●目次●
「日中 アジアでインフラ援助合戦」FT 11/23 Japan and China step up fight for Asean infrastructure contracts
「キャメロン英首相 シリア領内での空爆を拡大」WP 11/23 British leader seeks wider airstrikes on Islamic State as Europe remains on high alert
「米中 貿易交渉で『前進』発表」11/23 NYT China and U.S. Say They’ve Made Strides in Trade Talks
「IS掃討作戦の強化 オバマ大統領が欧州に要請」NYT 11/24 Meeting With François Hollande, Obama Urges Europe to Escalate ISIS Fight
「プーチン大統領 イランのハメネイ師とシリア問題協議」WSJ 11/24 Russian President Putin, Iran’s Ayatollah Khamenei Meet to Discuss Syria
「UNHCRトップ 日本に難民受け入れを要求」WP 11/25 UN refugee head: Japan should accept more, fix asylum system
★ ★ ★
「日中 アジアでインフラ援助合戦」FT 11/23 Japan and China step up fight for Asean infrastructure contracts
11月23日付のフィナンシャル・タイムズ紙は、日中両国が東南アジア諸国を相手に、インフラ援助における戦略的な争いを激化させていると報じた。 クアラルンプールで行われたアジア太平洋サミットにおいて、中国が東南アジアでのインフラ整備援助にさらに100億ドルを投入し、その規模を拡大すると発表したのに対し、日本はアジア諸国の成長の速さに合わせODA援助処理の期間を半分に短縮し、さらなる経済支援を行うと発表したという。 同紙はまた、米国主導のTPPにフィリピンやタイなどが参加希望を表明したのに対し、中国がTPPに対抗する通商交渉、東アジア地域包括的経済連携(RCEP)を推進したことも伝えている。
「米中 貿易交渉で『前進』発表」11/23 NYT China and U.S. Say They’ve Made Strides in Trade Talks
11月23日付のNYタイムズ紙は、米中両国が21日、9月のオバマ大統領・習近平国家主席によるトップ会談以降、両国の貿易交渉は一定の進展を遂げていると発表したと報じた。そこには貿易に関する機密情報の盗難防止や、米多国籍企業への中国市場の開放などが含まれるという。 しかし、米国と他のアジア諸国との貿易交渉に比べると、未だ大きな溝があるのが現状であると同紙は見ている。 米中両国は互いに警戒しあっており、オバマ大統領はアジア地域についてTPP(環太平洋経済連携協定)などを通し貿易の障壁を低くして各国との関係強化を図っている。 一方習首席は、世界経済での存在感を増すためにも米中貿易を進める立場だが、国家主義的な姿勢が欧米の多国籍企業への圧迫につながっていると同紙は伝えている。
「UNHCRトップ 日本に難民受け入れを要求」WP 11/25 UN refugee head: Japan should accept more, fix asylum system
11月25日付のワシントン・ポスト紙は、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)トップのアントニオ・グテーレス高等弁務官が24日、難民危機をめぐり、「日本は人道支援に資金を拠出するだけでなく、難民をもっと受け入れるべきだ」と発言したと報じた。 日本は人道支援活動への拠出大国ではあるが、毎年の難民認定数が極めて少ないと同紙は伝えている。欧州や他地域で難民危機が悪化するなか、難民受け入れに消極的な日本の姿勢は批判の的になっているという。日本はこれまでベトナム、ミャンマーの難民を受け入れてきたが、十分とは見られていないと同紙は見ている。 難民受け入れをめぐる日本への批判に対し、安倍首相は「難民の受け入れより、国内の課題への対処が先だ」との考えを示している。グテーレス高官は、日本政府や日本の非政府組織人道支援全般に関しては称賛していたという。
★ ★ ★
※「ND米紙ウィークリーニュース」は、米国各紙の中から政治・外交・日本関係の記事(月〜金曜日)を抽出し、翻訳・要約してお送りするものです。日本メディアでは報じられない貴重な報道記事などを選択して配信致しますので、是非ご覧ください。
NDに入会すると、目次に掲載している他のニュースを読むことができます。入会方法は、下記のNDウェブサイトをご参照ください。 http://www.nd-initiative.org/
|