恋の終わりの苦しさを忘れるためにメキシコからペルーにやってきてバイクでアンデス山脈を縦断している写真家のフリオ・アダムス氏。最新の連絡はペルーの首都リマを目指す、という言葉だった。ペルーのリマにはどのような思いがあるのだろうか。
Queria conocer Lima, porque es ahi donde comenzaron las travesuras de la nina mala, aquel libro que fue el ultimo recuerdo de un amor. Conocer Miraflores tal como Mario Vargas Llosa la habia descrito en su primer novela de amor.
「僕はリマに行きたかったんだ。というのはこの町はマリオ・バルガス・リョサの小説に出てくる「悪い女の子」が悪戯を始めた町だから。リョサのこの小説『悪い娘の悪戯』は最高の恋愛小説だよ。だから、僕はこの小説に描かれたリマに行ってみたかったんだ。とくに舞台となっているミラ・フローレスという地域なんだ」
Entender la cancion de”los Peces de Ciudad” y tambien a Joaquin enamorandose de Jimena componiendole "Rosa de Lima"
「リマと言えば、『都会の魚』(los Peces de Ciudad)というタイトルの歌があるね。シンガーソングライターのホアキン・サビーナの曲。そしてホアキン・サビーナには恋するヒメナを想って作曲した『リマのローザ』という歌もあるよ」
Ahora vamos camino a otro hermoso lugar, a descubrir si es verdad que "No hay nostalgia peor que anorar lo que nunca jamas sucedio"
「今、これまでとは別の美しい場所を目指そう。『何も起こらなかった日々ぐらい、悪い思い出はない』という言葉が真実かどうかを自分の目で確かめるために・・・」
フリオ・アダムス メキシコの写真家 Julio Adams Mexican photographer
※マリオ・バルガス・リョサ著「悪い娘の悪戯」 Mario Vargas Llosa "Travesuras de la nina mala" (2006) 「50年代ペルー、60年代パリ、70年代ロンドン、80年代マドリッド、そして東京……。世界各地の大都市を舞台に、ひとりの男がひとりの女に捧げた、40年に及ぶ濃密かつ凄絶な愛の軌跡。ノーベル文学賞受賞作家が描き出す、あまりにも壮大な恋愛小説」(翻訳出版した作品社のウェブサイトより) ペルーのノーベル賞作家リョサのこの作品は様々な称賛の言葉が与えられている。たとえば翻訳家の鴻巣友季子氏は日経新聞にこう寄稿している。 鴻巣友季子「育ちの良い教養ある男が、美しく欲の深い娘に惚(ほ)れぬき、さんざん翻弄されて各地を巡りながら堕(お)ちてゆく……といったファム・ファタール(運命の女)物語は、ある意味、男性にとって極上の悪夢であり、陶酔を誘う永遠の夢なのだろうか。」 (日本経済新聞朝刊2012年2月12日付) 作家の林真理子氏はブログ「あれもこれも日記」にこう記している。林真理子「ノーベル賞作家がこんな面白いものを書くなんて!」
※ホアキン・サビーナ(Joaquin Sabina 1949〜) スペインのシンガーソングライター、詩人、画家。
http://www.jsabina.com/
■ペルーの旅 恋の破局の地獄を経て フリオ・アダムス Julio Adams (Mexican Photographer )
http://www.nikkanberita.com/read.cgi?id=201606031147305
■西サハラを撮影したメキシコの写真家、フリオ・アダムス
http://www.nikkanberita.com/read.cgi?id=201203290017064 ■写真家フリオ・アダムス氏、骨を折る
http://www.nikkanberita.com/read.cgi?id=201206012126015 ■メキシコ通信 ストリートチルドレン
http://www.nikkanberita.com/read.cgi?id=201206060048553
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