■Q) アメリカでは週一日、肉を食べない日「ミートレスデイ」を設ける町が増えてきているという話ですが、ミートレスデイをどうやって実行しているのですか?
A) 1980年代にさかのぼりますが当時、「ドレスダウンの日」(注:正装しない日、あるいはカジュアル服の日)というのがありました。これには毎日正装している経営陣に対するアンチの意味が込められていました。ドレスダウンの日になると多くの人々はTシャツにジーンズ、さらにフリップフロップ(サンダル履き)で仕事をしました。もちろん、これはすべて自発的な行動です。それがうまくいってドレスダウンの日は定着したのです。みんなドレスダウンして働く方がずっと気持ちがいいことに気づいたわけです。たちまち毎日がドレスダウンの日と同様になりました。それで同じ職場のエンジニアの友人たちが冗談交じりに「いやはや、今や正装する日を設けないといけないな」と言ったものでした。
ミートレスデイも同じです。すべて自発的な行動です。ある会社のカフェテリアでは「ミートレスデイ」の曜日になると肉を使わないメニューを増やします。ミートレスデイでも肉をまったくゼロにするのではなく、全体として提供する肉の量を減らすわけです。労働者の多くは連れ立って菜食主義か、ヴィーガン(完全菜食主義)のレストランに行きます。カリフォルニアでは菜食主義のメニューがとても広がっているのでベジェタリアンのレストランでなくても、肉が含まれないメニューをたくさん見つけることができるでしょう。
寄稿:ウェイディ・リー(Waidy Lee) 翻訳:村上良太
■以下は送られてきた文章
Back in the 80s, there is this "dress down" day to humiliate the management who dress up every day. On a dress down day, everyone (most people, I shall say) would wear T-shirt, jeans, flip-flop (sandals) to work. Of course, this is all supported by voluntary action. It was well adapted. People find it much comfortable to work when dress down. Pretty soon, everyday is like "dress down" day :-) Some engineers I worked with, commented that "Oh now we should have a dress up day" :-)
The meatless day is the same, It is all voluntary. Some companies who has cafeteria would have "more" meatless choice on the menu, but still serve meat (reduce amount) on a meatless day. Most workers would get together and go out to a vegetarian/vegan restaurant. In California, the vegetarian meals are so popular that you will find lots of meatless entrees in the menu on a non-vegetarian restaurant.
■「ミートレスマンデイ運動」
元民主党議員のアル・ゴア氏や英国人歌手のポール・マッカートニー氏、オーストラリアからは実業家のリチャード・ブランソン氏らも運動に加わっていた。セレブ達が多数参加しているようである。
http://www.meatlessmonday.com/ ■ シリコンバレー発 地球環境を守る工夫 2
前回紹介したシリコンバレーで自家発電の太陽光発電で充電して電気自動車に乗っているウェイディ・リーさんにはもう一つ珍しい生活スタイルがある。ウェイディさんが「ヴィーガン」であることだ。「ヴィーガン」とは菜食主義者(ベジェタリアン)をさらに一歩進めたもので、完全菜食主義者とも呼ばれている。
http://www.nikkanberita.com/read.cgi?id=201212301459310 ■家畜のための環境改善に取り組むGlobal Animal Partnership
http://www.nikkanberita.com/read.cgi?id=201205040238475 「北米最大の有機野菜の小売業者であるホールフーズマーケットが新しい試みを始めた。家畜を自然環境に近い状態で飼育し、できるだけ苦痛を取り去ろうと取り組んでいるアメリカの団体、グローバルアニマルパートナーシップ(Global Animal Partnership)に2年間協力して、家畜の生活環境改善に取り組むことになったのだ。」
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