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橋本勝21世紀風刺絵日記
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2021年10月06日21時12分掲載
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『「棘2」独白 武健一』9月23日船橋上映会報告 <達磨大師のような人> 笠原眞弓
関西生コンの労働組合執行委員長武健一のドキュメンタリー映画『棘2』の上映が、現在広がりつつある。9月23日には、180人ほどの人を集めて千葉県船橋市であった。これより先に、『棘』という作品もあり、『棘2』はその続編だ。
彼が640日の拘留から保釈されたのが、昨年の5月末。映画は、早速初出勤(といえるのか疑問だが)の朝6時ころ組合事務所の事務所のシャッターが開けられ、武委員長が現れるところから始まる。大きな体から優しい声が転がり出る。降ろされたブラインドを少し上げ「向かいの建物の上から、ズーットと監視されていた」。「だから、これ(ブラインド)を下げていた」と。そして、拘置所内の寝起きや、体力作りの話、彼を書いた「評伝 棘男」(平林猛著)が拘置所内でも読まれ、人気者だったなど明るく語り始める。
彼は、徳之島の出身だという。「気象」という、人間のコントロールできない条件の中で生きて来た人たちである。戦後の工業の復興に、あの辺りから大勢の人たちが集団就職で関西方面に来て、労働条件の整わない中、大いに貢献したことを思い出した。 彼もそうして出てきたのだろう。島では貧しくも慈しまれて育ったことが、言葉の端々からあふれ出る。それは一貫して信念のため、他者のためにという思いで射抜かれている。
「やられたらやり返す。3倍返しだ」「恫喝も暴力も手錠も、私を止めることはできない」と言うが、全て自分のためではなく、他人のためなのだ。前科5犯だと豪語する彼の容姿も心根も、達磨大師のようだと思う。怖そうでいて優しい。その味を監督は遺憾なく引き出している。カメラもぶれない。プロの仕事だと素人ながら思う。
さて、7月13日に懲役3年、執行猶予5年のいわれなき有罪判決がおりている。これから不当判決に抗って、新たな闘いが始まる。最終「無罪」を勝ち取ってほしい。日本の労働運動(人権擁護)のためにも。
映画上映後は、駆け付けてくれた関生支部の武谷書記次長や地元の労組など様々な立場の方から挨拶があり、関西生コンと連帯して共に闘う気持ちで会場はあふれた。 監督:杉浦弘子 62分 (レイバーネットWEBページから加筆訂正) ------付録------------------ 実は、関生事件は、個人的に興味はあっても、他人に正確に伝えられるほど知らなかった。上映会を主催する側になって、このままではいけないと、レイバーネットの仲間、北健一さんに簡単に解説していただいた。 関西生コン労組は、日本でも珍しい産業別労組で(日本は企業ごとの組合がほとんど)、土木工事には欠かせない、建設事業の要ともいえる生コンの運転手の組合だ。闘争現場にいなかった人(武委員長など)を含め、89人が逮捕され、71名が起訴されたという労働法の無視から見ても、戦後最大の労働運動弾圧といえる。これは警察、裁判所はもちろん、財界、暴力団や在特会が関与しての組合潰しのために捏造された事件である。 ---------------------- ◆今後の各地の上映会(把握しているもののみ) 〇10月1日(金)19:00開始 会場:板橋区立グリーンホール504号室 協力金¥1000 主催:「棘2」上映会東京北部実行委員会 連絡TEL03−6914−0487
〇10月9日(土)14:00〜15:15 会場:広島市東区民文化センター 大会議室 参加費 500円 主催:10.9「棘2」広島上映会実行委員会 (連絡先)広島県労働組合交流センター TEL 070-5521-0897 メール hiroshima.rouso.kc(アット)gmail.com
〇10月16 日(土)14:00 上映協力金 800円 会場:都立多摩図書館・セミナールーム 国分寺市泉町2丁目2番26号 JR中央線・武蔵野線「西国分寺駅」南口下車 徒歩7分 主催 関西生コン労働組合の弾圧を許さない東京の会 (多摩連帯ユニオン) TEL042-644-9914
〇10月17日(日)14:00 会場:堺市総合福祉会館 主催関西合同労組 TEL090-9985-7319
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杉浦弘子監督
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