困った時に本当の友達がわかるように、国が危難にある時、本当の議員がわかるというものです。今夜の国会パブリックビューイング(国会PV)は〜すでにもうそれが何かの説明も不要でしょう〜11月8日の国会・予算委員会での田村智子議員(日本共産党)の質問を取り上げました。テーマは安倍首相の新たな不正疑惑「桜を見る会」について。「桜を見る会」が話題になっているのは安倍首相ら自民党議員らの後援会を慰労することに税金が使われていたのではないか、という疑惑があるからです。国会PVで今回取り上げるように田村議員の11月8日の質問でこの問題に注目が集まることになりました。その田村議員が国会PVに駆けつけた時、100人以上いたであろう人々から大きな拍手が起きました。田村議員の奮闘に心を動かされた人々から自然に出た反応だったと感じます。僕自身も拍手をしていました。演奏会で素晴らしい演奏を聴いたときと同じです。
国会PVの上西充子代表が映像の合間合間に説明したように、11月8日の田村議員の質問に対する安倍首相や萩生田文科大臣らの答弁は後に嘘であることが次々と発覚していきました。安倍首相らは桜を見る会には国に功績のあった人々を招いたと言っているものの、いったい誰が招かれ、その選定の基準やどの省庁の推薦かも野党議員に説明できないないまま、出席者リストはシュレッダーにかけられ存在しないというのが官邸の見解です。しかし、田村議員の調査では、安倍首相の招待者だけで5000人近くに及んでいたのではないかと疑われているようです。それは首相の招待枠が恒例として「60」番台の整理番号だったのではないかということです。60番台の訪問者は5000人近く存在したのではないか、という疑いもあるようです。もしそれが真実なら公職選挙法違反の疑いどころか、近年最大の買収事件にすらなりかねません。税金で選挙運動をしていたのなら、間違いなく逮捕案件です。田村議員は年明ければ、この点を追及していく姿勢です。
今回の国会PVが面白かったのは、スクリーンで見ている議員が、現実の広場で一緒にスクリーンを見ているという状況です。一言では説明しにくいのですが、あえて言えば劇場空間が公共の場所まで広がってきた、あるいは国会が新宿の広場まで拡大されたという印象を受けたことにあります。政治に関して、心からワクワクしたのはこれが初めての経験でした。
※国会PVは2018年6月に新橋駅前の集会から始まった国会を見つめる市民運動です。最初のテーマは働き方改革の問題でした。代表の上西充子教授が、国会に提出された厚労省の裁量労働制に関する偽りのデータの問題を指摘したことが、この運動の原点にあります。演説中心の集会と違って、国会で行われている討論のVTRをみんなでしっかり見つめることが中心にあります。政治家や官僚が嘘を言っていたら見逃すまい、という監視機能を持っています。
村上良太
■国会パブリックビューイングを見に行く
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■速報 国会でNHKの森友問題の報道の姿勢が追及される 参院総務委員会で山下芳生議員がNHK会長に質問 NHK局員の内部告発か「森友問題はトップニュースで伝えるな」「3分半以内で」「昭恵夫人の映像は使うな」
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