中間選挙の敗北を仲間の失態に責任転嫁していたトランプ元大統領は、逆に敗北の元凶とされるに至り、失墜しつつあります。それでも米メディアでは共和党員たちはトランプ頼みだと書いていたものでした。ところが、ここに来て、さらにきついオウンゴールとも言えるスキャンダルが露見しています。
https://www.nytimes.com/2022/11/25/us/politics/trump-nick-fuentes-dinner.html 「Trump’s Latest Dinner Guest: Nick Fuentes, White Supremacist (見出し:トランプの最近の夕食のゲストは白人至上主義のニック・フェンテス」(NYT)という記事を読むと、これはとどめに近いのではないかとすら感じさせるものでした。ニック・フェンテスともう1人、カニエ・ウエストというこの人も記事によると、反ユダヤ主義でレイシストだとのこと。折り紙付きのレイシスト・反ユダヤ主義者をフロリダにある豪華な別荘「マール・ア・ラーゴ」に招いて一緒に食事をとった、という報道に、共和党のユダヤ系政治家たちが批判を浴びせています。
トランプは娘婿はユダヤ系で、イスラエルの米大使館をエルサレムに移すなど、イスラエル寄りの政策を露骨に取ってきたトランプ元大統領でしたが、この記事を読むと、共和党のかつての身内からも敵視され始め、包囲網が出来つつある印象を持ちました。キリスト教右派の元副大統領マイク・ペンスも離反したことが伝えられていますし、ユダヤ系共和党議員や支持者も離反していくようです。特に米国での報道を見れば、ニック・フェンテスは単なる反ユダヤ主義というだけでなく、ホロコーストの歴史自体を否定するネガショニストだという見方があり、これは最も強く非難されるところです。トランプ大統領時代に駐イスラエルの米大使だったデビッド・フリードマンもニック・フェンテスはないだろう、という非難をツイッターで出したことがCNNの報道(※)では紹介されています。 この包囲網が強まると、トランプ大統領の表情や言動も変わるかもしれません。昨年1月6日の内乱罪への関与に加えて、国家機密ファイルの持ち出しでスパイ罪に問われる可能性もあります。共和党の中でデサントスで2024年の大統領選の一本化が固まれば、トランプ元大統領は邪魔な存在でしかありません。こうなると身内から、さらなるスキャンダルネタが露見する可能性もあります。
以下はニューヨークタイムズで紹介している、トランプ元大統領の食事に招待されたニック・フェンテスも参加したとされるレイシスト集会の動画 「Charlottesville: Race and Terror :VICE News Tonight (HBO)」です。デジャビュ感があると思ったのは、日本の在特会デモとカウンターグループの闘争シーンでした。
https://www.youtube.com/watch?v=P54sP0Nlngg
※Kanye West speaks out about Trump's dinner with Holocaust denier(CNN)
https://www.youtube.com/watch?v=laiDiflUizE CNNのようなトランプへのメディアの糾弾が始まっている。
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http://www.nikkanberita.com/read.cgi?id=201702080540363
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http://www.nikkanberita.com/read.cgi?id=201612081813454
■アメリカの警察による殺人 ジェローム・カラベル(カリフォルニア大学バークレイ校 名誉教授) “Police Killings Surpass the Worst Years of Lynching, Capital Punishment, and a Movement Responds ” By Jerome Karabel
http://www.nikkanberita.com/read.cgi?id=201702191613380
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