ホモサピエンスは、他種動物(植物も)を捕獲し食料とすることは他の動物と同じだが、他の動物たちと違って、同じ種の他体を捕獲・殺害することも必要・不必要に拘らず辞さない。そうしたことをなるべく躊躇するように自己を抑制することを人類社会で行われるように説いたのが、宗教である。ただし、一神教では、自分たちの神を信じる人たちとの間での倫理のみで、他の神を信じる人は、どう扱っても良い、むしろ迫害しても構わないとされている。こうしたことが人類の問題の根本にある。現在のウクライナ問題にも。この問題は別の機会に。 人類は頭脳がかなり発達しており、科学を獲得し、他を殺害するのに好都合なものを見つけると、それを他の人を殺害する道具に応用することを、歴史を通してやってきた。主なものは、(1)金属:銅、鉄などの金属を、鉱物から金属の状態で取り出すことに成功し、それらを人(動物も)をあやめる道具(武器)に。これは太古から現在にまで使われている;(2)人間の体に対して毒性の強い物質を、人に取り入れさせたり、体に振りかけるなどして殺める化学兵器に、そしてもっと単純な殺人に、これは古代より多くの人が利用してきた。戦争での利用は第1次世界戦争に始まり、シリア内戦などにも使われた;(3)最悪のものが、このシリーズのIとIIで述べた核の応用である;(4)生物を兵器として利用することは、表向きには世界中で禁止されているが、現実には、多くの場所で、生物を兵器として利用することを研究している。しかし、最近は、生物を兵器と表現するような状況(戦争)でとは限らず、多くの人体に被害(死を含めて)を齎す目的に使われだしたようである。今回はこうした問題を取り上げる。
(A) 人間の意図ではない微生物による人体への被害
生物は多様であるが、ここでは微生物のみを扱う。地球上には、多数の微生物が生存していて、人類と接触している(直接、間接的に)。人体内には、べらぼうに多数/多種類の微生物(細菌)が入っているし、出入りしている。腸内細菌叢と言われるが、その数は、1000 兆ぐらいと考えられている。この数は人間の身体を構成する細胞の数の10倍ほどである。その大部分は、人体の正常機能の一部を担っている。しかし、人体内に入って、細胞・臓器に害を与えるものがある。そうした微生物の一種には、独立した生存機能を持たないウイルス(半生物)もある。ウイルスは、他生物に進入して、その細胞を使って増殖する。ウイルスがどうやって進化の過程で発生したのかは非常に興味深い。 それはさて置き、こうした微生物(細菌・ウイルス)が人間(ばかりではないが)に害を加えることは当然ありうることである。人類の歴史には、そうした微生物感染病が多くの人に感染したケースが多数知られている。現在の言葉で言う、パンデミック現象である。数例を挙げると:6世紀中頃東ローマ帝国でペストが蔓延; 奈良時代に天然痘で死者約150万人;14世記のヨーロッパで発生したペスト(黒死病)では1億人前後の死亡者;19世紀半ばのコレラは、世界中に蔓延、死者数は不明だが、100万人以上;最もよく知られているのが、いわゆるスペイン風邪で1918~19年に発生、感染者は世界人口の30%ぐらいで、死亡数は5千万ほどであったと考えられている。 こうした感染拡大が起こった時代では、スペイン風邪はともかく、医学は十分に発達しておらず、対応は、経験からあれやこれを避ける、例えば、感染を媒介するらしい虫とかネズミなどを避けるなどの知識を獲得していくし、やがては検疫なる作業も行われるようになったが、それまでは恐怖に脅かされるのみであった。感染地域は、古い時代には、地域・国家レベルであったが、先に述べたように19世紀以後には、人々が、地域・国家を超えて、グローバルに動くようになって、全世界に感染が拡大するようになった。しかし、拡散の程度は、感染の仕方に依存する。 人間(他の生物も)は免疫機構を持ち、多くの場合、細菌・ウイルスなどを撃退することができ、その経験は免疫機構に記憶されて、次回に同一の細菌(ウイルス)が侵入した場合、すぐにそれを撃退することが通常はできることになっている。ヨーロッパで、6世紀にペストが流行したが、その後数世紀の間、ヨーロッパではペストが発生しなかった。ところが、14世紀には、ペストが大流行。この数世紀の間(おそらく20世代)、ヨーロッパ人は、ペスト菌に遭遇しなかったので、ペストに対する免疫機構は、失われてしまったらしい。14世紀に、モンゴルの兵士がペスト菌を持つネズミを持ち込んで、それからペストへの免疫を失っていたヨーロッパの人々に黒死病が蔓延したということらしい(注1)。
(B) 生物兵器を戦争に
