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橋本勝21世紀風刺絵日記
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2014年03月04日18時40分掲載
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労働問題
夜勤ナースの独り言(1)
ひと昔前までは3K、いわゆる「きつい」「汚い」「危険」な職業と言われていた看護師。 不景気なこのご時世、「看護師って給料いいんでしょ」「資格があるから、食いっぱぐれなくていいね」「就職先困らないでしょ」なんて悪意と偏見に満ちたご意見を嫌というほど聞かされるので、職業についてはなるべく隠し通したい私です。
現在、視聴率を稼ぎたい制作側の妄想に基づく、医療従事者や医療そのものに対する誤解や偏見を招くような描写のテレビドラマが たくさんあるので、視聴者はほぼ全員騙される訳ですね。 また、いたずらに視聴者の不安を煽るだけの健康番組も少なくありません。そうした番組を通じて、医療の良い面の情報ばかりを入手し、「安全な医療を受けられて当然」と思っている患者さんは多いのですが、自らが得た様々な情報と現実とのギャップが、患者さんに「こんなはずじゃない」と思わせ、医療不信を煽っている面もあります。
看護師の世界は意外と封建的で、初任給だってほとんど専門学校卒のOLさんと変わらないこともあります。そこに「資格手当」やら「夜勤手当」が付くだけです。 また、夜勤のないクリニックや外来で働いている看護師は、近年増加中のモンスターペイシェント&その家族、そしてモラハラが横行する医療現場で精神的負担を強いられながら仕事をしています。
このように、看護師全員が恵まれた環境にいるわけではありません。また、看護師が皆、看護の仕事が大好きでやりがいを持ってやっているというのも100パーセント嘘です。どの職業でも共通すると思うのですが、やりがいをもって今の仕事をしている人なんて、ごく一部だと思います。患者に感謝されるわけでもなく、「それでもお前、看護師か」と罵声を浴びせられたり、「上から目線でものを言ってばかり」と非難されたり、誤解されたりすることが最近多くあります。その板挟みになって、常に私の心の中は「看護師辞めたい」という気持ちでいっぱいです。もちろん、資格を持って仕事をしているプロですから、仕事中はそんな気持ちなどおくびにも出しませんが、「もし自分が看護師以外の仕事ができるならやってみたい。だけど、最終的にできる仕事がこれしかないからやっている」という気持ちの方が今は強いのです。(続く)
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