このところ私が関わった刊行について、順不同(※)で宣伝・広告します。お読みいただければうれしいです。
(1)情報労連『REPORT』2016年1-2月
特集・働く人のための民主主義ってなんだ? このテーマを、奥田愛基(敬称略)ほか5人がインタビューに答えるかたちで論じています。私の場合は、HPのエッセイで書きましたように、ふつうの人びとが日常を生きる界隈における民主主義の存否を問い、そこから労働者に不可欠な産業民主主義の意義を語っています。今野晴貴の意見とも共通します。神田駿河台の情報労連の取り扱いで定価200円。
(2)国公労連の情報誌『KOKKO』6号:2016年2月
特集は興味ぶかい「公務員のお給料」ですが、私は連載の映画評論「スクリーンに息づく愛しき人びと」の第6回として「『明日へ』の『外泊』──韓国の非正規労働者」を書いています。2007〜8年、韓国イーランド社傘下の大手スーパーマーケットに対する、510日にわたる女性労働者の店舗占拠をふくむ闘いを描くドキュメントの名作(外泊)と、その劇化作品(明日へ)をあわせて紹介し、感銘を綴っています。KOKKOは市販。定価500円です。
(3)『職場の人権』93号:2015.12
近著『私の労働研究』について、研究時期別に3人の論者が紹介・評論し、私がリプライし、この研究会特有の立ち入ったフロア討論が記録されています。非会員の方は定価800円。ご注文は研究会事務所:T&F06-6315-7804へ。
(4)杉田敦編『ひとびとの精神史 第6巻 1970年代 日本列島改造』岩波書店 2016年
これは戦後日本のひとびとのものの考え方に影響を及ぼした有名&無名の人物たちに関する評伝集。この巻に私は、「小野木祥之──仕事のありかたを問う労働組合運動の模索」という小論を寄せています。小野木は、ゼネラル石油精製における叛乱型ストライキ(1970年)のリーダーであり、その後20年以上、企業社会のなかで労組が仕事に関してなにをなしうるかを、能力主義への帰依でも、街頭左派的な政治主義でもないスタンスから考え続けた人。私はそんな小野木の思想と行動を、現代日本の労働界にとっても示唆的なものとしてふりかえることを促したかったのです。定価2500円。
※FBのブログからの転載です ※順不同 = 順番に価値の軽重などの意味合いがないこと
熊沢誠(甲南大学名誉教授・労使関係論)
■『家族という病』の耐えられない軽さ 熊沢誠(甲南大学名誉教授 労使関係論)
http://www.nikkanberita.com/read.cgi?id=201509011252472
■「かならず変わる」 熊沢誠(甲南大学名誉教授)
http://www.nikkanberita.com/read.cgi?id=201507210918432
■「まだ廃案に追い込める」 〜地方の動きから〜 熊沢誠(甲南大学名誉教授・労使関係論)
http://www.nikkanberita.com/read.cgi?id=201507201103581
■『私の労働研究』−著者自身による広告 熊沢誠(甲南大学名誉教授・労使関係論)
http://www.nikkanberita.com/read.cgi?id=201509032230294
■情勢論 熊沢誠(甲南大学名誉教授・労使関係論)
http://www.nikkanberita.com/read.cgi?id=201511232055521
■「いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう」 熊沢誠(甲南大学名誉教授・労使関係論)
http://www.nikkanberita.com/read.cgi?id=201602122147205
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