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橋本勝21世紀風刺絵日記
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2018年01月02日08時40分掲載
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アフリカ
【西サハラ最新情報】 犬も歩けば棒に当たる! 平田伊都子
あけましておめでとうございます。 2017年も国連西サハラ住民投票は進展することなく終わりかけておりました。そんな暮れもグッと押し迫った時、除夜の鐘で打ち消すわけにいかないニュースが入ってきました。 去年は今年です。 年末重大ニュースで年始のご挨拶とさせていただきます。 (1)ポリサリオ難民軍の軍事イベント: 2017年12月27日、SPS(サハラ・プレス・サービス)が、「西サハラの解放区にあるアグエニトで、アルジェリア軍高官も参列して第23回軍事イベントが開催された」と、伝えた。冒頭で、西サハラ難民大統領兼ポリサリオ難民軍事務総長のブラヒム・ガリは「モロッコが平和思想とマグレブ(北西アフリカ)地方の平和的共存を受け入れるように、国際社会はモロッコに働きかけて欲しい。民族自決権に基づく国連西サハラ住民投票が設定されれば、我々ポリサリオはマグレブ地域の平和に貢献することに些かもやぶさかしない。しかし、西サハラ人は、民族の尊厳と領土権を脅かす行為に対して、断固として戦う」と、語った。西サハラ難民政府首相タレブ・オマルは、「モロッコには、西サハラ人との交渉の席に着くという選択肢しか残されていない。勝利は我々の手にある」と、付け加えた。 筆者は何度となくポリサリオ難民軍の軍事パレードや武器庫を見学させてもらった、、が、あんな前世紀の古臭い戦車や高射砲で、日本を凌ぐ超最新兵器を揃えたモロッコに勝てると、マジ思ってるのかな??
(2)アメリカ兵器会社レイテオンがモロッコとも最新ミサイル契約: 12月29日、MWN(モロッコ世界ニュース)が、「AMRAAMアムラーム中距離空対空ミサイルの超大型契約を、アメリカ兵器会社レイセオンがモロッコと交わしたと、アメリカ国防省が公表した」と、伝えた。さらにMWNは、「米兵器会社はAdvanced Medium-Range Air-to-Air Missile (AMRAAMアムラーム)を、モロッコ、日本、韓国、ポーランド、インドネシア、ルーマニア、トルコ、バハレーン、カタールなどにも売りつけた。このミサイルはアリゾナのタクソンで製造される。この$634,000,000のアメリカ国防省とレイセオンとの調印はスペアパーツや遠隔操作部品などの製造も含め、2020年1月31日に完遂される。さらにもう一つ、当該ミサイル関連部品とテスト用品に関するアメリカ国防省とレイセオンとの$25,700,000調印は、2020年12月31日に完遂予定だ。これには、モロッコ、日本、韓国、ポーランド、インドネシア、ルーマニア、スペイン、トルコ、カタール、ノールウェイ、オーストラリア、英国、などが顧客だ」と、付け加えた。
(3)日本人がモロッコ占領地・ラユーンから追放される、: 12月29日、SPS(サハラ・プレス・サービス)が伝えるところによると、「モロッコ当局が、金曜日(12月29日)に2人の日本人大学教授をラユーンからカサブランカへ追放した」そうだ。ラユーンとはモロッコ占領地・西サハラの首都で、カサブランカとは白黒映画で有名なモロッコの大都会だ。さらにSPSは、「二人の日本人研究者はアキヒサ・マツノ大阪大学教授と妻のキリスト教女子大学教授キヨコ・フルサワで、ASVDHの招待で西サハラの人権状況を見るために前日木曜日の夜にラユーンに到着した。日本人はASVDH(モロッコ国家による人権侵害対処サハラウィ協会) のハッサナ・アッバに案内されて協会に向かおうとしていた時、モロッコ警察に逮捕され、そのままラユーン空港から強制送還された。 西サハラ難民キャンプにある西サハラ政治囚救済機関本部によると、2014年以来、モロッコ占領地・西サハラ状況を見学しようとして追放された外国人は163人で、国籍は15か国に上るそうだ。 モロッコ占領地・西サハラの占領地大臣ムハンマド・エルワリ・アーケイク「モロッコ占領当局は平和デモに参加しただけで西サハラ住民を逮捕し、終身刑を言い渡した。そんな西サハラ政治囚人は300人を下らない。さらに、行方不明者は651人に上っている」と、筆者に訴えた。
(4)国連MINURSO・PKO代表兼国連事務総長特使がモロッコ占領地・西サハラ視察: 12月29日、国連西サハラ特別代表で国連PKO・MINURSO(国連西サハラ住民投票監視団)の団長に選ばれたカナダ出身のコリン・スチュワートが、モロッコ占領地・西サハラの首都ラユーンに入った。2017年12月1日にMINURSO団長に選ばれてから初のサプライズ現地視察となる。MINURSOの基地はモロッコ占領地・西サハラ側に5か所、西サハラ難民政府解放区西サハラ側に5か所ある。パン・ギムン前国連事務総長が2016年3月5日に解放区西サハラを視察した後、「40年を超える占領による西サハラ人の苦渋を早く解決しなければならない」と、世界に訴えた。<占領>という言葉に激怒したモロッコは、3月20日にMINURSOの文民要員84人全員をモロッコ占領地から追放した。さらに2016年8月には、モロッコ軍が停戦協定を破ってゲルグエラ地区に軍事侵攻した。スチュワート団長は問題のゲルグエラ地区の現状と事務状況を検証するそうだ。視察の期間中に、スチュワート団長はモロッコの首都ラバトを訪問する予定だ。が、視察の詳細は警備の関係で明らかにされていない。
さあ〜、2018年、平成30年、ワン君の年、犬も歩けば棒に当たる、、スチュワートMINURSOミヌルソ団長殿、歩き回ってください。 歩いて歩いて、日本までおこしください。 歩かないと解決策にぶち当たりません、、
WSJPO 西サハラ政府・日本代表事務所 所長:川名敏之 2018年1月1日 SJJA(サハラ・ジャパン・ジャーナリスト・アソシエーション)代表:平田伊都子
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西サハラ難民キャンプにあるAFAPREDESA(西サハラ政治囚救済機関本部)の局長アブデル・サレム・オマル(左)と親友のラルース





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