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橋本勝21世紀風刺絵日記
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2017年07月09日12時52分掲載
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アフリカ
【西サハラ最新情報】 砂漠のアリ 平田伊都子
このところ、火アリのお陰でアリの評判は芳しくありません。 中国発のコンテナに潜んで日本に侵入してきた火アリは、人も殺す猛毒を持つとかで、日本の官憲に追いかけまわされています。 火アリの日本侵攻は、獣医学部問題やひいては加計学園問題にまで及んでいくのでしょうか? その陰で人の役に立っているアフリカの白アリなどは、肩身の狭い思いをしています。 ブルキナファソの白アリが作った穴では、植物や樹木が育ち、砂漠化を止めているそうです。 さて、植民地支配者から<砂漠のアリ>と恐れられている西サハラの戦闘アリたちは?、、あまりの暑さに、砂に潜って作戦を練っています。
(1)モロッコ・アリの侵略:MWN 発 2017年7月6日、モロッコ王国は西サハラ領海をモロッコ支配下に置く計画を発表した。 王国政府報道官ムスタファ・エルハルフィは記者会見で、「来週の閣議で外務省が、懸案の西サハラ領海をモロッコ王国の支配下に置くという提案する。この案は、王国の支配権を脅かす批判をかわすだけでなく、新しい科学的データーに基づく<新領海線>をモロッコ沿岸に完結することになる」と、モロッコ新領海線案を明らかにした。さらに報道官は、「この提案は、船舶のより安全な航行と周辺保安の確保を目指し、さらに、西サハラ沿岸の経済水域を確定するものである」と、加えた。 注:ここでは、珍しいことに、<西サハラ>を<西サハラ>と呼んでいる。モロッコ政府機関やモロッコ・マスコミは<西サハラ>の存在を否定し、<モロッコ・サハラ>とか<南モロッコ>と呼んでいる。国連を始め世界地図では<西サハラ>となっている。
(2)祖国を守る砂漠のアリ:SPS 発 モロッコ王国による勝手な西サハラ領海の線引きに、西サハラ難民政府は猛烈に反発した。即刻、西サハラ難民政府は、「西サハラ・アラブ民主共和国は、モロッコ王国が西サハラとカナリア諸島の間に引いた領海線は無効だ。断固として反対する。勝手な領海線引きは国際法に違反する。国連脱植民地化委員会が確定した<西サハラは非確定地域(どの国にも領有権を認めない)>という決定に違反する」と、声明を出した。さらに難民政府は、「モロッコ王国の領海線引きは、1975年のICJ国際司法裁判所と最近のEUCJヨーロッパ司法裁判所による<西サハラとモロッコは別領土>という決定に違反する」と、批判した。モロッコの西サハラ領海線引きは、19世紀にヨーロッパ植民地主義国がアフリカ大陸に引いた国境線と同じだ。 最近になって、西サハラ領土内でモロッコが盗掘したリン鉱石を運んでいた船舶が、南アフリカとパナマで拿捕された。裁判の結果有罪となり、慌てたモロッコが「西サハラ領海は俺の物」と、声を上げた。ええ〜!?そんなことで海を手に入れることができるの? 領海問題で悩んでいる日中韓の関係諸氏に教えてあげたいなあ、、
(3)砂に潜った西サハラアリ: 西サハラ難民キャンプのあるアルジェリア砂漠の今は、熱いなんてもんじゃない。直射日光下では、軽く70度を超える。車のボンネットの上で目玉焼きができる、、ホントデス! 若い難民たちは、熱さを遮ってくれるテントの中で、<若者と学生の2017年夏季大学>を検討した。UESARIO− Union of Students of Saguia El Hamra and Rio de Oro(ポリサリオの若者と学生連合)書記局長のムライ・ムハンマド・ブラヒムが、情報省本部で検討の結果を発表した。 それによると、2017年夏季大学では、ポリサリオ西サハラ難民政府の幹部や識者による講義を中心に、約一か月間、世界情勢や西サハラ史などを学ぶ。場所は、西サハラ難民キャンプから200キロメートル以上も砂漠に入った、熱い暑いテイファリテイという所で、定住民もいない、西サハラ解放軍第二駐屯地。昔はキャラバンサライ(隊商宿)があったそうだ。 そして書記局長は、「西サハラの卒業生や若者は、西サハラ解放軍に参加しよう」と、締めくくった。
7月4日は、アメリカの独立記念日でした。 7月5日は、西サハラ難民の大家さん、アルジェリアの独立記念日、 西サハラアリたちにも、2月27日という独立記念日があります。 さて、日本の独立記念日はいつなんですか? 教えてください。
WSJPO 西サハラ政府・日本代表事務所 所長:川名敏之 2017年7月9日 SJJA(サハラ・ジャパン・ジャーナリスト・アソシエーション)代表:平田伊都子
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転載について
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西サハラ難民若者・学生連合の書記局長ムライ・ムハンマド(右)
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