<死の商人おことわり 武器見本市NO! 11.18大抗議アピールへ>
https://kosugihara.exblog.jp/239774813/
東京の杉原浩司(武器取引反対ネットワーク:NAJAT)です。 [転送・転載歓迎/重複失礼]
幕張メッセでの武器見本市の中止を求める市民は、千葉県への度重なる申し入れ、2万2千筆を超える署名や声明の提出、県議会への請願、予定候補者への公開質問状、街頭でのシール投票やマネキンモブなどのアピール、アートフェス、県への葉書キャンペーン、政府交渉や院内集会、研究者やジャーナリスト、国会議員らによる共同声明の提出など、1年以上にわたって様々な行動を展開してきました。
しかし、残念ながら、11月18日には幕張メッセで、日本初となる総合武器見本市「DSEI JAPAN」の開催が強行されようとしています。
https://www.dsei-japan.com/jp
台風や豪雨災害に痛めつけられ、今なお多くの人々が苦しんでいる千葉の地で、「死の商人」に商機を提供するイベントが行われるとは、なんと恥ずべきことでしょうか。
11月18日の開催初日に、今までで最大規模となる「武器見本市おことわり」の意思表示を行います。日本で、さらにはどこにおいても武器見本市を開催させないためのステップとなることを目指します。
ぜひ、ご参加くださるように心からお願いします。お知り合いにもお声かけをお願いします。
【海外からの連帯メッセージも次々に届いています!】
地球ネットのブルース・ギャグノンさん
https://kosugihara.exblog.jp/239758762/
イギリス在住の中村久司さん
https://kosugihara.exblog.jp/239774539/
イスラエルのイタイ・マック弁護士
https://kosugihara.exblog.jp/239774569/
-----------------------
◆死の商人おことわり 武器見本市NO! 11.18 大抗議アピール 11月18日(月)12時〜13時 幕張メッセ前 ※JR海浜幕張駅南口から徒歩10分。当日は駅前にご案内担当者を置きます。 30分前の11時30分頃までに南口に来ていただければと思います。 <アクション> 各界からのスピーチ、ダイ・イン、人間の鎖(ヒューマン・チェーン)、海外からのメッセージ紹介など ※韓国から武器見本市反対活動家の参加も決定! 【呼びかけ】 安保関連法に反対するママの会@ちば 幕張メッセでの武器見本市に反対する会 mnw.chiba@gmail.com [携帯]090-2248-8142(金光)
※11月18〜20日の開催期間中の10時〜14時には、JR海浜幕張駅南口にて、連日の抗議スタンディングも行います。
--------------------------
【武器見本市に反対する主な理由】 (文責:杉原)
1.武器見本市の開催は、戦争と武力による威嚇、武力の行使を永久に放棄し、陸海空軍その他の戦力を保持しない、と誓った憲法9条の平和主義とは決して両立しない。防衛省、外務省、経産省による「後援」は許されない。
2.武器見本市への千葉県有施設の貸し出しは、「戦争という手段によらずに紛争を解決する道を追求する」と明記した「非核平和千葉県宣言」(1994年10月、千葉県議会で決議)に明らかに反するもの。一方で、英国・スコットランドのグラスゴー市議会は、2018年の武器見本市に対する大規模な抗議を受けて、2019年5月、市議会が倫理的な配慮を重要視する新たなイベント関連政策を採択。
3.当初は日本からの武器輸出の促進のために始まった武器見本市は、武器輸出が難航する中で、むしろ米国などからの高額な武器を爆買いする場へと変質。F35戦闘機やイージス・アショア、ノルウェーと米国製の長距離巡航ミサイルなどが次々と「売約済み」に。
