・読者登録
・団体購読のご案内
・「編集委員会会員」を募集
橋本勝21世紀風刺絵日記
記事スタイル
・コラム
・みる・よむ・きく
・インタビュー
・解説
・こぼれ話
特集
・教育
・文化
・アジア
・国際
・入管
・中国
・市民活動
・米国
・欧州
・みる・よむ・きく
・核・原子力
・検証・メディア
・反戦・平和
・外国人労働者
・司法
・国際
・農と食
・イスラエル/パレスチナ
・市民活動告知板
・人権/反差別/司法
・沖縄/日米安保
・難民
・医療/健康
・環境
・中東
提携・契約メディア
・AIニュース
・司法
・マニラ新聞
・TUP速報
・じゃかるた新聞
・Agence Global
・Japan Focus
・Foreign Policy In Focus
・星日報
Time Line
・2024年11月21日
・2024年11月20日
・2024年11月18日
・2024年11月17日
・2024年11月16日
・2024年11月15日
・2024年11月14日
・2024年11月13日
・2024年11月12日
・2024年11月11日
|
|
2017年05月05日07時40分掲載
無料記事
印刷用
アフリカ
【西サハラ最新情報】 西サハラ難民国連代表の記者会見をカットした国連 平田伊都子
「イスラエルもパレスチナも平和的解決を望んでいる、、それは、皆が思ってるほど難しくないヨ」2017年5月3日に、パレスチナ大統領アッバスとのホワイトハウス記者会見で、アメリカ大統領トランプはパレスチナ・イスラエル和平交渉に楽観的な私信を述べました。 そして翌5月4日には、「5月末の初外遊にサウジアラビアとイスラエルとバチカンを訪問する」と発表しました。 ご存知三大一神教のメッカです。 ゴッドファーザー・トランプは<我が闘争>を驀進しています。 傍で見ているぶんには、誠に面白い見世物ですが、踊らされるのは嫌ですね~~、、しかし、パレスチナも西サハラも、トランプのアドリブ発言に望みを賭けざるを得ないのです、、情けないですね~~
(1) 国連安保理決議2351:「西サハラに関する現状」第7933安保理会合: 2017年4月28日、国連安保理はアメリカが提出した西サハラ問題に関する草案を、国連安全保障理事会理事国の15か国全員が賛成し、国連安保理西サハラ決議2351は可決された。4月の安保理議長国アメリカの国連代表代理ミシェル・シソンが、「西サハラ決議2351は西サハラ人の民族自決権行使を目指す政治的解決を謳っている。そのために一年更新された国連平和維持軍MINURSO(国連西サハラ住民投票監視団)は、政治的解決のために働かなくてはならない。国連西サハラ決議2351に、提案国としてまた議長国として、アメリカは非常に満足している」と、国連安保理決議2351を自賛した。続いて5月議長国のウルグアイ代表が、「西サハラはモロッコの占領下にあり、国連脱植民地化活動の当該地である」と強調し、西サハラの民族自決権を支持した。続いてスウェーデン代表は、「40年間も待たせた西サハラ難民にこれ以上の苦難を強いることはできない」と、西サハラ人の民族自決権行使に一日も早く着手するよう促した。セネガル代表、エチオピア代表、中国代表、フランス代表、イギリス代表、イタリア代表、ボリビア代表、日本代表、ウクライナ代表、ロシア代表は異口同音に、アメリカ代表部の努力を讃え、8年間、西サハラ国連事務総長個人特使を務めたクリストファー・ロス大使に謝意を述べた。フランス代表とセネガル代表だけが、モロッコの地方自治案に触れた。
(2) モロッコとアルジェリアの記者会見、ポリサリオ西サハラの記者会見は?: 2017年5月1日、2日、3日、4日と、4日続いて、定例記者会見で西サハラに関する報告と質疑応答があった。質疑の中で、「金曜日(4月28日)、会議場外での記者会見で、モロッコ国連大使とアルジェリア国連大使に続いてポリサリオ戦線西サハラ代表の会見があったが、国連は国連ウェブサイトに西サハラをのせていない。どうしてカットした?」という質問が、常連のリー記者から4日間続いて出された。この質問に対して国連報道官は、「その問題は審議中だ。もし新たな状況変化があったら、情報を共有する」と、4日にわたって同じ応答をした。筆者も毎日、国連ウェブサイトをチェックした。が、出てくるのは30分にわたって「モロッコ・サハラ(モロッコは西サハラと呼ばない)はモロッコ地方州」と、モロッコ領有権を主張するモロッコ国連大使オマル・ヒラールと、20分かけてその説をフォローするモロッコ外交官モハンマド・ルリチキと、モロッコの人間ばかり、、アルジェリア国連大使サブリは短くコメントした後、「同胞にバトンタッチする」と、記者団に紹介したにもかかわらず、その同胞であるポリサリオ戦線西サハラ難民国連代表の映像はカットされていた。一年前の2016年4月29日にも同じように映像が数日間、カットされていた。なにゆえ、国連報道室は弱い難民を差別するのか? 「私は弱い立場の人々に寄り添っていく」と、グテーレス国連事務総長は就任直後に、何度も言ってましたよね?、、
(3) パレスチナ政治囚と西サハラ政人囚のハンガーストライキ; そして5月1日、2日、3日、4日と、4日続いて国連定例記者会見で、パレスチナに関する同じ質疑がパレスチナ特派員アブドル・ハミードから出された。「1,500人のパレスチナ政治囚たちがハンガーストライキを始めて、15日目に入った。しかし、国連事務総長や国連事務総長特使から一言の発言もない。囚人たちの一部は健康を害している。どうして、この非人道的問題に言及しないのか?」という質疑に、国連報道官は「何度もこの会見場で繰り返された質問だね、、この問題を担当している国連人権高等弁務官と、我々は連携している。数日中に高等弁務官から解答がくると思う」と、応答した。 パレスチナといい西サハラといい、国連は平和解決を約束したのに一向に解決しない。 元国連難民高等弁務官だったグテーレス国連事務総長殿、パレスチナ難民と西サハラ難民を見捨てないで欲しい。でないと、難民の人々はトランプ大統領を頼る事になる。そしてトランプ大統領は、「無能で役立たず」と国連ヘイトスピーチを復活させ、アメリカの国連負担金を大幅に削ることになるんでは?信頼する国連予算が削られのは、忍びないです。
パレスチナ政治囚と同様に、西サハラ政治囚も無期限のハンガーストライキをやっています。 弱者による究極の闘いとは、ハンガーストライキなんでしょうか? パレスチナでもモロッコ占領地・西サハラでも、獄内で闘う政治囚に連帯して占領反対の市民デモが巻き起こっています。 デモに参加しなくても見ているだけで、子供でも容赦なくこん棒で殴られ、逮捕されます。 占領地の子供たちに楽しい<子供の日>などありません。 送られてきた痛々しい写真を、<子供の日>に因んでお贈りします。
WSJPO 西サハラ政府・日本代表事務所 所長:川名敏之 2017年5月5日 SJJA(サハラ・ジャパン・ジャーナリスト・アソシエーション)代表:平田伊都子
|
転載について
日刊ベリタに掲載された記事を転載される場合は、有料・無料を問わず、編集部にご連絡ください。ただし、見出しとリード文につきましてはその限りでありません。
印刷媒体向けの記事配信も行っておりますので、記事を利用したい場合は事務局までご連絡下さい。
|
|
モロッコ占領地・西サハラの古都スマラで、デモを見ていてモロッコ警察に逮捕され拷問を受けた西サハラの少年
|