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橋本勝21世紀風刺絵日記
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2016年07月09日09時20分掲載
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国際
イラク戦争とトランプ 英国イラク戦争検証委員会を巡るトランプVSオバマ 平田伊都子
みんな忘れてませんか?<イラク戦争>のことを、、 ほんとに私たちは忘れっぽい、、というか、あまりにも次々と物凄いことが起こって、起こされて、ついていけないのかもしれません。 それをいいことに、大量虐殺をした犯人は罪の償いをするどころか、開き直って「俺のおかげで世の中はよくなった」と、嘯いているのです。 テロ事件に麻痺してボケ症候群になっている私たちの頭に、カツ! 英国イラク戦争検証委員会が報告書を出しました。 私たちも私たちの目線で、検証してみましょう、、
(1)イラク戦争検証委員会: 2016年7月6日、イギリス政府が設置したイラク戦争を検証する独立調査委員会は、政府高官や軍幹部の聞き取りなど7年間にわたる調査の結果をまとめた260万語の報告書を発表した。報告書は、イラクには核兵器開発能力もなかったし、生物化学兵器の存在も確認できなかったとし、「ブレア政権(当時)は大量破壊兵器の存在を証明できないまま参戦に踏み切った」と、ブレア政権を批判している。さらに、「ブレア元首相がブッシュ前大統領に共同歩調を確約する文書を送っていた」と、予めブレア元首相はブッシュ米大統領に、フセイン打倒を約束していたことを暴露した。アメリカの主動するイラク戦争に乗せられたと、ブレア元首相の戦争責任に言及している。しかし、この報告書は、「英国は便乗させられただけで、主犯はアメリカだ」と、狡猾にも逃げている。
(2)責任を取らないイラク戦争犯罪人: 戦争犯罪人ブレアは、大量破壊兵器に関する情報が誤っていたことなどに対して、「遺憾の意と謝罪」を表明した。だが、イラクのフセイン独裁政権を排除するために開戦に踏み切った自身の判断そのものは「正しかった」と繰り返した。 ブッシュ前大統領の広報担当者は6日、「(ブッシュが)既に認めている情報機関の失敗や他の誤りはあったが、サダム・フセイン(元大統領)が権力の座にいないことで世の中はよくなったと(ブッシュは)信じている」と発表した。
(3)フセインを倒して世の中は良くなった??: 2016年もイラクでは戦闘が続き、7月3日にはイラクのバグダッドで292人が、7月8日にはバラドで37人が、いずれも自爆テロで殺された。同じ7月8日、ラマダン休戦中にもかかわらず米軍支援の反政府軍がラマダン明けの祭りを祝うシリアの人々を空爆し、23人を殺した。 アフガニスタンでも戦闘が絶えず、7月7日にオバマは戦争支援継続を発表した。オバマ政権が育成した悪魔・過激派組織ISの台頭で、ヨーロッパではテロ事件が続発し、アジアのバングラデシュでは日本人までもが殺された。 世の中はよくなりました? 世の中、悪くなる一方です。
イラク戦争に反対したオバマはイラクとアフガニスタンからの撤退を約束した。 その一方で、オバマは<アラブの春>という耳障りの良いキャッチフレーズでリビアやシリアに米兵と米軍傭兵を送り込み、リビアのカダフィを倒し、今、シリアのアサドを倒そうと躍起になっている。<アラブの春>(オバマ戦争)のおかげでリビアは私兵が割拠する無法地帯と化し、シリアの町々は廃墟になってしまった。アメリカのおかげで、アメリカの盟友である成金湾岸首長諸国などを除き、アラブ・イスラム圏は崩壊してしまった。そして、オバマは外国人傭兵を使って過激派組織ISを育て、今度は過激派ISを敵に仕立て、その過激派ISをやっつけるという名目で、シリアやイラクやリビアへの空爆を続ける。「口ばっかり、、」と、オバマを一刀両断に切り捨てたキューバ・カストロの言う通り、黒人米大統領は、結局、平和主義者のくさい芝居をやっているだけなんだ。イラク戦争の難民は約200万人、オバマ戦争の難民は約410万人。イラク戦争難民はシリアやヨルダンに逃げたが、オバマ戦争難民はヨーロッパへ逃げ込んだ。視点を変えれば、難民がイギリスをEUから離脱させ、難民が首相を辞任させ、難民がスコットランド独立問題を再燃させたようなもんだ。まさに、イギリスの大混乱は、戦争犯罪の罰が当たり始めた兆しのように思える。 戦争犯罪主犯のアメリカは罰を受けないのか? いえいえ、アメリカにも罰が当ってきましたよ!
