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橋本勝21世紀風刺絵日記
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2018年02月28日12時00分掲載
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アンコール まいにちフランス語 (2013) NHKラジオテキスト 梅本洋一「映画の話をしよう!」(応用編)
今から5年前に買ったNHKラジオのフランス語講座のテキストが出てきた。書庫の整理をしていた時だ。「アンコール まいにちフランス語」と題するこの本は一度放送した中から、再編集して1冊にまとめたもので、この中に応用編として映画評論家である梅本洋一氏の「映画の話をしよう!」というパートがある。
NHKラジオのフランス語講座には初級編と応用編があり、応用編は少し上達したリスナー向けの内容になっている。ここであえて梅本洋一氏の講座について触れたいと思ったのは、通常の「応用編」と比べて、シンプルに私たちが日常的に関心を持つフランス映画とリスナーを「フランス語」で結んでくれたということだった。学生時代に梅本洋一氏が書いたエリック・ロメール論などフランス映画に関する本を何冊か読んだ記憶があるが、その頃はフランス語はまったく遠い言語であり、「フランス語」を介してそれらに触れよう、という意識はなかった。しかし、今日、多少なりともフランス語を学んでから、「応用編」のテキストを読んで見ると、梅本氏が行ってきた映画人へのインタビューの舞台裏が垣間見えた。梅本氏はテキストの「講師あいさつ」をこう締めくくっている。
梅本 「ブボーへのインタビューから始まり、映画批評についての討論に至る時間は、実際に僕がフランス語を使って生きた時間です。聞いてくださる皆さんにも、ここに登場する映画人たちの仕事に興味を持ってくださり、ぼくが生きた時間を共有していただけるととてもうれしいです」
梅本洋一氏が亡くなったのは2013年3月のことで本書が出版されたのが同年4月である。梅本氏は未だ60歳の若さで亡くなったのだった。だが、この挨拶を読んでいると、何か遺言のような印象もしないではない。どこか自分がやってきた作業を共有して発展させて欲しい、と言っているような印象がある。梅本洋一氏の「映画の話をしよう!」では俳優のメルヴィル・プボーやジャンヌ・バリバール、映画監督のオリヴィエ・アサイヤス、映画評論家でシネマテーク・フランセーズのディレクターでもあるジャン=フランソワ・ロジェ、映画批評家のジャン=マルク・ラランヌへのインタビューが掲載されている。このテキストがありがたいのは、インタビューの流れがそのまま掲載されていることで、このことはこれから映画評論を目指す人にとっても貴重な実践の資料になるはずである。
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