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橋本勝21世紀風刺絵日記
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2012年10月28日10時14分掲載
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アフリカ
【西サハラ最新情報】 西サハラ連合国際大会に参加して 平田伊都子
SJJA&WSJPOは、10月19日の夜に成田を発って10月21日の午前3時にアルジェリアにある西サハラ難民キャンプに入りました。 第7回UGTSARIO西サハラ組合連合・国際大会の招待を受けていたので、21日、22日、23日と大会のメニューに従って取材しました。 が、メイン・イベント以外は自由に動かせてもらえました。 以下に簡単な報告をします。
UGTSARIOとは、Union General Trade SARIO(POLIーSARIO)の略で、POLISARIOポリサリオとは、西サハラ難民亡命政府を指導する革命運動組織の名前です。 UGTSARIOを、簡単に意訳すると、<西サハラ連合>ということになります。
(1)日本人招待者2名はサラームさんのテントに民宿する。3食3泊、シャワーなしで穴式イスラムトイレだが、父さん母さん娘二人息子一人孫一人の暖かい雰囲気で、すっかり家族の一員になった、、10月21日、仮眠を取った後、西サハラ連合の小屋に寄り、その足で20キロほど離れた別の難民キャンプ群に住む親友ムハンマドのテントを訪ねる。 「お変わりもなく」との挨拶は、難民にとって禁句である。難民はみんな一日も早く国連西サハラ住民投票に向け状況が「変わる」ことを待ち望んでいるだ。
延々16時半から22時まで、飯も食わず第7回西サハラ連合大会の開会式。西サハラ大統領や西サハラ連合会長に続き、約20か国の連合代表が挨拶をした。日本は代読。
(2)10月22日、午前は約25キロ砂漠に入ったアウセルドという名のキャンプに、招待客一同が<西サハラ難民文化祭開会式>に招待される。ちなみに約20万人の西サハラ難民は、5つの難民キャンプに分かれて住んでいる。夫々の難民キャンプに祖国の地名をつけ、もう36年間も望郷の念をつのらせながら、難民生活に耐えている。初冬とはいえ砂漠の日中は40度を超すので、大会は夕暮れのお祈りが終わってから始まる。(西サハラ人はイスラム教徒です)会場の扉が開くまで、日本人取材班はモロッコ占領地から危険を冒してこの大会に駆け付けた占領地の西サハラ人や、モロッコ占領地から命がけの脱出をした青年の、身震いがする話を聞いた。彼は地雷防御壁を越え、数百キロの砂漠を歩いてきたのだ!
(3)10月23日は西サハラネット情報を探ってみた。と言ってもパソコンが各家庭に出回っていないし、キャンプによっては電気がなくソーラパネルの弱い電力でテレビを楽しむのが精いっぱいだ。しかし、2011年から放映を始めた西サハラ難民TV局のデイレクターは、「ネット情報の流通は、国連や国際社会を巻き込んだ西サハラ独立闘争にとって、兵器に代わる最新兵器だ」と、ウィンクした。彼はその日のニュースを編集中で、タイミング良く飛び込んできたフランス発の歴史的なニュースを、21時に、全難民キャンプに向けて発信した。SPSサハラ・プレス・サービスの編集長は「西サハラ独立を嫌うモロッコがハッカーやガサネタで熾烈な情報戦争をしかけてくるが、我々は負けない。我々の独立闘争には国連憲章というお墨付きがある」と語った
難民キャンプ出発直前に、モロッコ占領地・西サハラから来た18才の女高生から、「私の町では、西サハラ人のパソコン所持をモロッコ占領当局から禁止されている。ネットカフェは西サハラ人の立ち入り禁止。教室ではモロッコ入植者と西サハラ被占領民は分けて座らされる。事ある毎に西サハラ人学生はモロッコ警察に逮捕され拷問される」と、占領地での酷い差別を聞かされました。「難民キャンプは水にも事欠く酷い生活状況だけど、自由に空気が吸える」と、彼女は小さな胸をはって深呼吸をしました。
WSJPO 西サハラ政府・日本代表事務所 所長:川名敏之 SJJA(サハラ・ジャパン・ジャーナリスト・アソシエーション) 代表:平田伊都子
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変わらないテント生活。テントの色はきれいなグリーンだった。
西サハラ連合大会の会場。南アフリカ、キューバ、ベネズエラ、ナイジェリア、欧州など世界20か国の連合が参加した。
モロッコ占領地・西サハラから参加した女高生と筆者。行きも帰りも怖い。モロッコ当局の拘束と尋問と逮捕が待っている。
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