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橋本勝21世紀風刺絵日記
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2017年09月18日09時47分掲載
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アフリカ
【西サハラ最新情報】 西サハラと国連事務総長西サハラ新個人特使の初会談 平田伊都子
2017年9月15日、日本国中が空襲警報なみの騒々しさに包まれました。 また、北朝鮮が国連の言うことを聞かないで、ミサイルをとばしたのです。 同じ頃、北朝鮮と同様に、国連の言うことを聞かないモロッコの対応を巡って、モロッコからの独立を目指す西サハラの代表と国連事務総長西サハラ新個人特使が初会合を開きました。 が、日本で,このニュースは流れませでした。
(1)モロッコ国連大使が国連に<西サハラは植民地>の文言廃除を要求: 2017年9月11日、オマル・ヒラル・モロッコ国連大使は国連第4脱植民地化委員会で、西サハラを脱植民地化の対象から除外しろと、強く迫った。ヒラル国連モロッコ大使は。「もう西サハラをモロッコの植民地とは呼ばせない。当然、国連脱植民地化の対象地ではない」と、断言した。ヒラル国連モロッコ大使は、「西サハラは歴史的にモロッコ領土の一部で、1975年のマドリッド秘密協定でモロッコ王国が奪還した。そのことを鑑みれば、国連第4脱植民地化委員会は、即刻、西サハラを脱植民地化リストから除去すべきだ。これまでモロッコの言い分が通らなかったのは、アルジェリアの所為だ。アルジェリアは北アフリカの主導権を握ろうとして、冷戦時代の古いイデオロギーを振り回し、民族自決権などという言い回しを乱用し、国連を翻弄してきた」と、アルジェリアに矛先を向けた。 モロッコは最近とみにアルジェリアを挑発して、西サハラ問題を西サハラ抜きで、モロッコとアルジェリアで決着を付けようとしている。 ヒラル国連大使の言う<マドリッド秘密協定>とは、当時のスペイン宗主国が西サハラ住民にも国連などにも内密で、西サハラ・スペイン植民地をモーリタニアとモロッコに分譲した、<スペイン、モロッコ、モーリタニア、マドリッド三国秘密協定>を指す。
(2)西サハラ代表が国連事務総長西サハラ新個人特使と初会談: 9月14日(日本時間9月15日)、ニューヨークの国連本部で、モハンマド・ハダド西サハラMINURSO(国連西サハラ住民投票監視団)代表とアハメド・ブハリ西サハラ国連代表に率いられた西サハラ派遣団が、ホルスト・ケーラー国連事務総長西サハラ新個人特使と彼のチームとの公式会談を行った。この初公式会談で、西サハラ代表は、西サハラ住民の民族自決権と独立運動の正当性を改めて表明し、ホルスト国連事務総長西サハラ新個人特使チームは、クリストファ・ロス西サハラ前個人特使の尽力を受け継ぎ、6か月間の空白を埋め迅速に行動することを約束した。2017年4月の国連事務総長公約に従って、2012年来中断している両当事者の直接交渉を再開することを、初公式会談で確認した。 国連安保理も西サハラ人の民族自決権を実現するため、まず、両当事者の直接交渉を再開することを促している。西サハラ難民政府は「西サハラ問題の解決を目指す国連事務総長西サハラ新個人特使と、引き続き連帯していく」と、声明を出した。
(3)初会談にイチャモンをつけるモロッコ: 9月15日、MWN(モロッコ世界ニュース)は、「APS(アルジェリア・プレス・サービス)が勝手に、西サハラ代表と国連事務総長新個人特使の公式会談を大宣伝している」と、この会談を切り捨てた。MWNは、「APSが誇大広告しているだけで、まったく実質的な進展のないもので、西サハラよりのメディアもニュース・バリューがないと判断したのか、取り上げていない。(嘘だ、筆者がこの会談を知ったのは、SPSサハラ・プレス・サービスなど、西サハラよりのメデイアでした)会談は新任挨拶に過ぎない、短時間のものだ、、、西サハラMINURSO・国連西サハラ住民投票監視団代表には、公式会談をする外交権利などない、、」と、ことごとくケチをつけた。そして、「ケーラーなんて、クリストファー・ロス前国連事務総長個人特使の事務を引き継いだだけじゃんか!」と、元ドイツ大統領ホルスト・ケーラーにまで悪態をついた。 やっぱり、ケーラー着任が6か月間も異例に遅れたのは、モロッコの妨害が原因だったんだ、、つまりモロッコは、国連事務総長西サハラ新個人特使と西サハラ代表団と、そして国連をも侮辱したことになる。 さらにMWNは、「西サハラがケーラーと交信した360件の記録はモロッコが掴んでいるんだぞ!!」と、勢い余ってモロッコのハッキングまで白状してしまった。
9月20日、日本国総理大臣殿が国連総会で演説をされるそうです。 9月解散ニュースが飛び交う中、折角の国際舞台が色褪せて見えますね? が、国連は解散しないから、選挙結果がどうなろうと日本は国連とお付き合いを続けていくことになるのでは? 日本は国連の味方ですよね? 北朝鮮の味方はしませんよね? 日本は国連を支持しますよね? モロッコの植民地政策は支持しませんよね?
WSJPO 西サハラ政府・日本代表事務所 所長:川名敏之 2017年9月18日 SJJA(サハラ・ジャパン・ジャーナリスト・アソシエーション)代表:平田伊都子
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ホルスト・ケーラー国連事務総長西サハラ新個人特使
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