生物を戦いの道具として利用した例は昔からある。昆虫爆弾とか、サソリなどの毒気のある小動物を投げつけるなどが知られていた。 こうした意図を持っていたかどうかは不明だが、上に述べた14世紀のペスト流行と同じ現象と思われることが、植民地獲得戦争で用いられた。スペインが、新大陸(と彼らが思っていたに過ぎない)に上陸し、植民地にすべく、16世記に戦争を仕掛けた。これは戦争ではなく、単なる力による富の略奪であるが。その際、ヨーロッパでは流行ったことのある細菌が兵士によって持ち込まれたが、そうした細菌に接したことのない原住民は、免疫を持っておらず、それに感染し、多くが死亡した。その数はどのぐらいであったか、正確にはわからないが、当時のアステカ帝国では、数千万の原住民が死亡したとされている。この感染死が、スペインの中南米植民地化に寄与したことは確かである。意図的にしたかどうかは別にして、これは、生物兵器の使用であった。ただし、逆方向の細菌感染もあった(注2)。すなわち、梅毒が新大陸からヨーロッパに広がった。 最近の生物兵器問題の概略(日本軍の731部隊その他)などは、ウイキペデイアで見られるので省略。
(C) 毒性生物を戦争以外の目的に:現象
毒性生物を戦争という目的でなく使用することも全人類史上行われてきた。人間の性である。多くは、個人的な使用であった。理由はともかく、特定な人物に毒のある細菌などを送りつける、または、強制的にか、毒性を隠蔽して取り込ませるなど様々な仕方で使用されてきた。モーツアルトの若死も、誰かに毒を盛られたことが原因であったといった話もある。 人間は常に様々なかたちで死傷の危険に晒されていて、それが普通なので、自然に存在すると考えられている微生物による感染症が多発した場合、特定人物の意図なのではなく、自然発祥と考えられがちである。ただ、近年は、生物兵器の研究施設などが、協定に反して多くの場所で現実に行われていることは広く認められている。すなわち、生物兵器が戦争に使われるであろう、または使われているであろうことはありうることと思われている。 最近の例では、2022年2月24日に、ロシア軍がドンバス地域擁護のためにウクライナに入った際に、最初に見つけたのが、ウクライナで米国支援で運営されていた細菌研究所の摘発、破壊であった。なお、ロシア側は、米国は、ウクライナばかりでなく、ロシア周辺のアゼルバイジャン、アルメニア、カザフスタン、キルギスタン、ウズベキスタン、タジキスタンで細菌兵器の研究施設を建設していると批判している。いずれはロシア侵略を意図している米国政府は、そうした施設の存在を否定していたが、2022年3月8日の上院外交委員会で、国務次官のビクトリア・ヌランドは、ウクライナでの生物化学兵器を研究開発していることを認めた(注3)。そうした施設がウクライナには30カ所もあるそうである(ロシア側の発表によれば)。 新型コロナ感染症 (COVID-19;重症急性呼吸器症候群)は、武漢で最初に見つけられたとしているが、それ以前にも、イタリアや米国でもそれらしき感染者が見られてはいた。いずれにしても、世界保健機構(WHO)は、2020年3月11日に「パンデミック」を宣言した。多くの専門家は、この時点でパンデミックを宣言するほどの深刻さは無かった、したがってパンデミック宣言は不適当であるとしていた。しかも宣言早々、不適当なPCR検査を義務付けた。この不適当さは、以前に何度かその理由を投稿した(注4)。その上、ワクチン企業数社は、直ちに新しいワクチン開発を始め、数ヶ月後には緊急事態だとして、米国FDA/CDCは、多数市民(まずは、老齢者、医療関係者などから)に摂取を認めた。多くは強制的に。たとえば、筆者の住むカナダ、BC州では、ワクチン証明書がないと、レストランに入れないとか、ホテルに泊まれないとか、色々と日常生活が制限された。こうした制限があるほか、Covid-19の感染者数、それによる死者数などが、あらゆる報道機関で毎日報道されて、人々の恐怖感を煽った。そのため、多くの人は、積極的にワクチンを摂取した。ここで、最も利益を得たのが、ワクチン製造業社である。これは、ウイルス利用は、戦争目的ではなく、特定企業などの利益増進のためのようである。 時を経るに従って、政府・公式医療機関(CDC、FDAなど)などの無視・隠蔽にも拘らず、ワクチンの悪影響の事実が明るみに出始めた(注5)。日本では、「週間新潮」がワクチン問題について、2022年12月22日号から記事連載を始めた。しかし、公的機関(通常の報道機関も)は相変わらず、そうした事実は公表せず、真実を知ろうと努力しない人々は、公的見解の方を信じている。このため、ワクチンの悪影響はさらに拡大しつつある(注5)。それは、ワクチンによる様々な死因による死者の急激な増加である。日本でのデータは図1をご覧ください。こうした事実は、相変わらず、政府も報道機関も市民には知らせようとはしていない。いや、むしろ、そうした事実を知らせる努力をしている人々や組織を、誹謗・迫害して、口を封じ込めている。したがって、多くの市民は、パンデミックと称されるものの恐怖に怯えるのみで、その背後にある深刻な問題にまで関心は回らない。しかし、勇気ある報道機関、ウェッブサイトなどでは、本当のデータを知らせるべく努力している。日本経済新聞ですら、2022年6月5日の記事で、日本や世界で、ウイルス感染以外の死者(超過死亡)が急増していることを報道している。もちろん、その原因は不明としてはいる。
