ヴォイス・オブ・ロシア(ロシアの声:露国営放送)はロシア外務省が出した声明を伝えた。米英仏が主張しているシリア政府軍による化学兵器使用は立証できていない、というのである。これはエキスパートによる話し合いの後でロシアが出した声明である。
イラク戦争ではイラクが大量破壊兵器を製造しているという情報で戦争を始めたものの、後で完全な捏造だったことが判明した。それによって数十万人のイラク人が殺されることになった。だから、証拠があるのかないのか、さらにその証拠に信憑性があるのかないのか、が問われている。
’We had a series of consultations on these issues at the expert level with representatives of the United States, as well as the United Kingdom and France. One should say that the references that our partners gave us about alleged instances of using chemical weapons by Syrian troops were not substantiated by convincing facts," Lukashevich said. Read more:
http://english.ruvr.ru/news/2013_06_14/U-S-British-French-experts-fail-to-convince-Russia-that-Syria-govt-used-chemical-weapons-ministry-5638/ ’
■シリア政府のサリン使用に疑いなし、あらゆる選択肢検討=仏外務省(ロイター)http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPTYE95401620130605 シリア政府軍がサリンを使用したという情報はフランス外務省から発表された。 「フランス外交筋によると、政府が検査したサンプルは、シリア北西部イドリブ県のサラキブで4月29日、シリア政府のヘリコプターがガス爆弾を投下した後に採取された。ファビウス外相によると、検査結果は国連の化学兵器調査チームに4日渡された。米政府とロシア政府には3日に検査結果が伝えられた。」
■ヌーベルオプセルバトゥール
http://tempsreel.nouvelobs.com/la-revolte-syrienne/20130606.OBS2287/syrie-gaz-sarin-paris-a-transmis-ses-informations-a-washington.html この記事では上のロイターとほぼ同様の内容が伝えられている。
■ルモンド紙
http://tempsreel.nouvelobs.com/la-revolte-syrienne/20130529.OBS1063/syrie-armes-chimiques-quelles-sont-les-analyses-en-cours.html シリア政府軍が化学兵器を使用したという情報はフランスのルモンド紙の記者から発表された。この記事は5月末の記事で、3週間以内に成分の分析結果が発表されるだろうとしている。分析はフランス国内の研究施設で行われた。この記者とはルモンドのジャン・フィリップ・レミ(Jean-Philippe Remy)氏だとされる。 レミ記者はこの記事の中で、フランス軍傘下の研究施設にサンプルをシリアの戦闘現場から持ち込んだことについて、どの国でも民間研究機関では化学兵器の分析はやっていないからだとしている。
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