「デモクラシー・ナウ!」によると、ガザでこれまで95人が死亡、700人以上が負傷した。この多くは市民である。一方、イスラエル側では3人が死亡したとされる。 Palestinian Center for Human Rights in Gaza の弁護士であるRaji Sourani氏がガザから報告をしている。空爆後の現地状況の映像もある。少年が瓦礫の下から拾い上げられている。
http://www.democracynow.org/2012/11/19/palestinian_civilians_bear_the_brunt_of インターナショナル・ヘラルドトリビューン紙は「イスラエルはハマスのサプライチェーンを狙う」という見出しの記事を出した。記事によると、イスラエルの攻撃の標的はハマスの最高軍司令官だったAfmed al-Jabar氏だけでなく、新たに配備されたロケットの破壊も目標だったとしている。
イランからハマスにスーダン→シナイ半島経由で性能の進化したロケットが持ち込まれており、イスラエルはこのロケットの保管場所を狙ったと書かれている。イランが送ったとされるのはFajr-5と命名されたロケットなどで、射程は72キロ、地下のミサイル基地から発射可能であるとしている。これによってテルアビブやエルサレムなどの主要都市が初めて攻撃対象に入ったという。こうしたロケットが100発近くガザに持ち込まれていたとイスラエルは発表している。
同記事によれば10月には、スーダンにあった武器製造工場も空襲で破壊された模様である。記事はイスラエルの作戦であったことをほのめかしている。今後、ガザにおける地上戦やさらにはハマスを支援する勢力の存在するレバノンやイランまで戦火が拡大するかどうかなども焦点になりつつあるという。
■ハマスのリーダーが発言「停戦の条件はイスラエル軍の戦闘中止とガザ封鎖の終了」 エル・パイスには亡命中のハマスのリーダー、マシャル氏(Jaled Meshalまたはkhaled Mashal,1956−)による声明が紹介されている。エジプトの新聞で発表されたもので、「停戦にはイスラエル軍が戦闘を中止することと、ガザ封鎖を終了することが必要だ」としている。マシャル氏は今年までシリアに亡命していたが、シリア内戦の激化を受けて、カタールに移ったとされる。
http://internacional.elpais.com/internacional/2012/11/19/actualidad/1353317938_125860.html ■《インターナショナルヘラルドトリビューンの論客たち》(1)イラン抜きの中東の平和はありえないと説く<ロジャー・コーエン> 「これまでハマスはイスラエル国家の存在を否定していますが、クリントンはハマスを招く条件を3つ掲げていると紹介しています。その3つとは (1)暴力の放棄 (2)イスラエルの存在を認める (3)過去の締結事項を守る です。 コーエンはハマス抜きに交渉ができると考えるのは誤りだと考えています。ハマスとファタハ双方を交渉当事者にしようと試みる、今回のアメリカの外交方針の変化を歓迎しています。」
http://www.nikkanberita.com/read.cgi?id=200908100010251 ハマスは2006年のパレスチナ立法評議会の選挙で第一党になりながらも、故アラファトの率いた第二党ファタハ選出のマフムード・アッバース大統領と対立した。同年、ハマースとファタハが軍事衝突し、ガザ地区をハマスが、ヨルダン川西岸地区をファタハが統治する分裂状態が続いている。イスラエルや米国などの’西側’諸国の多くが穏健派のファタハを正当な政府と位置付けてきた。それに対し、イランやシリア、スーダンなどはハマスを正当な政府と認めてきた。 このねじれた状況をやめて、国際社会はハマスもイスラエルとの交渉のテーブルに加えなければ実際の平和は確立できないと考えるのがロジャー・コーエンである。コーエンの主張が独特なのは、ハマスばかりかイランも交渉の席に加えよ、と言っていることである。イスラエルにとって最も脅威となっている勢力をこそ、交渉の席につけなければ交渉する意味がないというのである。
■ガザ封鎖 「総延長約75キロのガザ境界は、高さ数メートルの金網フェンスやコンクリート壁でふさがれている。人や物の出入りができるのはエジプト側のラファを含め計5カ所の検問所だけ。」(朝日新聞掲載キーワードより)
http://kotobank.jp/word/%E3%82%AC%E3%82%B6%E5%B0%81%E9%8E%96 エジプトとの国境にはガザに通じる何本もの地下通路が掘られており、そこを軍事物資などが運ばれこんでいるようである。この地下通路はBBCでも報じられたと聞く。
■ハマス(ハマース)
「イスラーム主義を掲げるパレスチナの政党。1987年12月14日にアフマド・ヤーシーンによってムスリム同胞団のパレスチナ支部を母体として創設された。 2004年12月に行われたパレスチナ地方議会選挙において過半数の議席を獲得し、さらに2006年1月のパレスチナ評議会選挙でも定数132の議席中で76議席を獲得した イスラエルに対してテロリズムを含めた武装闘争路線を維持するハマースに対する評価は、国や団体により様々である。イスラエル、日本、EU、アメリカ合衆国はハマースをテロ組織に指定している。ヨルダンは1990年から国内における活動を禁止している。ノルウェー、ロシア、トルコ、カタール、エジプトなどの政府は、ハマースの指導者と対話を行っている。」(ウィキペディアより)
■「逃げる場所がないガザの住民」デモクラシー・ナウが報じるイスラエルの攻撃
http://www.nikkanberita.com/read.cgi?id=201211181307330
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