4.中東などで国際人道法違反の戦争犯罪(無差別空爆、無人機戦争など)を行う国に大量の武器を供給したり、核兵器の製造に関与するなど、国際人道法違反や戦争犯罪に公然と加担する軍需企業=「死の商人」に憲法9条を持つ日本が商機を与えることはあり得ない。
【「DSEI JAPAN」の危険性】
1.日本初の「総合武器見本市」=陸海空、サイバーと全体をカバー
2.ロンドンで隔年開催されている世界最大級の国際武器見本市「DSEI」の初の海外出張版が日本で。英国がいかに日本の武器市場を狙っているかを物語るもの。日本への武器輸出とともに、F2後継戦闘機の日英共同開発を狙う。詳細はいまだ不明ながらも、英国をはじめとする海外の軍需企業が日本をアジア展開の拠点にする思惑もあるとの一部報道も。
3.広報規模の拡大。スマホに武器見本市の宣伝広告が載るのは前代未聞。
4.実行委員会の体制が強化。「MAST Asia」は森本敏・元防衛大臣が顔だったが、今回は日本からは5人体制に。 実行委員長:西正典(元防衛事務次官) 副委員長:岩崎茂(元統合幕僚長) 委員:西山淳一(元三菱重工武器部門幹部)、井上恭治(元陸将補)、渡辺秀明(初代防衛装備庁長官)
5.今までにない規模で戦争犯罪企業が出展へ
(1)イエメンへの無差別空爆を続けるサウジアラビアに武器を供給している企業が多数。国連人権理事会の専門家グループも警告。国際人道法に違反する戦争犯罪に加担する企業に商機を与えることは許されない。
・BAEシステムズはサウジアラビアの主要パートナーとして、数十億ポンドにのぼる武器の超大型契約により利益を上げてきた。 ・レオナルドおよびロールス・ロイスはサウジアラビア空軍の戦闘機「ユーロファイター・タイフーン」のパーツを製造。 ・MBDAおよびレイセオンはサウジアラビアがイエメン空爆に使用した爆弾とミサイルを製造。 ・ロッキード・マーチンは「ヘルファイア」など様々な武器をサウジアラビアに供給。 ※英国の「武器貿易反対キャンペーン(CAAT)」のファクトシートより
(2)核兵器製造に関与する企業が多数出展。これら企業は、ICAN(核兵器廃絶国際キャンペーン)によるダイベストメント(銀行に対する投資引き揚げ)キャンペーンの対象。被爆国がこうした企業に商機を与えるのは言語道断。
・ロッキード・マーチンは核ミサイルを建造 ・エアバスは潜水艦発射核ミサイルを製造・管理 ・BAEシステムズは仏・英・米の核兵器計画に関与 ・ロールス・ロイスは英国の核兵器システム「トライデント」製造に関与 ・レイセオンは米国の核兵器製造に関与
(3)パレスチナ人の虐殺・人権侵害に加担しているイスラエル企業が3社(エルビット・システムズ、IAI、ラファエル)そろって出展。3社はガザ地区への度重なる攻撃に武器を供給し、子どもを含む民間人の大量虐殺に重大な責任を負う。
・エルビット・システムズは国際司法裁判所が「国際法違反」と認定した隔離壁などに警備・警報システムを供給。 ・IAIはイスラエルの国営企業。1974年に「世界で初めて無人偵察機を開発」(同社ホームページ)。自爆型ドローン「ハーピー」「ハロップ」等も製造。
(4)米国による残虐な無人機戦争に関与している企業も出展。
・ジェネラル・アトミクスは民間人を巻き添えにした残虐な米国による無人機戦争で多用されている無人攻撃機「プレデター」「リーパー」などを製造。日本にも無人攻撃機「アベンジャー」などを売り込み中。
6.JAXA(宇宙航空研究開発機構)が従来を超えて積極的に関与。かつて宇宙の平和利用を守っていたJAXA(宇宙航空研究開発機構)は、今回、「DSEI JAPAN」のサポーターとなり、出展に加えて、山川宏理事長がカンファレンスにも登壇。軍事への前のめりの姿勢があらわに。
--------------------------
※発売中の『世界』(岩波書店)12月号に、杉原が「武器見本市という憲法的不祥事〜殺傷マーケットの侵入と対峙する」との文章を寄稿しています。よろしければご一読ください。
|