図1日本における月あたりの死亡者が2021年以降増加
(D) 今回のパンデミックの背景
今回のCovid-19であるが、その発端は、何であったか。武漢で、海鮮市場で販売されていた野生動物から人間に感染したと、中国の関係者(高福氏)が発表した。しかし、その後いろいろな面から、そうではなかったらしいことがわかりつつある。 武漢でことが始まる前、10月中旬には、ニューヨークで「イベント201」なるコロナウイルスによる世界的な感染拡大をシミュレーションする会議が行われていて(注6)、高福氏もそれに参加していた。これは、Covid-19の本当の発祥源を誤魔化すためであったようである。当時のアメリカ大統領も現大統領も、武漢にある病毒研究所から漏れ出たという見解を発表している。そのウイルスは、どのように発生、または作られたのか。武漢病毒研究所に石正麗という研究者がおり、米国ノースカロライナ大学の研究者と共同研究で、ウイルスの抗原とされるスパイクタンパク質の遺伝子をコウモリのウイルスに導入して、人間にも作用するように(機能獲得)できることを示していた。こうした研究を支援するために、アメリカのNIHその他の機関から武漢病毒研究所に2019年までに、計740万ドルが与えられていた(注7)。というわけで、今回のウイルス(SARS-CoV-2 )が武漢病毒研究所から出たということは確からしい。漏洩なのか、意図的な放出なのか。意図的(を示唆する事象もあるが)だとするならば、米国が中国での感染拡大を図った兵器としての使用であったとも考えられる(単なる憶測)。ところが、中国政府は直ちに厳格なロックダウンを実行し、感染拡大を押さえ込んだ。ほとんど2年半は成功したようである。ところが、現在の人の動きから、ウイルスは、速やかに世界レベルに拡散した。これがパンデミックである。WHOも「イベント201」に参加しており、このことは予想していたのであろう、直ちにパンデミック宣言を発した。この時点で、この騒ぎは、中国一国への戦争(細菌戦)ではなく、全人類を対象とした脅しに変容した。なお、他の事実もあり、このウイルスがアメリカから持ち込まれた可能性も否定できない。イベント201の終わった翌日に、アメリカ軍人300名ほどが、軍人のオリンピックに参加するために、武漢に到着。そしてその1ヶ月ほど後に、コロナウイルス感染者が武漢で見つかったという事実がある。 問題は、本当に脅しであること(人々を恐怖に陥れる)、それに付随して起こることなどを意識して、このパンデミックを誰かが、引き起したのかどうか。先にものべたように、感染者が発見される直前に、「コロナウイルスによるパンデミックのシミュレーション」をビル・メリンダゲイツ財団、米軍、WEF (世界経済フォーラム)、CDC、FAD、WHOなどの関係者が出席して行われた事実があり、主宰者側は、十分な動画も発表している(注6)。たまたま偶然にそうなったのか、それとも、パンデミックが起きることをすでに予想(確信)して、そうしたことに対処するための会議だったのか。対処というより、パンデミックの機会をどう利用するかに興味があったようである。 ウイルスの中の中心的箇所は、スパイクタンパク質(SP)というもので、これがウイルスの抗原的役割を果たすとされていて、この部分を作るm-RNAに、人工的な細工が施されたとされている。それは、m-RNA(DNA)を構成するA、G、C、Tの配列を変更することだが、そうした配列が、製薬会社(モデルナ)から特許を取られていた(注8)こともあり、実は、数年も前から、コロナウイルス/SP部分も決められていたらしい。
(E) 企業利益と少数者支配:人口削減
これまでの記述から、このパンデミックは、かなり前から画策されていたらしいことが推測できる。誰が、なんのために? まず製薬企業の、金儲けのため。これは、パンデミック発祥後の速やかなワクチン開発とその強制的摂取に現れている。しかし、こうした利潤を実現するためには、政府機関、公式医療組織、医療者、報道機関などを影響下におかなければならない。どんな影響か。パンデミック否定、ワクチンの有効性の疑問視などを徹底的に抑えること。そして、そのためには、ワクチンの検証結果(負の影響)を公式保健機構(CDC, FDA, WHOなど)のレベルで隠蔽すること。このようなことが現実に起こっていることは、この蘭で何度か申し上げた(注9)。すなわち、このレベルに参与している人たちは、ワクチンの負の影響を承知しながら、ワクチン摂取を人々に強制したことになる。そのうえ、各国の政府首脳や公的保健機構などに所属する人たちも、企業の動きに従っている。