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 橋本勝21世紀風刺絵日記
 
 
 
 
 
 
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 | 2013年03月30日13時36分掲載
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 核・原子力【たんぽぽ舎発】三重水素・トリチウムを海洋投棄しようと考えている東電とそれを事実上容認する規制庁?   山崎久隆
 
    
     | 水の場合、1リットルは1000ミリリットルです。言い換えるなら1立法センチメートルの千倍が1kgです。トリチウムの排出規制値については、経産省告示(実用発電用原子炉の設置、運転等に関する規則の規定に基づく線量限度等を定める告示)に定められた基準は6万ベクレル/リットルです。ところが今の東電福島第一原発の汚染水には東電によれば1300ベクレル/1ミリリットル含まれているそうです。これは言い換えるならば130万ベクレル/リットルであり、告示の約22倍の濃度です。これでわかるとおり、このまま排出など出来ません。 
 しかし逆に言えば22倍以上に希釈すれば排出できるということに「法律上は」なってしまいます。
 今後予想される「重大事件」としては、汚染水から多核種除去装置(ALPS)を経て、トリチウム以外はほとんど取り除かれた「ということにして」この汚染水を、例えば敷地内のドレンピットからくみ上げられるセシウムの濃度が「1ベクレル/ミリリットル」以下の「汚染されていない地下水」と22対1の割合で混ぜて放出する恐れが出てきました。
 
 薄めようと何をしようと汚染は汚染なので、環境影響を免れることは困難です。薄めて流すということは汚染を拡大させることに等しいのです。
 
 福島県の漁民は、なんとかセシウムなどの影響を受けないで漁業が再開できるよう、調査漁業等を通じて取り組んでいるというのに、加害者である東電はさらに大きな汚染物質を排出しようとしているのです。
 
 
 【トリチウム】三重水素 水素原子核は通常は陽子一個のみだが、中性子が一つくっつくと重さが約二倍になり「重水」と呼ばれる。二つくっつくと重さが約三倍になるので「三重水素」すなわちトリチウムと呼ばれる。いずれも放射性同位元素でトリチウムの半減期は12.3年、ベータ線を出して陽子二個の「ヘリウム3」に変化する。
 六ヶ所再処理工場ではこれを年間1.8京ベクレルまで放出する計画である。
 宇宙放射線により大気圏上層で自然に造られているため、環境放射性物質としてはカリウム40に次いで被曝量が多く、年間0.3ミリシーベルト程度はトリチウムの影響であると考えられている。しかし天然自然にあるからといってそれに人間が追加放出すれば当然ながら被曝量は増える。「合理的に実行可能な限り低く被曝量を管理する」ことが、放射線被曝規制の基本的考え方であるから、全
 く不合理に出現した福島トリチウムの被曝を「引き受けなければならない合理的理由」などは、およそ存在しない。
 しかも水となって半減期12.3年で地球上何処にでも動き回るトリチウムの性質上、福島で放出しても地球被曝になるから、世界中に被曝の影響を拡散することになる。再処理工場からのトリチウムと同様、理不尽としか言いようがないであろう。
 
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