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橋本勝21世紀風刺絵日記
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2015年06月11日07時51分掲載
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ボードリヤール著「消費社会の神話と構造」 出版から45年
ジャン・ボードリヤールの「消費社会の神話と構造」(直訳は「消費社会」)が日本で翻訳出版されたのは1979年のことで、フランスで本書が刊行されてから10年のタイムラグがあります。精神分析に詳しいフランスの作家、ジル・アゾパルディ(Gilles d'Ambra Azzopardi)さんにボードリヤールの「消費社会」について簡単に見立てをお願いしました。日本では80年代から90年代にかけて一世を風靡した社会学の本です。
ジル「社会が変化したことを提示した本書は1970年に出版されました。私たちはもはや欲求を満たすために消費するのではなく、他人との差別化をはかるために消費するのだというのがテーマです。消費がもはや生存のための行為ではなく、存在の1つのあり方に変わったということなのです。<私は考える、ゆえに私は存在する>から、<私は消費する、ゆえに私は存在する>へ変わったことを意味します。このことはいずれは自分自身の肉体や自分自身(自我)までをも消費の対象にしてしまうことを意味します。」
1980年代になると、やたらみんなが「差別化」と言う言葉を掲げるようになったのを覚えています。人と違っていることを消費によって達成しようとしたわけですね。「いずれは自分自身の肉体や自分自身(自我)までをも消費の対象にしてしまうことを意味します。」というアゾパルディさんの言葉は今の私たちをまさに表現しているようです。
村上良太
Gilles d'Ambra Azzopardi a ecrit, c'est un bouquin sorti en 1970, qui mettait en evidence un changement de societe on ne consomme plus pour satisfaire ses besoins, mais pour se differencier des autres.La consommation n'est plus un moyen d'existence, mais une facon d'exister."Je consomme donc je suis" se substituee "Je pense donc je suis".A terme, le corps lui-meme et le Moi deviennent des objets, des produits de consommation.
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