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橋本勝21世紀風刺絵日記
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2017年06月06日23時41分掲載
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コラム
パリのドゴール空港で遭遇した「テロとの闘い」の1コマ
6月1日の夕方5時過ぎ、飛行機に乗るためにパリ郊外のドゴール空港に列車で到着した。ところが、列車のターミナルから空港施設への改札口のドアが閉鎖されていたのだ。その向こうに空港職員5〜6人がこちらに背を向けて並んで立っている。私とともに到着した乗客たちは行き場を失い、その場に立ちどまって何が起きているかを知ることもできないまま、途方に暮れることになった。そして後から人がさらに列車で到着してとうとうすし詰めになってしまった。ところが、空港職員たちからの説明がないのだ。ドアのすぐ前にいる人が職員に質問していたが、後ろの人にはまったく聞き取ることもできない。
ガラスドアの向こうに広がる空港施設はガラガラの無人状態になっている。空港施設の中にある近くのカフェではシャッターが半ば降ろされ、客は出ることができなくなっていた。カフェの席で人々はじっとたたずんでいるようだった。
英国でもテロがあったし、テロ関連なのだろうな、と推察できた。しかし、爆弾が爆発したのだとしたらもっと深刻な事態になっているだろう。そうしていると空港でアナウンスが短く行われたらしいがそもそも空港の施設の外なのでほとんど聞き取り不能だ。「何が起きているんですか?」と周囲の人に尋ねても「さ〜」という返答。だが、一人が教えてくれた。
「不審な荷物が残されていたらしいよ」
ということだった。その荷物に爆発性があるかないか、細菌はないかなどなど検査しているのだろう。私が空港に入れたのはようやく50分待ってからだった。その間、荷物を抱えたまま水も飲めず座ることもできず。新聞によると、この出来事が最初に起きてから1時間以上だったらしい。
空港職員たちが乗客を守るために必死になっているのはよくわかる。しかし、空港入り口のドアを閉鎖して鉄道から入ってこようとする乗客を立ち往生させたのである。おそらく100人以上いただろう。みんな飛行機の搭乗時刻がある。いったい何が起きているのか、航空会社に通告する必要があるのかないのか・・・だからせめて乗客に簡単でいいから直接その場で説明してほしかった。1人や2人の質問に個別に答えるのではなく、多くの人になぜひと言大きな声で説明できないのだ。パリを歩いていると、確かにあちこちで銃を手にした迷彩服姿のフランスの武装兵士の集団に出会う。テロとの闘いは今やすっかり日常になって、こうした形で続けられているのであろう。
村上良太
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