。 さらに同日、「もはや正気の沙汰ではない」と強く非難する仲井真弘多知事に対し、森本氏は「米兵でも真面目に仕事をしている人も多い」「たまたま外から出張してきた米兵が起こす」と、言い訳とも取れる言葉を並べた。 ルース駐日米大使に事件の再発防止を申し入れた会談後のぶら下がり会見でも、森本氏は「米国と緊密に連携して『事故』の根絶をする」と取り組みをアピールしたが、ここでも「事故」と表現。この会見では4度にわたり「事故」と口にした。 一方、海外出張中の玄葉光一郎外相に代わり、事件の対応に当たった吉良州司外務副大臣も18日の定例記者会見で、「今回の『事故』はあってはならない」と発言した。
24日になって防衛省側の謝罪というか言い訳が始まった。 【「適当でなかった」 防衛相「事故」発言を釈明2012年10月25日】 長島昭久防衛副大臣は24日、森本敏防衛相が米海軍兵による集団女性暴行致傷事件に関して「事故」と繰り返し表現し、県内の反発が高まっていることに対し「防衛省として猛省しなければいけない」と反省の態度を示した。事件を受け、要請に訪れた県議団に語った。 一方、森本氏は23日の閣議後会見で「誤解を受けたのであれば、言葉の使い方が適当でなかった。事件と言うべきだったかもしれない」と述べ、「事件」を「事故」と表現したことが不適切だったとの認識を示した。 与世田兼稔副知事は22日、県庁で面談した斎藤勁官房副長官に対し、森本氏が事件を「事故」と繰り返し表現していることに「問題意識が相当欠如しているのではないか。政府として厳密に言葉を使ってもらいたい」と抗議していた。
「事故」発言ばかりでなく、この事件への森本防衛相の発言は、沖縄の大きな反発を巻き起こしている。例えば以下。
防衛相は、仲井真弘多知事の抗議に対し「たまたま外から出張してきた米兵が起こす」と発言した。 しかし、在沖米軍の大半を占める海兵隊は6カ月ごとに入れ替わる。移動は常態化しており、「たまたま外から出張してきた」との説明は言い訳にすぎない。 そのような理屈が成り立つなら「ローテーションで移動してきたばかりで沖縄の事情を知らない兵士がたまたま事故を起こした」といくらでも正当化できよう。 防衛相は詭弁(きべん)を弄(ろう)するのではなく、無責任な発言を直ちに撤回すべきだ。 復帰後、県警が認知しているだけでも127件の女性暴行事件が起きた。認知に至らず事件化していない事案も含めると女性の尊厳がどれだけ踏みにじられたことか。
森本発言もさることながら、もっと大きな問題は沖縄でこれほど問題になっていることが、本土のメディアではほとんど報道されていないということだろう。
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