東京五輪の中止を求める市民団体「五輪マフィアを退治する市民有志」は7月10日、国際オリンピック委員会( IOC)のトーマス・バッハ会長が宿泊する5つ星ホテル「The Okura Tokyo」(ホテルオークラ東京)周辺で抗議スタンディングを実施。参加者らは「GET OUT BACH」、「ヒロシマに入るな」などと書かれたプラカードを掲げ、抗議の声を上げた。
以下、抗議スタンディングの呼びかけ人である杉原浩司氏(武器取引反対ネットワーク〈NAJAT〉代表)のブログ「杉原こうじのブログ」https://kosugihara.exblog.jp/ から転載。
【報告】「ホテル正面での抗議は国益に反する」との赤坂署警備課長の暴言に猛抗議! 〜#バッハ帰れ 五輪は中止!7.10ホテルオークラ前抗議スタンディング〜
前夜に「五輪マフィアを退治する市民有志」として急きょ呼びかけたにもかかわらず、集合場所の虎ノ門駅出口には、既に多くの方が集まっていました。
参加者は、照りつける強い日差しにめげず、持ち寄ったプラカードを掲げてアピールしながら、いざ目的地へと歩き出しました。
途中の交差点でホテルオークラに向かう東京オリパラ組織委員会の車両を発見し、怒りのコール。
さらに進むと、ホテル手前のツインビルの前に警官の壁が築かれていました。「ここでやるように」と虎ノ門病院の脇にコーンで囲いを作る用意周到ぶり。「君たちがホテルオークラの正面でやるのは日本の国益に反する」と言い放つ赤坂警察署の家塚武夫警備課長に当然ながら猛抗議。まずは第一の阻止線を突破しました。
ここから、まるで山登りのように警察の壁を突破しながら、バッハが最上層部に泊まるホテルオークラ正面を目指すことになります。
傾斜のきつい江戸見坂の途中にある公園でいったん抗議集会を開始。ここは、最上層部(おそらく40階)の超スイート(最高額は1泊なんと300万円!)にバッハが"隔離"宿泊中と思われる「プレステージタワー」の裏側真下になります。地面には上から見えるようにと大きな横断幕を広げました。
「五輪マフィアはおことわり」「死神バッハはおことわり」などのコールに加えて、独りダイ・インやバッハを皮肉る替え歌も登場。「コロナに加えて、五輪で仕事が奪われ殺されかけている」との痛切な訴えや「バッハの日本人"賞賛"発言はアジアンヘイトだ」などのスピーチが続きました。
この後、さらに坂を登りきったところで警察が再び壁を作り参加者をブロック。フェイントをかけて一歩前進もしたのですが、壁は二重、三重に厚くなりました。コロナ禍であるにもかかわらず体を密着させて暴力的に押さえつける信じ難い過剰警備でした。
抗議を強めながら、横断歩道を渡り迂回しつつなおも進みましたが、ホテル正面側にさしかかる角で強硬に阻止されました。ホテル正面には絶対に行かせないとして、公道を白昼堂々封鎖するという違法な警備態勢は最後まで変わりませんでした。参加者は3ヶ所に分散しながら、抗議を貫きました。
警官には「人権犯罪を行っているバッハこそを逮捕しろ」との声も飛びました。いったい日本の警察は何を守っているのでしょうか。
結局、60分の予定が90分に延びてしまいましたが、憲法違反の異常な弾圧に抗しながら、「バッハ帰れ」「五輪は中止」「ヒロシマ行くな」と約50人で声を上げることができました。今回の行動は、スポーツ紙や海外メディアなどの報道を通して、ネットを中心に多くの人々に伝わったようです。
※上から1枚目、14枚目、15枚目の写真(私が映っているものと警官の壁)はGalbraithianさんの撮影です。
【行動案内】 7月16日(金)バッハ・コーツは広島・長崎に行くな!東京デモ 18:30 築地市場跡集合 19時デモ出発→組織委員会へ 19:30 組織委員会(トリトンスクエア)で抗議スタンディング (変更可能性あり) 呼びかけ:オリンピック災害おことわり連絡会/反五輪の会
https://bit.ly/3epac2j
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