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橋本勝21世紀風刺絵日記
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2013年07月19日23時25分掲載
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文化
南青山の前衛美術の現場 VOID+
地下鉄「表参道」駅から徒歩3分の東京・南青山に美術の展示場VOID+(ヴォイドプラス)がある。建物は瀟洒な住宅のようだが、テナントのデザイン会社が建物内部のわずか7平米の茶室のような空間を使って前衛美術の展示を行っている。実際、訪ねてみると「うわぁー、なんて狭いんだ!」とまず思うだろう。しかし、その限られた空間ならではの面白味がある。
展示は年間4〜5回ほど。場所柄人が集まりやすい、という利点があり、美術に関心のある人々の交差点になっている。次回の展示は10月から2か月間催される3人の女性アートストによる連続展だという。以下は案内から。
void+は10月1日(火)から11月30日(土)まで、作家のO JUNの企画・キュレーションによる白井美穂・松井智恵・三田村光土里の『ロードショー』展を開催いたします。各作家の個展を連続開催するシリーズの展覧会で、続けて観る事で白井、松井、三田村の共通する作品の意味と根拠を探ります。各作家の使用するメディアは写真、画像、インスタレーション、絵画等異なりますが、共通するエレメントとして女性であること、「演劇的」な事があげられます。私的な記憶や体験を仮想の物語に移植したり、皆が知っている物語や寓話を引用し、そこに独自の解釈を加えたりと様々ですが、 彼女たちが創り出すその物語は、見る側の記憶を刺激します。会期中にO JUNも含め、アーティストトークも行う予定です。
以下は今回の連続展示を企画した美術家O JUN氏によるもの。
“白井美穂、松井智恵、三田村光土里。この三人のアーティストの作品を観て、制作とその方法について考えたりすることはそれぞれの作家性とそこから生み出される表現の豊さや深さについて触れることであると同時に、一つの同時代性と女性性そのことに思いを巡らすことでもあるだろう。その手掛かりの始めとして、なぜこの三人のアーティストは「演劇的」なのだろうか?あるいは、劇的空間を作り出すのであろうか?身体、言語、風景を場所としてある時間的推移のなかでなに事かが運ばれてゆく?あるいはなに事も運ばれない状況といったことが映像で、写真で、アクションで繰り広げられるのだ。そう、それはまさに繰り広げられる、という観手の期待と予測(はいつも超えられて裏切られるのだが)に応えるかのごとく提示されるのだ。それぞれのアーティストのむかう場所や世界がそれぞれにことなるにせよ、なぜその運びと運ぶ移動手段が「演劇的」なのか?そのことの意味と根拠を明らかにできないだろうか?一つの問いとして彼女たちに訊ねてみたいのだ。” O JUN
<白井美穂・松井智恵・三田村光土里 'ロードショー'>
■ 作家名_白井美穂・松井智恵・三田村光土里 ■ 企画/キュレーション_O JUN ■ 展覧会_ロードショー ■ 会期_2013年10月1日(火)〜11月30日(土) 松井智恵 10月1日(火)〜10月18日(金) 白井美穂 10月22日(火)〜11月8日(金) 三田村光土里 11月12日(火)〜11月30日(土) ■ 会場_void+ 営業時間 火〜土 14:00-19:00 日,月,祝日休み 107-0062 東京都港区南青山3-16-14-1F Tel: 03-5411-0080 Fax: 03-5411-0051
http://www.voidplus.jp ■協賛_資生堂
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転載について
日刊ベリタに掲載された記事を転載される場合は、有料・無料を問わず、編集部にご連絡ください。ただし、見出しとリード文につきましてはその限りでありません。
印刷媒体向けの記事配信も行っておりますので、記事を利用したい場合は事務局までご連絡下さい。
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VOID+
写真は松井智恵氏の作品(HEIDI52 B/W、2012年、フルHDビデオ作品、リピート再生)。3人の女性美術家の作品には共通項として「演劇性」があるという。
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