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橋本勝21世紀風刺絵日記
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2019年08月05日09時23分掲載
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韓国
「日本は加害者である」ことを忘れてはならない 安倍政権の異常極まる韓国敵視政策を糾弾する 山野井孝有
2019年6月29日、20カ国・地域(G20)首脳会議(サミット)は、「自由で無差別な貿易環境の実現に向けた首脳宣言」を採択した。今、安倍政権が韓国に対して発動している「輸出規制」はこれをまったく否定し、逆行するものではないか。安倍政権の韓国敵視政策は絶対に我慢できない、許せない。
安倍政権の対韓外交が行き詰まったのは、今回の輸出規制だけではない。安倍首相が2013年4月に村山談話(1995年8月「日本の対外侵略を謝罪」)を否定した「侵略かどうかは後世の歴史学者が決めること」といって侵略戦争を否定し、韓国の国民感情を傷つけたのが始まりである。さらに日本にとってメリットが薄い輸出規制を行うのは「韓国経済の生死を握っているのは日本であることをわからせる」「韓国を痛めつけてやる」という何とも低次元の韓国敵視感が日本の国民の中にあり、それを安倍晋三内閣が狙っていたと思われる。世論調査でも内閣の方針が支持されたことがそれの何よりの証拠だ。
▽韓国・北朝鮮の人たちは「日本の侵略」を忘れていない 問題の根幹は、先の戦争が「日本の侵略戦争であった」という歴史的に明らかな事実である。従軍慰安婦も徴用工問題もあの戦争によって引き起こされたことを忘れてはならない。加害者である日本という国とその国民は「解決済み」と言って逃げることは、絶対に許されないのだ。
あの侵略戦争を知っているものは少なくなってきた。教科書からも消えた。しかし韓国人は自分の祖父母、父母が受けた悲惨な人生を忘れてはいない。 従軍慰安婦(2万人〜20万人)と言われているそのほとんどが、朝鮮の婦女子だ。一日50人とも100人ともいわれる中国に派遣された日本兵の相手をさせられたのだ。さらに100万人を超えると言われている徴用工は強制的に連れてこられ、軍事工場や炭鉱で働かされた。このことを韓国(朝鮮)の人たちは決して忘れてはいないのだ。
慰安婦問題で韓国国会の文喜相議長は「首相あるいは天皇が申し訳なかったと言えば解消される」と発言した。安倍総理をはじめ政府高官はこぞってこの発言に「撤回」と抗議の声をあげている。
日本人はあの侵略戦争で、朝鮮の人たちを含む多くの人命を奪ったことを決して忘れてはならない。その過去の過ちを消してきたから、当時を知らない日本人は、韓国の人たちの言い分は“言いがかり”と受け止めるが、日本人はもう一度あの時代を振り返って考えるべきだと思う。被害者から「謝ってもらえば解決する」この言葉は加害者の日本としては長年のしこりを取り除くチャンスだと思った。謝って済むことではないが何度でも謝ろう。
▽「私も加害者のひとりだった」 振り返ってみれば私はあの時代、小学生だった。学校でも親からも「朝鮮人に近寄るな」と教わった。私の家の近くに朝鮮人の家族が住んでいた。「くずや」で生活をしていた。「くずや」とは「空き瓶」や「古新聞」を集めて、わずかばかりの収入を得ていた。磁石で道端のさびた鉄くずを集めていた親子の姿も良く見かけた。
小学生の私は近所の子供たちと神社の境内で兵隊ごっこやベイゴマ遊びをしていると遠くから私たちを見ていた。私たちは「チョウセン人は帰れ」と竹棒振り上げて追い返した。 朝鮮人の子の名前は「マサオ」と呼んでいた。私と同い年だが学校に上がることもできなかった。戦争が激しくなった1943(昭和18)年、駅周辺100メートル以内の住宅は強制疎開で壊された。私の家族もマサオの家族も家を失った。
戦後、うわさによるとマサオの家族は朝鮮に帰った。私が18歳の時、朝鮮戦争が始まった。私は「朝鮮戦争反対」のビラ配り警察に追われた。 私の胸にもしかしたらマサオが戦争に巻き込まれているのではないか、小学生の時のマサオの顔が私に朝鮮戦争反対の行動に駆り立てた。そしてこの朝鮮戦争で多くの朝鮮人の血が流された。マサオの消息は不明だ。
日本の侵略戦争で一番犠牲者を出したのは朝鮮の人たちだ。被害者が「ひとこと謝ってほしい」と差し伸べた手を、加害者の日本は無情にも払いのけた。あの時代を知らない世代が多くなった日本の不当な世論ばかりを気にして、関係改善のチャンスを日本は自らの手で放棄したのだ。
関東大震災では「朝鮮人が井戸に毒を投げ込んだ」の流言で多くの朝鮮人が殺された。この慰霊祭が毎年9月1日に行われている。石原元東京都知事を含め歴代の都知事は式典に哀悼の意の書簡を送っていた。ところが小池百合子が都知事になってからは「事実かどうわからない」と中止した。このような朝鮮人に対する残虐行為は、安倍内閣をはじめ自治体が歴史から消し去ろうとしている。もう一度振り返ろう!日本が行った朝鮮の人たちに行った「残虐行為」を!
日本政府は小泉純一郎政権のとき、元徴用工らに「耐え難い苦しみと悲しみを与えた」と認めた。政府が協定をめぐる見解を維持するのは当然としても、多くの人々に暴力的な動員や過酷な労働を強いた史実を認めることに及び腰であってはならない。
私は、総理大臣を経験し現在安倍内閣の副総理・財務大臣の麻生太郎の先祖が犯した朝鮮の人たちに対する非人道的な行為を、今から10年前(2009年)に書いた「我慢できない、許せない」を2013年に再送信した。そして皆さんに訴えるために、三度送信する。
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