(4)イラク戦争を巡るトランプVSオバマ: ホワイトハウスのアーネスト報道官は6日の記者会見でイラク戦争検証委員会報告を受けて、「過去の誤りから米国が教訓を得ることが重要だ」と述べた。そして、「オバマ大統領が長くイラク侵攻に反対してきたことはよく知られている」と、他人事のように話した。報道官は、ブッシュ前政権が下した開戦決断の結果が現在の混乱だとし、「オバマは大統領在任中、ずっとその結果を解決しようとしている。将来の大統領も同じようにしなくてはならない」と言及した。 オバマがホワイトハウスに絶対入って欲しくないと、毛嫌いするドナルド・トランプ共和党大統領候補、、だが、イラク戦争反対に関しては、トランプほどホワイトハウスに相応しい将来の大統領はいない。 トランプは2015年10月26日のCNNインタヴューで、「あんたがサダム・フセインを好きかどうかしらない。が、彼はテロリストを殺していた。テロリストにとってイラクは楽しい場所ではなかった。ところが今や、イラクは<テロリズムのハーバード大学>だ。」「人々は頭を刎ね飛ばされたり、溺れさせられたりしている。現在、人々の状態は、かつてなく最低で、サダム・フセインやカダフィの時代よりずっと悪い。」「何が起こったか見てみろよ。リビヤは大惨事、大災害だ。イラクも大災害。シリアも大災害。中東まるごと大災害だ。なにもかも、ヒラリーとオバマの時代に吹き飛んでしまった」と、第三者の目線で中東の惨事を語る。 対するヒラリー・クリントンは、名うてのイラク戦争賛成派だ。このところ、司法省まで巻き込んで、大統領専用機にヒラリーを同乗させ国家機密漏洩犯罪容疑者ヒラリーの応援をするオバマには、正義と人権主義をまとった爽やかな黒人大統領の面影はない。ヒラリーが落ちたら自身に火の粉が降りかかってくると、ビクビクしている共犯者に過ぎない。トランプにオバマ戦争の犯罪を追及されたら?、、オバマ・レジェンド作りは崩壊してしまう。 そんな中、<黒人VS白人警官の戦争>が始まった。米南部ルイジアナ州で5日、米中西部ミネソタ州ファルコンハイツで6日、相次いで警官による黒人男性の射殺事件が起きた。抗議の声は全米に広がり、テキサス州ダラスでも市内中心部で抗議デモが発生した。 日本時間8日午前11時、容疑者マイカ・ジョンソン(25)が警備の警官隊に向けて狙撃を繰り返し、警官5人が死亡した。警官7人と一般市民2人も重傷を負った。警察は襲撃犯を駐車場ビルに追いつめた。「白人、特に白人警官を殺したかった」と叫ぶ犯人と銃撃戦になり、警察はロボットを使った爆発物で犯人を殺害した。 オバマ黒人大統領は、イラク戦争とオバマ戦争に決着を付けていない。それどころか、オバマは、長年アメリカが抱えている国内の人種問題に決着を付けていないのだ。何のためにアメリカの黒人は、黒人を米国大統領に選んだのか??
結局、オバマ黒人大統領は、米軍をイラクやアフガニスタンに送り続けています。 結局、オバマ黒人大統領はグアンタナモ・テロリスト収容所を閉鎖していません。 結局、オバマは、、タバコを止めたのかな??
結局、オバマは大統領選挙での公約を果たさないまま、ホワイトハウスを去ろうとしています。 去る前に、<オバマ戦争>の検証を忘れないでネ!
文:平田伊都子 ジャーナリスト、 写真:川名生十 カメラマン
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アメリカ軍が仕切る裁判で、イラク戦争犯罪を糾弾するフセイン・元イラク大統領
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