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橋本勝21世紀風刺絵日記
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2019年03月16日22時04分掲載
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医療/健康
香害被害の深刻さをを無視し原因物質の柔軟剤を推奨するNHK「ガッテン」 日本消費者連盟が抗議文
柔軟剤や消臭剤などさまざまの香り製品による健康被害が広がり、深刻な社会問題となっている中で、NHKの人気番組「ガッテン」が、傷んだ衣類を復活させるワザとして、柔軟剤の使用を推奨する番組を放映した。合成化学物質の香り製品による被害は「香害」として、市民団体、日本消費者連盟や被害者団体の活動でやっと社会的認知を得てきた矢先、被害者の苦しみを無視した報道に対し、日本消費者連盟はNHKに対し抗議文を送った。(大野和興)
香害の被害は急速に広がっており、あらゆる場所に充満している香りに追われて社会的生活ができなくなり、仕事を失う人さえ出てきている。特に深刻なのは子どもの被害で、学校へ通えなくなる事態さえ出てきている。日本消費者連盟はそうした被害を聞き取る「香害110番」を実施、政府や業界に対し交渉を行うなど運動を展開すると同時に、被害の実態と原因をさぐるブックレットやDVDを作成するなどの動きを活発に行っている。
そうした状況に真逆の報道を行うNHKの番組に、同連盟は抗議文で「香害という公害被害の拡大に加担しているに他なりません」と怒りをぶつけている。
以下、日本消費者連盟がNHKに3月15日付で送った抗議文を紹介する。
【抗議文】3月13日放映「ガッテン!」内での柔軟剤使用の推奨について(2019年3月15日)
2018日消連第12号 2019年3月15日
日本放送協会 御中
特定非営利活動法人日本消費者連盟 共同代表 天笠啓祐 共同代表 大野和興
3月13日放映「ガッテン!」内での柔軟剤使用の推奨について
公共放送事業につきましては、いつもご尽力いただきありがとうございます。
さて、私共は、「香害(こうがい)」問題に取り組んでいる市民団体です。2017年夏に、市民向けに香害に関する声を募った「香害110番」では、寄せられた香害の原因のトップは柔軟剤という結果でした。その後、香害への関心も高まってきております。
こういう中にありまして、3月13日総合テレビにて放送の「ガッテン!」内で、傷んだ衣類を復活させるワザとして、柔軟剤の使用を推奨していたことには、憤りを感じました。
柔軟剤は、合成界面活性剤を使用した製品ですので、皮膚刺激性が強く、生分解性が悪いことから、健康にも環境にも悪い製品であることは周知の事実です。更に、柔軟剤には、アレルゲンとなる香料成分、また、有害なVOCを発する化学成分が含まれているとも、言われております。
柔軟剤の負の側面に触れることなく、製品の使用を推奨するとは、公共放送としてあるまじき姿勢と思われます。番組放送前に、こうした問題点について十分検討されたのでしょうか。
番組内では、「化学物質や香料が気になる方」向けの柔軟剤の使用法をテロップで流し、そうした方への配慮をしているおつもりのようでした。しかし、「化学物質や香料が気になる方」は、自ら柔軟剤を使用することは稀で、現実的には、他人の使用する柔軟剤から発する化学物質や香料で健康被害を受けるのです。ですから、柔軟剤使用を推奨すること自体が、こうした方への健康被害を広める行為なのです。
つまり、この番組は、香害という公害被害の拡大に加担しているに他なりません。
香害が社会問題となっているこの時期に、その元凶である柔軟剤を推奨する番組を放送したことの責任は重大です。断固抗議するとともに、番組内容の訂正、撤回を求めます。
以上
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