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橋本勝21世紀風刺絵日記
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2013年05月11日11時53分掲載
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反戦・平和
東京大空襲訴訟、原告の敗訴確定 最高裁が上告を退ける
5月8日、最高裁第一小法廷(横田尤孝裁判長)は東京大空襲訴訟の原告側の上告を退ける決定をした。1945年3月10日の米軍による空襲は下町地域を焼きつくし、一晩で10万5千人が死亡したとされ、空襲被害者と遺族が謝罪と国家賠償を求め訴訟した。裁判は、一審、二審とも敗訴。「憲法の番人」と言われる最高裁に、憲法における法の下の平等を求めて上告されたが、裁判官5人全員一致で上告を退けた。(加藤〈karibu〉宣子)
10日、原告団は最高裁前でシュプレヒコールの抗議行動を行い、その後台東区民会館で行われた集会では、原告団長の星野弘団長から「この7年間あまり、原告団は心を一つにして闘ってきた、この裁判は人間の尊厳を問う裁判で、判決は乱暴だ、憲法に書かれた人権を踏みにじっている」という話があった。
さらに中山武敏弁護団長は「まったく理由も示さない決定だが、この訴訟は意義があった。平和を訴え、市民やマスコミの支持を得ることができた。援護法立法の実現に向けて引き続き闘っていく」と話した。会場の原告からは「この訴訟のおかげで、東京大空襲をきちんと振り返ることができ、自分たちの声をあげることができた。裁判があったからこそ、知られてきた。意味はあったと思う」という発言があった。
東京大空襲で母親と弟2人を亡くした原告の河合節子さんは、「一審と二審の証言をきちんと審査してくれたのか、血も涙もない結果だと思う。最高裁は憲法の番人と思っていたし、最高裁の判決は立法化のステップとなるはずだと思っていた。先の戦争の反省が十分になされていないから、こういう結果になったんだと思う。憲法改正が出てくるのも根っこは同じところにある。正直悔しい思いだ」と話す。
河合さんは、茨城へ疎開中、家族が東京大空襲に被災、警防団だった父親のみが生き残り、戦災孤児にならずに済んだ。「火だるまになった子どもが転がっていった話を聞くと弟なのではないか、石川光陽さんの子どもが母親のわきで黒焦げになった写真を見ると母と弟なのではないかと思う」と話す。
今後は、戦後70年をめどに援護法の立法化に焦点が移っていく。
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