・読者登録
・団体購読のご案内
・「編集委員会会員」を募集
橋本勝21世紀風刺絵日記
記事スタイル
・コラム
・みる・よむ・きく
・インタビュー
・解説
・こぼれ話
特集
・アジア
・国際
・イスラエル/パレスチナ
・入管
・地域
・文化
・欧州
・農と食
・人権/反差別/司法
・市民活動
・検証・メディア
・核・原子力
・環境
・難民
・中東
・中国
・コラム
提携・契約メディア
・AIニュース


・司法
・マニラ新聞

・TUP速報



・じゃかるた新聞
・Agence Global
・Japan Focus

・Foreign Policy In Focus
・星日報
Time Line
・2025年03月30日
・2025年03月29日
・2025年03月28日
・2025年03月27日
・2025年03月26日
・2025年03月23日
・2025年03月22日
・2025年03月21日
・2025年03月19日
・2025年03月18日
|
|
2013年06月05日14時23分掲載
無料記事
印刷用
アフリカ
【西サハラ最新情報】国連拷問禁止委員会と国連人権委員会 平田伊都子
2013年5月末、スイスのジュネーブで二つの国連委員会が開かれていました。
5月21日と22日に開かれた国連拷問禁止審査委員会の被告人は日本で、訴追事項は橋下徹・大阪府知事の慰安婦問題発言に象徴される日本の非人道的言動でした。 委員会を傍聴していた日弁連代表団は、「アフリカのドマ委員が(日本の刑事司法)は中世なみだと発言すると、日本政府代表の上田外務省人権人道大使が<日本は世界一の人権先進国>と反論した。会場が苦笑に包まれると大使は<笑うな!シャラップ!>と叫んだ」と、報告しています。 さらに「アフリカ人如きに馬鹿にされたくないという、日本外務省の傲慢さと日本の人権後進国ぶりを奇しくも露呈した」と、言及しています。以下、モロッコの人権侵害と闘う西サハラの現状をお伝えします。
(1)2013年5月27日、サウジアラビアがデイツ(ナツメヤシの実を乾燥させた食べ物)200トンを積んだ14台のトラック・コンボイを, アルジェリアのオラン港から出発させた。デイツは、大西洋に面したオランからアトラス山脈を越えサハラ砂漠に入り、全長約1,600km離れた難民キャンプには一週間後に着く。サウジ恒例のWFP(世界食糧計画)援助で、西サハラ難民キャンプの他、イエメン、アフガニスタン、ソマリア、マリ、モーリタニアにも配給され、総額約4,000トンに及ぶ。栄養価の高いデイツは、砂漠の民にとって保存食にもなる。防災バックにもおひとつどうぞ、、
(2)5月29日、米国議会代表団12人がアルジェリアにある西サハラ難民キャンプを訪問した。スコット・チラーが率いる一行はオマル西サハラ首相、西サハラ国会議長など西サハラ政府要人に迎えられた。スマラという名の難民キャンプに一泊し、学校、病院、実験農場、職業訓練所などを視察した。さらに人権団体から、モロッコ占領地・西サハラでの人権侵害状況やモロッコ監獄に収監されている西サハラ人政治囚に対する拷問などの報告を受けた。
(3)5月29日、ジュネーブで開かれた国連拷問禁止委員会と並行して国連人権関連会議が開かれていた。その中でアブド・ル・アジス西サハラ大統領はナビ・ピライ国連人権高等弁務官に、モロッコ占領地・西サハラに於けるモロッコ占領当局の西サハラ住民に対する迫害を即刻禁止する強く要請した。そして、「西サハラ住民の悲劇は、国連が自ら約束した西サハラ住民の民族自決権を行使する国連西サハラ住民投票を、22年以上という長期にわたって放置していることに要因がある」と、非難した。
(4)5月31日、4,589人の難民の子供たちに、毎年恒例の「平和の夏休み」がプレゼントされる。西サハラ政府とスペイン政府(旧西サハラ宗主国)とスペイン各地の西サハラ支援団体とが共催している。子供たちはスペイン各地方に分散し、ホームステイをする。こうして子供たちにスペイン家族が出来、そのお返しに、スペインの子供たちが難民キャンプに招待される。次世代に繋がる人道支援と人物交流だ。
そして、5月31日、国連拷問禁止委員会は日本政府に勧告を発令しました。 一方、6月1日から3日にかけて日本政府はTICADアフリカ5開発会議を開催し、3兆2千億円もの援助を約束しました。
その金はどこから出るのですか? そんな金があったら、なぜさっさと東日本大震災の被災者を助けないのですか?
WSJPO 西サハラ政府・日本代表事務所 所長:川名敏之 SJJA(サハラ・ジャパン・ジャーナリスト・アソシエーション) 代表:平田伊都子
|
転載について
日刊ベリタに掲載された記事を転載される場合は、有料・無料を問わず、編集部にご連絡ください。ただし、見出しとリード文につきましてはその限りでありません。
印刷媒体向けの記事配信も行っておりますので、記事を利用したい場合は事務局までご連絡下さい。
|
|
アルジェリアのチンドウーフ空港で西サハラ要人の歓迎を受ける米国議会代表団(SPS)





|