●目次●
【オバマ米大統領TPPを支持 反自由貿易の風潮の中で】NYT 8/2 Obama Defends Trans-Pacific Deal Against Strong Anti-Trade Tide
【2月の南スーダン虐殺 PKOの過失を国連が報告】WP 8/6 Peacekeepers made major errors that contributed to South Sudan massacre,U.N. report finds
【中国による東シナ海レーダー 日本政府が強く抗議】WSJ 8/7 Japan Pings Beijing Over Radar in East China Sea
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【オバマ米大統領TPPを支持 反自由貿易の風潮の中で】NYT 8/2 Obama Defends Trans-Pacific Deal Against Strong Anti-Trade Tide 8月2日付のNew York Times紙は、反自由貿易の風潮が強まっている中、オバマ米大統領が同日、環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)の早期発効を推し進めていくことを宣言したと報じた。 TPPに関して、ヒラリー・クリントンとドナルド・トランプ両大統領候補は反対の姿勢を示している。オバマ大統領は2日、シンガポールのリー・シェンロン大統領との合同記者会見で、クリントン・トランプ両氏のTPP反対について尋ねられた際、「今は私が大統領であり、私はTPPを支持している」とコメント。また、同協定の合意は米国が世界経済の中で繁栄するためには必要不可欠なものであると主張した。 歴史上もっとも大規模な地域貿易協定であるTPPはカナダやチリ、日本やシンガポール、オーストラリアなどを結び、貿易、労働、環境保全や知的所有権に関する新しいルールを作り出す協定になるだろうと同紙は伝える。 TPPの支持者らは同協定を進歩的かつ画期的なものと評しているが、10月に最終合意に達して以来ずっと棚上げされていた。オバマ・リー両大統領は、TPPの批准は、米国・シンガポール両国の経済を促進するものとなるだろうと述べているとのことだ。
【2月の南スーダン虐殺 PKOの過失を国連が報告】WP 8/6 Peacekeepers made major errors that contributed to South Sudan massacre,U.N. report finds 8月6日付のWashington Post紙は、2月に起きた南スーダンの避難民キャンプ襲撃において、PKO活動に重大な過失があり、虐殺を激化させたという国連の報告を報じた。 報告は、避難民キャンプにおいて暴行が行われた場合のPKO隊員による警告がなされていなかったことや、巡回警備が疎かであったために武装集団の侵入を許してしまったことを指摘。また、PKO隊員による武器や弾薬の密輸や隠ぺい、PKO隊員が防護にあたった場所こそ、民間人が危険に晒されてしまっているとの悲惨な状況も伝えている。 同紙は、このように国連が民間人を守らなかった事例が近年増えており、ボスニアや中央アフリカなどでも起きていたと言う。その上で、国連は過去の過ちから学んでいないようだと同紙は指摘している。
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