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橋本勝21世紀風刺絵日記
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2016年01月19日22時39分掲載
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核・原子力
【たんぽぽ舎発】伊方町の住民は原発再稼働をどう考えているか(3) 「大丈夫やけんな、山があるけんな」に「エッ! 山?」
「大丈夫やけんな、山があるけんな」と。「エッ! 山?」「福島はずーっと平地があるけん、ひどかったけどここは、山があるけん」(藤原丸子 愛媛県八幡浜市)
◆Gさん(80歳台) 街の中の古いお家。住んでおられるのかとオズオズ入ったら、出てこられた。用事を言うと、どうしようかと、迷っておられる様子。 「大丈夫やけんな、山があるけんな」と。 「エッ! 山?」 「福島はずーっと平地があるけん、ひどかったけどここは、山があるけん」 にこにこ笑ってしゃべる様子に「そうですか」と私まで笑ってしまった。 (きちんと知らないけど)良い人たちに一杯出会った一日だった。
◆Hさん(80歳台) 表札がない家が多い集落。おまけに斜面に建っていて、車もはずれにしておけない。迷路のように入り組んでいる。探すだけでも一苦労。優しい人が連れていってあげると、家まで案内して下さる。 そうこうしてもう、最後のお家。きれいにナスを植えていらして見事。声をかけたら、しばらくしてパジャマ姿の男性。何日か前に退院された由。「もう2〜3日しか生きんから、関係ないから賛成する」と言う。「伊方は原発がなくなったらやっていけない」と。少し耳の遠い奥さんは優しそうな顔で黙っておられる。「子や孫たちは関西、アッ、そうや九町にもおるぞ」「じゃあ心配ですね」「2−3日でおらんなるけん」 笑顔の可愛い男性でした。
◆Iさんたち(60歳台、70歳台) ちょうど、道作りといって地区の共同作業で留守の家が多い。困ったと思いながら回っていた。そうしたら、公民館前で終わって車座になって10人位がビールやお酒を飲んでいる。 四電を退職した人、四電の下請で働いて今はやめている人…四電絡みが多い。 「しまった」と思いつつ、お互いに少しずつ言い分を出す。普通だったら、すぐに中断してやめてしまうのに、お酒のせいか、地域性か、明るくて優しい。ここに住みたいくらいと言いたいくらい。5月晴れ、海はキラキラ輝いている。「また来なはいや」という声に送られて別れた。 こんな楽しい出会いは疲れを忘れさせてくれる。
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