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橋本勝21世紀風刺絵日記
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2019年01月18日02時26分掲載
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三浦信孝・福井憲彦編著「フランス革命と明治維新」(白水社) 〜ついに明治維新が世界十大革命入り〜
昨年12月に出版された三浦信孝・福井憲彦編著「フランス革命と明治維新」(白水社)は非常にエキサイティングな内容になっている。というのは本書は昨年、日仏会館で日仏の気鋭の歴史学者らが顔を合わせてフランス革命と明治維新に関して討論を闘わし、その結果、フランスの革命研究の第一人者でフランス革命史研究所所長のピエール・セルナ氏がとうとう明治維新を世界の十大革命の中に入れることになったからだ。本書はその時の討論会で交わされた基調講演がもとになっている。講演者は4人でフランスから来日したのがピエール・セルナ氏と日本史の研究者ピエール=フランソワ・スイリ氏(フランス国立東洋言語文化研究所教授)、日本側は明治維新の研究者、三谷博氏(東大名誉教授)と日本政治思想史の研究者、渡辺浩氏(東大名誉教授)である。編著者の三浦信孝氏と福井憲彦氏はこのシンポジウムを開催した日仏会館のリーダーたちである。
日本の明治維新が「革命」と認められた、ということは何を意味するか、と言えばフランス革命をモデルとして、それとの比較をベースに革命かどうかを議論してきた革命観に1つの変化が起きたことを意味する。日本では明治維新、あるいは明治革命後に天皇制の立憲君主制国家が生まれ、そこでは国民に主権がなく臣民でしかなかったが、しかし、その一方で士農工商を中心とした身分制社会が廃止され、士族たちは失業を余儀なくされ、社会は根本的に大きく変革された。しかもそこで流された血はフランス革命の10分の1以下だった。ここで三谷博氏がこれまでの通説で大衆に浸透していた明治維新観を覆す史実をデータを上げて語っているのは非常に興味深い。まさに昨年は明治150年と言う年だったわけだが、明治維新をもう一度考え直すための優れたテキストだと思う。この三谷氏の報告がフランス革命史研究所長のピエール・セルナ氏に大きなインパクトを与えたであろうことは想像できる。
三谷博「革命の担い手が誰かというのは大事ではないのではないか。担い手が誰かだったかではなく、実際に権利の大規模な再構成が行われたということが重要だと思います」
昨今、保守か革新か、と言った理屈が我が国の論壇を飛び交っているが、それらの内実を史実を検証しながら検討する方がよいと思う。革命と一言で言っても、フランスにおいても正統派と修正派の論争があり、上記のように革命の定義自体が今日も熱い議論の俎上に上っているのである。そして、付け加えるなら政治思想史の研究者、渡辺浩氏のトックヴィルに関する話も今まで知らなかった論で、非常に刺激的だった。
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三浦信孝・福井憲彦編著「フランス革命と明治維新」(白水社)





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