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2019年02月22日19時56分掲載
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政治
森ゆうこ・参院議員(自由党)のツイッターから「9月14日のメールが注目されているが、既に9月4日に事務局から第5回勤労統計検討会議で提案された結論を修正する提案。・・・」 核心部分に迫る
森ゆうこ・参院議員(自由党)がツイッターでこうつづった。厚労省の毎月勤労統計のサンプルの入れ替えを議論していた委員会に安倍官邸の影響があったことを示唆するものとして注目される。
森ゆうこ議員「9月14日のメールが注目されているが、既に9月4日に事務局から第5回勤労統計検討会議で提案された結論を修正する提案。しかも、前日の9月3日には中江総理秘書官から安倍総理にサンプル総入れ替えの影響について説明したことが衆予算委で明らかになっている。」
ここで出ている9月と言うのは2015年のことである。厚労省の毎月勤労統計のデータの取り方をめぐってその頃、厚労省内で検討会が開かれていたのだ。座長は中央大学経済学部教授の阿部正浩氏。
実は本日2月22日の野党合同ヒアリングで逢坂誠二・衆院議員(立憲民主党)が重要な証拠を提示していた。先ほどの阿部座長に厚労省統計情報部雇用・賃金福祉統計課の手計氏が送ったメールである。特に重大なのは2015年9月4日のメールだ。
逢坂誠二・衆院議員(ぶらさがりインタビュー)「9月4日のメールです。なんて書いてあったか。<官邸関係者に説明しておる段階であります>官邸関係者に説明している?今までそんなこと言っていましたか?中江総理秘書官には<検討会を設置する。開催した。その報告はした。ところが中身については一切(官邸には)報告してない>さっきの5時の委員会までずっとそれを言い続けていたじゃないですか。まったくの嘘っぱちだ。今までの予算委員会は何だったんですか?」
森ゆうこ議員は続けてツイッターでこうつぶやいた。
森ゆうこ議員「9月14日のメール核心部分。委員以外の関係者(これまでの国会答弁から中江総理秘書官)の意見で専門家検討会議の結論が180度入れ替わる。官邸は一切関わっていないという大臣などの答弁は虚偽ではないか。」
検討会の最終段階で「委員以外の関係者」が介入し、統計の取り方の方法がそれまでの検討会(第5回目の方向性)とは異なる方向に決まったことが野党合同ヒアリングで露見された。これが大きな衝撃を呼んでいる。サンプルを全部入れ替える、という方向で検討会は結論に向かっていたのが、この9月4日以後、これまで戦後ずっと続けられてきた全部入れ替え方式をやめて、「ローテーションサンプリング」と言われるサンプルの一部(3分の1)を入れ替え、残りは継続する方式に変えることになったようだ。
ローテーションサンプリングの方が総入れ替えよりも、統計上賃金は高く出ると言われている。そしてそれが実際に始まったのが2018年1月だった。以前、小川淳也議員(立憲民主党 無所属フォーラム)が衆院予算委で触れていたように、サンプルの入れ替えを大きくすればするほどするほど、経営の厳しい企業の数字が統計に取り込まれる割合が高くなる。逆に入れ替えを減らせば少しでも数字は上向くことになる。というのも毎年数%の企業が廃業していくために、少しでも継続したサンプルを使う方が結果的に生き残れた経営状態のいい企業のサンプルが多くなることになるから、とされる。
国会審議を公共の場で一緒に見る「国会パブリックビューイング」という運動を起こしている上西充子代表(法政大学教授)はツイッターで「これまでの追及の流れを知っていないと、このメールの重大さは分からないかもしれないな。」とつぶやいた。
南田望洋
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