「作家と猫」というタイトルの写真入りの本を日本で見かけますが、海外でも猫はヘミングウェイをはじめ、多くの作家のバディ(仲間)のようです。パリで旺盛な執筆活動を続けている作家のキャロル・ザルバーグ(Carole Zalberg)さんの場合もそうでした。
ザルバーグさんの代表作にはL'invention du desir’(欲望の発明), ’A defaut d'Amerique’(アメリカの欠陥), ’Feu pour feu’(火には火を)などがあります。これらはフランスのメディアでも大きく取り上げられた作品です。また、ザルバーグさんはフランスの作家協会であるSociete des Gens de Lettres の事務局長をしています。この協会はバルザックの頃からフランスに存在し、作家の互助的な組織であり、著作権侵害の防止など様々な活動をしているようです。
作家のザルバーグさんに猫との関係を聞きました。
Q What is the cat's name ?
A Pepper
Q 名前は何というのですか?
A ペッパーです。
Q How old is he?
A He will be 2 years old next January.
Q 何歳の猫ですか?
A 来年の1月で満二歳を迎えます。
Q How did you meet Pepper ?
A Someone put a picture of him and it's 2 month old brothers and sisters and I fell in love with him!
Q 猫のペッパーとはどのようにして出会ったんですか?
A 誰かが私のソーシャルメディアのページに猫の写真を 張り付けたんです。生後2か月の猫の兄弟姉妹の写真で 私はその写真を見てペッパーに恋をしてしまったという わけです。
Q Does he influence your work ?
A I would'nt say that he has influence over my work, not directly. But his presence, deep, tender, sometimes funny is essential to my life. And he is my compagnon of insomnia. It's like we shared secrets never told. All that nourrishes my writing.
Q 猫はあなたの小説に影響を与えるんでしょうか?
A 影響を与えているとは言えないと思います、直接形では。 しかし、猫の存在は、深く、優しく、しばしば可笑しい のでそれらは私の生活にとってはかけがえのないものに なっているのです。さらに、ペッパーは私の不眠症を癒し てくれる友達でもあるんです。それは誰にも秘められた 秘密を猫と私で共有するような感覚です。そうした営みの すべてが私の執筆の養分になるわけです。
Q Your insomnia is grave one?
A Not so hard because I accept it and it gives me more time to read
Q ザルバーグさんの不眠症は重いんですか?
A いえ、それほど重くはありません。私はそれを受け入れ、 読書をしてやり過ごすようにしています。
Q Do you know a Japanese novel titled ' I am a cat '?
A No. Can I find it in France?
Q Yes. It is the most famous novel in Japan.
A I'll look for it, then.
Q あなたは「吾輩は猫である」という日本の小説を読んだこと がありますか?
A いいえ。フランスで読めるんでしょうか?
Q ええ、日本で一番有名な小説です。
A では探してみることにしましょう。
インタビュー 村上良太 Ryota MURAKAMI
■作家ジャン=フィリップ・トゥーサン氏にインタビュー 〜衝撃的デビュー作「浴室」はどのようにして生まれたのか?〜 Interview : Jean-Philippe Toussaint 'How the masterpiece, " La salle de bain " was born ? "
http://www.nikkanberita.com/read.cgi?id=201611101342434
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