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2017年08月01日20時57分掲載
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社会
経営者に殴り殺されたキャバクラ女性従業員 フリーター全般労組・キャバクラユニオンが緊急声明
フリーター全般労組・キャバクラユニオンの緊急声明を送ります。
7月26日、東京都港区新橋のキャバクラ店で、経営側の31歳の男が、19歳の労働者・与島稜菜さんを殴り殺す事件が起きた。この事件に対し、個人加盟の労働組合キャバクラユニオンが緊急声明を出した。「ただこの暴力を見つめてほしい」と題した声明は「私たちは彼女の死に強い怒りと悲しみを感じます。そして彼女の恐怖と絶望に戦慄を禁じることができません。何より「彼女」は、「私たち」だからです」と述べている。(大野和興)
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●緊急声明● 「ただこの暴力を見つめてほしい」
新橋のキャバクラ店に勤務する女性が殺されました。 報道によると、今月4日、営業中の店内で「オーナー」である男性が、従業員である女性の「髪をつかんで引きずり、馬乗りになって顔を何度も執拗に殴る」などしたのです。 女性は急性硬膜下血腫などの大けがを負った末、搬送先の病院で今月10日に亡くなりました。
私たちは彼女の死に強い怒りと悲しみを感じます。そして彼女の恐怖と絶望に戦慄を禁じることができません。
何より「彼女」は、「私たち」だからです。 この事件で実際に振るわれた暴力は、キャバクラ店での接客に従事している私たちに日常的にほのめかされ、見せつけられてきたものです。
この事件は決して個人間に生じた例外的事件ではありません。 私たちフリーター全般労働組合/キャバクラユニオンは、当事者と共に闘う中で、経営者からの非道な支配と暴力を何度も目にしてきました。 暴力は日常的にほのめかされ、見せつけられ、行使されています。この事件は特異で例外的なものではなく、私たちが常に向き合わされている現実です。
そして、またしても始まった個人的関係と背景の詮索に、強く憤りを感じます。 幾多の人々が機に乗じて「水商売だから悪い」「仕方がない」という結論にたどり着こうと情熱を注いでる。 殺害の尻馬に乗って加害を上塗りする人たちには、どんな関係であろうと、どのような背景があろうと、殺害が正当化されていいわけがないと伝えたい。
ただこの暴力を見つめてほしい。
女性だから殴られ、水商売に従事しているから殺される。 同種の事件が繰り返されているのは、この社会が水商売で働く女性は殴ってもいいとみなしているからです。暴力を終わりにするには、この差別的な社会の視線を徹底して問題にする必要があります。 私たちは、私たちに注がれる差別的な視線に抗議します。そしてこの事件と、事件を産み出し続ける社会を強く強く追及します。
2017年7月29日 フリーター全般労働組合/キャバクラユニオン
<参考> キャバクラ店で19歳の従業員の女性を“殴る” (テレビ朝日2017/07/26 16:55)
東京・港区新橋のキャバクラ店で19歳の従業員の女性を殴り、けがをさせたとして店の関係者の男が逮捕されました。女性はその後、死亡しました。
伊藤英治郎容疑者(31)は4日、港区新橋のキャバクラ店で従業員の与島稜菜さんを複数回、殴るなどして大けがをさせた疑いが持たれています。警視庁によりますと、女性は意識不明の状態で病院に運ばれましたが、6日後に死亡が確認されました。 伊藤容疑者を知る人:「お酒入っちゃうと人間、豹変(ひょうへん)しちゃうんだよね。(注意する時に)手が出ちゃうことがある。それで(従業員が)辞めちゃう。居つかない」 伊藤容疑者はこの店の実質的な経営者とみられていますが、当時は客として来店していて、与島さんと口論になった末、10回以上殴ったということです。取り調べに対し、容疑を認めているということです。警視庁は容疑を傷害致死に切り替えて動機などを調べています。
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