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橋本勝21世紀風刺絵日記
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2015年07月29日14時38分掲載
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反戦・平和
◆敗戦70年目の百姓宣言◆「戦没農民兵士の手紙」は二度と書かない 賛同を呼びかけます 大野和興
「敗戦70年目の百姓宣言」への賛同呼びかけが始まりました。同宣言は、戦中・戦後の百姓と村の歩みを振り返り、”殺す”側と”殺される”側の両方に追い詰められた農民兵士の絶望を踏まえながら、「戦争法案(安保法案)をただちに廃案・廃止することを要求」し、「『戦没農民兵士の手紙』は二度と書かない」という言葉で終わります。呼びかけの対象は「大地を耕し種をまく」ひと。規模の大小は問いません。販売農家でも自給でも、おすそわけ専門でも構いません。
◆敗戦70年目の百姓宣言◆ 「戦没農民兵士の手紙」は二度と書かない
岩手の村々から戦争にとられた農民兵士が戦地から実家に送った手紙をまとめた『戦没農民兵士の手紙』(岩波新書、1959)をご存知でしょうか。戦地で倒れた百姓青年たちの手紙は、お母さんのこと、農事のこと、家族のことで埋まっていました。敗戦から70年がたちました。自衛隊を世界中に送り、戦争に参加することを可能にする法案が国会に出され、軍靴の響きが現実になろうとしています。
アジア太平洋戦争の最中、百姓は戦争遂行のために国策によって食料増産を強いられ、食糧にならない桑や花卉や果樹が引き抜かされました。「満州」移民となって、他国の同じ百姓の土地を奪ってしまった歴史もあります。 動ける百姓は赤紙1枚で侵略戦争に駆り出されました。彼らは戦場で交戦相手の兵士や侵略先の人びとと直に向かいあい、”殺す“側に立たされました。戦地で銃弾に倒れ、餓死し病死した兵士の圧倒的部分も農民兵士でした。 男たちを戦争にとられ、年寄りと女、子どもばかりになった村では、コメもムギもイモも“供出”させられ、女たちは家を村を守ることが国を守ることだと強いられたのでした。
そして敗戦。農地改革で自分の土地を手にした百姓は、うれしさをかみしめながら生産に励み、戦後の飢餓に立ち向かいました。開拓農民として未来を切り拓こうと荒れ地に入植した人たち。しかし、百姓が生産する喜びを味わったのは、ほんのひとときでした。経済が復興し、経済成長の軌道に乗ると同時に、規模が小さい農業は効率が悪く、経済の発展を阻害するとされ、国策によって百姓は淘汰の対象となりました。世界を市場競争に巻き込む、いわゆるグローバリゼーションの時代が訪れ、そこにいまTPP(環太平洋経済連携協定)がかぶさり、百姓の農業はますます追いつめられています。
もちろん百姓は負けてばかりではありません。土地、農産物価格、地域再生、自給と地産地消、都市との交流と連携、百姓を次代に引き継ぐさまざまな試み、などなどあらゆる局面で国策に抵抗し時代を創る取り組みを重ねています。百姓の抵抗と創造はいま都市の人びとを巻き込みながら次第に深まり、広がっています。 百姓の抵抗と創造を支えてきたのは、戦争のない70年でした。それは平和におだやかに生きることを人間の権利として定めた憲法によってもたらされたものです。その憲法が今ずたずたにされようとしています。私たちは憲法を壊す戦争法案(安保法案)をただちに廃案・廃止することを要求し、百姓として宣言します。
私たちは二度と「戦没農民兵士の手紙」は書かない。
2015年8月15日 賛同人一同 (お名前を列記)
◆「敗戦70年目の百姓宣言」にご賛同ください!◆ −この文章を読まれた皆さまに−
大地を耕し、種をまく営みをしているすべての方々に呼びかけます。規模の大小や販売か自給かおすそわけか、などは問いません。「百姓宣言」にご賛同ください。そして家族に、地域に、友人・知人にお声をかけてください。賛同署名をいただいた方々は、「○○県○○○○(野菜)」という形で一覧にして発表します。 すでに亡くなったおじいちゃんやおばあちゃん、ひいじいちゃんやひいばあちゃんで、この人はきっと戦争に反対したと思われる方も呼び戻してください。「故○山○子」といった形で、賛同に入ってもらいます。百姓というのはそんな営みだと思うからです。
これからの日程です。 ・第1次集約 2015年8月14日 ・発表 8月15日。マスコミ及びインターネット ・2015年12月8日 第2次集約(1万人をめざします)
◆賛同いただける方は、以下のことをご記入の上、FAX、郵送、メールなどでご返送ください。(個人情報は厳重に扱い、一切外に出しません) ・お名前・年齢 ・ご住所 (電話・FAX、メールアドレスも) ・つくっている作物 ・一緒にご賛同いただける方のお名前など
【返送・問合わせ先】 世話役(事務局)大野和興/西沢江美子 Email korural@gmail.com FAX 0494-25-4782
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転載について
日刊ベリタに掲載された記事を転載される場合は、有料・無料を問わず、編集部にご連絡ください。ただし、見出しとリード文につきましてはその限りでありません。
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