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橋本勝21世紀風刺絵日記
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2016年07月17日13時06分掲載
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【西サハラ最新情報】 モロッコが、「AUに入れてヨ〜」 平田伊都子
モロッコがやっと、3月末から追放していた国連要員の復帰を認めたようです。 それも、国連妨害を反省して、モロッコ占領地・西サハラで活動するMINURSO(国連西サハラ住民投票監視団)要員の皆さまに復帰をお願いするという、真摯なものではありません。 国連安保理が命じた90日という復帰期限が切れるからです。 国連安保理に逆らって、制裁を食らいたくないからです。 しかも、国連に協力してやるのだから、AUアフリカ連合に加入させろとか、代替事項を国際社会に要求しているのです。 モロッコはこれを<ロビー活動>と称しているようですが、私たち庶民には、<人質を取って要求する犯罪行為>にしか見えません。
(1)MINURSO(国連西サハラ住民投票監視団)要員が徐々に復帰: 2016年7月13日か14日、モロッコから3月末に追放されたMINURSO(国連西サハラ住民投票監視団)要員の一部が、モロッコ占領地・西サハラにあるMINURSO基地に戻ったとか、、要員16人はスペインのラス・パルマスで待機していた。一方、夫々の祖国に帰っていた要員9人も、近々に任地モロッコ占領地・西サハラに戻る。モロッコに追放された要員84名全員の職場復帰は、徐々に行われるそうだ。MINURSO要員復帰をぎりぎりまで引き延ばしたりして国連作業を妨害するモロッコを非難したうえで、ガリ西サハラ難民大統領は、「MINURSO (国連西サハラ住民投票監視団) は、一日も早く滞っている作業を正常化させ、本来の任務である<国連住民投票>を実施すべきだ」と、強く要望した。
(2)ニース・テロにガリ西サハラ難民大統領がお悔やみ: 2016年7月14日フランス革命記念日に起きたおぞましいニース・テロ事件に対して、ブラヒム・ガリ西サハラ難民大統領はフランソワ・オランド仏大統領にお悔やみのメッセージを送った。「フランス革命を祝う花火大会で、100人近い無垢な人々を亡くされた悲劇を知り、西サハラ民族を代表して心からお悔やみを申し上げます。」と、追悼の意を表した。そして、「RASD(西サハラ・アラブ民主共和国)は、これまで以上にテロや過激な暴力や麻薬犯罪と戦い続けていくことを誓います」と、結んだ。
(3)AUアフリカ連合に入りた〜いモロッコ: 2016年7月15日、BBC英国TVが、「モロッコは、西サハラ承認に反発して32年前に決別したAUアフリカ連合に出戻ろうと、ロビー活動をするためアフリカ諸国に特別代表を派遣した。」と、報じた。さらにBBC英国TVは、「モロッコ代表タイブ・ファッシ・フィフリはナイロビでケニヤ大統領に会い、<全てを水に流して、モロッコはAUアフリカ連合に復帰したい>と、懇願した。モロッコは西サハラを自国領だと主張し、1975年から西サハラの大部分を占領している。一方、AUアフリカ連合は、西サハラを独立国として正式に加盟を承認している。アフリカ大陸でモロッコだけがAUアフリカ連合に入っていない。しかしながら、エラスタス・ムエチャAU副議長は、<AUは民族自決権の住民投票を目指す西サハラ人の権利を支援し続ける>と明言した」と、伝えている。
(4)第27回AUアフリカ連合サミット: 2016年7月17日と18日にルワンダの首都キガリで、第27回AUアフリカ連合サミットが開かれた。西サハラ難民大統領でポリサリオ戦線事務総長のブラヒム・ガリは、ワルド・サレク外務大臣やハムディ・ハリル・アフリカ担当大臣やラミン・バリ・エチオピア大使やハビブ・ブクレイス・ルワンダ大使などと共に、AUサミットに参列した。 AUサミットには、AUアフリカ連合に加盟している54か国から首脳が駆けつけ、<人権、特に女性の権利の年、2016>をスローガンに、アフリカが抱える問題を討議する。
ご存知のように、2016年7月の国連安保理議長国は日本です。 7月26日の午後にはMINURSO(国連西サハラ住民投票監視団)問題が審議される予定です。 7月28日にはニューヨークの安保理会議場で外務大臣が議長を務め、<アフリカの平和構築>をテーマに公開討論会が開催されるそうです。 そして、本日7月17日はアフリカ・アメリカンの歌手ビリー・ホリデーが酒と薬に殺された日です。 彼女がニューヨークの<カフェ・ソサエティ>で<奇妙な果実>をヒットさせたのは、77年前のことです。 一度、聞いてみて下さい。 その一節を紹介します。 「南部の木には奇妙な果実がなる。葉には血が、根にも血を滴らせ、南部の風に揺らいでいる黒い死体、、」(作詞はアメリカ共産党党員でユダヤ人教師のエイベル・ミーアポル)
WSJPO 西サハラ政府・日本代表事務所 所長:川名敏之 2016年7月17日 SJJA(サハラ・ジャパン・ジャーナリスト・アソシエーション)代表:平田伊都子
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転載について
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西サハラ難民大統領・ポリサリオ戦線事務総長ブラヒム・ガリ
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