おそらく、そうすることが自分たちの利益になるからなのであろう。困ったことだ。しかし、こうした人たちの大部分は、利益もさることながら、上からの公式見解(ワクチンの有効性)などを信じ切っているのかもしれない(洗脳されたか)。 ワクチンの負の影響を知りながら、なぜ、摂取を勧め、強制してきたか。負の影響の顕著な結果は、例年よりも異常に高い死亡率が、多くの国で見られている(日本の場合は図1参照)。これは、コロナウイルスの影響以上に、ワクチン摂取が始まって以来増え続けている。ワクチン企業を富ますために、人を殺すという結果になる。ワクチンの大量使用によってワクチン企業が儲けるだけの目的ならば、死亡者を出すほどの悪性ワクチンである必要はないのではなかろうか。どこまでが企業の目的であるか。この段階では、軍需産業を肥やすために戦争(人殺し)をするのと同様である。細菌戦争と言っても良いかも。ただし、通常の国家間の戦争ではなく、ある種の人たちの全人類への戦争ということになる。関係者の間に、「人口削減」の意図があるとも言われている。こうした意図について概観したこともある(注10)。現人類社会で、これがほとんど公然と行われている。恐ろしいことである。日本政府は、最近、これからもコロナワクチンを年に1回は、摂取を全世代に行わせるという決定をしたそうである(注11)。どういう意図なのであろう。なお、今回のワクチンにはより根本的な問題があるが、それは次回に。
(注1)https://reki.hatenablog.com/entry/191224-Pandemic-History など (注2)https://rekisi-daisuki.com/entry/2020-02-28-19530 (注3)https://sputniknews.com/20230201/truth-too-big-to-hide-how-washington-fails-to-sweep-ukraines-biolab-revelation-under-rug-1106893548.html (注4)http://www.nikkanberita.com/read.cgi?id=202010220837044 ;
http://www.nikkanberita.com/read.cgi?id=202011281557466
http://www.nikkanberita.com/read.cgi?id=202012061730390
http://www.nikkanberita.com/read.cgi?id=202012210923391 (注5)http://www.nikkanberita.com/read.cgi?id=202111131133056
http://www.nikkanberita.com/read.cgi?id=202111181655374
http://www.nikkanberita.com/read.cgi?id=202111221351451
http://www.nikkanberita.com/read.cgi?id=202112012003113
http://www.nikkanberita.com/read.cgi?id=202202251116055
http://www.nikkanberita.com/read.cgi?id=202205130953035
http://www.nikkanberita.com/read.cgi?id=202206161124144
http://www.nikkanberita.com/read.cgi?id=202208291054061 (注6)event 201概略:https://www.youtube.com/watch?v=AoLw-Q8X174&t=19s (注7)https://www.newsweek.com/dr-fauci-backed-controversial-wuhan-lab-millions-us-dollars-risky-coronavirus-research-1500741 (注8)ttps://www.censoredscience.com/2022-10-30-moderna-patented-19-nucleotide-sequence-in-2013-matches-covid-virus.html (注9)http://www.nikkanberita.com/read.cgi?id=202205161126361 (注10)http://www.nikkanberita.com/read.cgi?id=202206281123462 (注11)https://www.tokyo-np.co.jp/article/230094
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