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橋本勝21世紀風刺絵日記
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2020年04月19日13時00分掲載
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浜内千波著 「朝に効くスープ 夜に効くスープ」
スープ、というと、近年、駅構内などでもスープの専門料理店も生まれ、美味しいけれども自分で作るにはちょっと敷居が高い、と感じる人もいるかもしれません。そもそも何をもって「スープ」というのでしたっけ、というところから、考えてみると、よくわかりませんでした。味噌汁は、英語ではスープ扱いですが、本当に「スープ」なんだろうか?と思う人も少なくないでしょう。そんなスープに関する様々な疑問に答えるかのような1冊が、浜内千波著「朝に効くスープ 夜に効くスープ」ではないか、と思います。
驚いたことですが、本書の中ではまずお湯を注ぐだけのスープが何種類も冒頭紹介されます。超簡単です。ハム、にら、しょうが、ねぎに焼きのりと醤油。これにお湯を注げば「しょうがとにらのスープ」で保温効果があり、特に朝起きたてに一杯飲むとよいと書かれています。
もちろん、中にはクリームスープやカレースープ、ポタージュやキムチスープなども紹介されています。そして、圧巻はキャベツ、玉ねぎ、にんじん、しめじの4種を蒸し煮にしたスープのもとを基本にして、効能に応じて様々な食材を1つ2つ足していく手法です。便秘解消とか、冷え性改善とか、美肌を保つ、老化防止などといった様々なタイプの効能にあう食材も並んでいます。
浜内氏はスープと言えば長時間ことこと煮込むイメージがあるが、本書では短時間で簡単に作れて、体に必要な栄養素を摂取できるように、健康に最大限配慮してメニューを編成したとしています。実際、長い時間煮込むタイプのスープは登場しません。本書を読むとわかってきますが、効能別のスープを学ぶことで、食材の効能に意識的になることができるでしょう。それと、浜内氏が「味見」を大切にしているように、同じ名前の食材であっても季節や場所でも栄養素や味は異なっているため、自分の舌でアレンジすることが必要で、何度も味見を繰り返すうちにレシピの何グラムという数字を見なくてもだいたいわかるようになり、それが大切だとしています。
女性にとってだけでなく、男性にとっても日常生活に手軽に役立てることができる一冊です。
村上良太
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