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橋本勝21世紀風刺絵日記
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2015年02月10日12時05分掲載
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アフリカ
【西サハラ最新情報】モロッコ国王陛下、Handling ハンドリングは反則です! 平田伊都子
「国連は西サハラをモロッコにHandling ハンドリング(手渡す)せよ!」と、モロッコ国王は国連事務総長にHandlingハンドリングを、電話で命じたそうです。 サッカーでは、ハンドリングは反則ですよ、モロッコ国王陛下殿。 国連は西サハラ問題を平和的に解決するため、西サハラとモロッコとの両当事者による交渉をやるようにと、努力し続けてきたのです。 国連の平和努力は1991年に<西サハラ住民投票>を提案した時から始まりました。 モロッコ前国王はこの国連提案をお呑みになったではないですか? ところが、2000年に入ると現モロッコ国王は<西サハラ住民投票>に難色を示し、2012年には、とうとう国連の和平交渉を蹴とばしました。 今も交渉は中断したままです。 最新の、モロッコの恫喝と西サハラの見解を報告します。
(1) 2015年2月6日 CORCASコルカス(王立サハラ問題諮問委員会)が、「1月にモハンマド六世国王陛下が国連事務総長パン・ギムーンに電話でご託宣をお告げになった。国王のご宣託<サハラ問題をモロッコに手渡すこと>を責任を持って強行していくと、モロッコ外務大臣サラハッデイーン・メズアールが明言した」と、伝えている。 CORCASコルカスによると、「外務大臣は、昨年2014年4月に国連事務総長個人特使クリストファー・ロスが提出した報告書にあった、モロッコの人権侵害報告を事実無根だと非難した」そうだ。そしてCORCASコルカスは、「国連がモロッコと分離主義者集団(西サハラ)を同等に扱っているのは気に食わないと、外務大臣は声を荒げた。外務大臣は重ねて、国連は西サハラから手を引くべきだと、強調した」と、付け加えた。
(2) 2015年2月8日のSPS(サハラ・プレス・サービス)が、「2月4日、若い西サハラ人モハメド・ラミン・ヒダラが、モロッコ南部のアガデール港でモロッコ人暴徒に襲われ、運ばれた病院で死亡した。モロッコ占領地・西サハラに住む家族が、モロッコ占領当局に暴行殺人事件の調査と報告を求めた。そして、殺人犯を裁判所で裁くことを要求したが、モロッコ当局は一人も逮捕せず事件を無視した。モロッコ人暴漢やモロッコ人入植者が西サハラ人を襲撃することを、モロッコ占領当局はこれまでも度々黙認している」と、人権侵害の一例を報告している。
(3) 2015年2月6日、MINURSOミヌルソ(国連西サハラ住民投票監視団)の国連事務総長西サハラ特使キム・ボルドゥク女史が、2月6日にモロッコとモロッコ占領地・西サハラの首都、ラユーンを訪れた。2014年5月に指名されて、初めての現地視察である。これまでの特使は年に何回も視察に訪れており、一年近く彼女の視察が叶わなかったのは、モロッコの妨害にあったからだ。彼女は、2月7日にアルジェリアの西サハラ難民キャンプを訪問し、「西サハラ問題に関して、正当で持続する解決策を見つけ出す必要性がある。さらに我々国連関係者は、国連が60年間追い求めてきた平和と治安をこの地域に確立させる事に、希望を失ってはいない」と、明言した。(SPS)
(4) 2015年2月6日、西サハラ難民キャンプを訪問した国連事務総長西サハラ特使キム女史を、西サハラ難民政府は大歓迎した。共同記者会見でタレブ・オマル西サハラ首相は、「西サハラ人民はキム女史が率いる国連の公式使節団を全面的に支持する。国連が、今現在も、国連西サハラ住民投票を目指しているからだ」と、述べた。西サハラ難民政府首相は、「今まさに、国連がモロッコに対して的確な圧力をかけるべき時がきた。さらに国連は、モロッコ占領地・西サハラにおける西サハラ住民の人権を守るため、西サハラ資源を守るため、具体的な対策を早急に講じるべきだ」と、言及した。(SPS)
「国連事務総長個人特使クリストファー・ロスに、モロッコ訪問のお許しが出た」と、CORCASコルカスは伝えている。 ロス特使が切望していたモロッコやモロッコ占領地・西サハラの視察を、モロッコ国王がやっと許可したようだ。 が、4月末に開かれる国連安保理西サハラ会議に向けての体面作りにすぎず、モロッコは相変わらず国連に対して非協力的だ。
モロッコは国連に向かって、西サハラをモロッコ側に丸投げしろと迫っている。 モロッコは、40年前に当時の植民地支配者スペインから西サハラをパスしてもらったことをよく覚えていて、もう一度、投げてもらおうと企んでいるようだ。
国連事務総長個人特使クリストファー・ロスを自国におびき寄せて、西サハラを渡せと脅かすつもりなのでしょうか? くじけちゃいけないロス特使! 西サハラの民族自決権を死守してください。
西サハラはサッカーのボールじゃない!
WSJPO 西サハラ政府・日本代表事務所 所長:川名敏之 2015年2月10日 SJJA(サハラ・ジャパン・ジャーナリスト・アソシエーション)代表:平田伊都子
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モロッコ人暴徒に襲われ死亡した西サハラの若者、モハメド・ラミン・ヒダラ。首の刺し傷が致命傷。
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