パリのイラストレーターで画家のルル・ラーセン(Lulu Larsen)氏が8月末に亡くなった。享年62.ルル・ラーセン氏(本名 フィリップ・ルノー)は1974年にバズーカ(Bazooka)という若者のイラスト制作集団に参加し、リベラシオン紙などのメディアへ進出、奔放で自由なタッチで仲間とともに新しい時代を築いた。次の映像はバズーカを取材したRomain Slocombe氏がルル・ラーセン氏にインタビューした時のもの。彼のイラストが多数インサートされていて、未見の人にとっては貴重な映像資料である。
https://www.youtube.com/watch?time_continue=3277&v=DXVogzX3xDM バズーカを設立した中心人物の一人、イラストレーターで画家のオリビア・クラベル(Olivia Clavel)さんはルル・ラーセン氏との出会いをこう振り返る。
「私たちが出会ったのはパリの国立高等美術学校(ボザール)で、キキ・ピカソ、ルールー・ピカソ、ルル・ラーセン、ベルナール・ビダルと私でした。この5人でバズーカというグループを立ち上げたのです。当時、私たちはまだ17歳から18歳の若者でした。お決まりの政治風刺漫画ではなく、みんなで協力して描いたアナーキーな作品を新聞メディアを舞台に発表したかったのです。最初にリベラシオン紙にイラストを掲載したのがルル・ラーセンだったんです。最初の頃はバズーカみんなで新聞の漫画を合作していました。バズーカについて書かれた本をご覧になればお分かりになると思います。その頃、ルルは一番政治づいていてゴリゴリの左翼だったんです。しかし、近年はそうではなくなっていました。 その後、ルルは絵画もやるようになったんですよ!またレコードのジャケットづくりや個展も行うようになりました。彼のスタイルは面白かったし、魅力に満ちていて、同時に多少ナンセンスでもありました。ルルが亡くなって私はとても残念です。彼は私のアート人生の青春の一部なんですから。そして非常に誠実でまっすぐな人でもありました。人生でお金を儲けることができませんでした。とても悲しいことです。しかし、ハンサムで少年みたいだったルルにはたくさんの恋人がいたんですよ。多少、饒舌過ぎて、自分の思考の迷宮の中を彷徨っていたようです。ルルがいなくなって私は悲しいです」
(Olivia Clavel ' Nous sommes rencontre aux beaux arts de paris avec kiki loulou bernard vidal ou nous avons cree Bazooka ! En 1974 ! Nous avions entre 17 ans et 18 ans ! Nous voulions faire des journaux pas que de bd de dessins de politique plurot anarchistes nous dessinions ensemble!lulu etait le plus politiser gauchiste de l'epoque qui n'est plus la meme gauche aujourd hui !' 'Il avait le 1er comencer a faire des dessins dans libe ! La 1er partis de son travail de dessin est tres Bazooka patchwork d'images melanger regarde sur les livres bazooka Apres il aussi fait de la peintures !et des pochettes et des expos avec un stiles assez amuzant et charmant et un peu absurdes Je suis fort triste qu il nous a quitter ! Il etait une partie de ma jeunesses artistique! C'etait quelqu un de tres honnette droit ! Il na jamais gagner d'argent de sa vie !! C'est tres triste ! Mais il a eu beaucoup de petites amies car il etait assez beau gosse ! Un peux trop bavard et ce perdand dans le labirhynthe de ses penssees ! Je suis triste ')
以下は、ルル・ラーセン氏らバズーカの作品を掲載したフランスのリベラシオン紙の追悼記事。終生、主流という位置に属さず、周縁で活動をつづけたとしている
http://next.liberation.fr/culture-next/2016/08/27/moins-de-bordel-et-plus-de-larsen_1474776
■パリの画家/漫画家のオリビア・クラベルさんにインタビュー2 Interview Olivia Clavel ブリジット・フォンテーヌの奇想天外な歌 「ヌガー」のビデオクリップづくり
http://www.nikkanberita.com/read.cgi?id=201606262343560
■パリの画家/漫画家のオリビア・クラベルさんにインタビュー Interview Olivia Clavel
http://www.nikkanberita.com/read.cgi?id=201603151831552
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