2021年5月に国家転覆扇動容疑で拘留され、2023年2月に懲役7年の実刑判決を受けた中国のウェブ活動家、阮曉寰さんの2審判決が12月13日ありました。一審判決維持の不当判決でした。市民団体ATTCが伝えた。
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阮曉寰さんは、国国内のネットユーザー向けに2009年より匿名のブログを用いてvpnの使用法など「壁越え」の情報や中国国内の統制により公式ルートでは目にすることのできないニュースや香港の状況、日本や米国の政治史概論、独立した思考力を育むための書評など様々な記事を投稿していた人物で、かなり優秀なら技術者でもあることからなかなか逮捕されずにいましたが2019年に突如拘束されたという人物です。
23年2月に「国家政権転覆扇動罪」での有期刑7年と政治権利剥奪2年、罰金2万元の第一審判決が昨年に宣告されたあと控訴し、第二審判決がズルズルと引き伸ばされていたのですが、ようやく今週水曜日に金曜日12月13日に第二審判決を結集させるとの通告が弁護士と家族に入っていました。
以下、支援者による12月11日時点、および第二審終了時での報告を2件、近況報告に関する部分を日本語化しましたので、以下に共有します。
また、彼は「国境なき記者団」が功績あるジャーナリストを表彰する賞の候補者にも今年ノミネートされていました。 最終的な受賞はパレスチナで活動するジャーナリストの方になったようですが、阮さんの功績を紹介する記事は先月RFAにも出ていました。
https://www.rfa.org/cantonese/news/china-reporters-without-borders-press-freedom-hkfp-11062024162134.html?encoding=simplified ─────────────────────
(1)維権網(権利擁護ネット)による報告 12・11
一審で懲役7年の判決を受けたネットワークエンジニア #阮暁寰 ( #編程隨想 ) の弾圧事件は、2024年12月13日金曜日午後2時、上海高等法院で二審(最終審)判決が公表される見込み。
阮暁寰の妻は本日、「たった今張弁護士から電話があり、高等法院から阮暁環の公判が今週金曜の午後に開かれると通告があったそうだ」と報告した。
「技術を用いて全体主義と戦った英雄」として知られる阮暁寰は、かつて上海の某テック系企業の役員であり、2008 年北京オリンピックでは情報セキュリティの主任技術者を務めた。
2009 年以来、中国のネットユーザーに検閲回避技術や情報セキュリティの知識を広めるために「編程隨想」というブログを開設し、政治や歴史に関する多くの記事を執筆し、「反プロパガンダ」の観点から多数の書籍も推薦した。数え切れないネチズンがこの恩恵を受け、啓発を受けた。
ブログでの活動を開始してから 12 年後、2021 年 5 月 10 日に自宅で上海警察に逮捕された。2023年2月10日、上海第一審裁判所は「国家政権転覆扇動」の罪で懲役7年、政治的権利2年間剥奪、罰金2万元を言い渡した。第二審は中国共産党当局によって意図的に延期されており、2023年2月22日に訴訟が起こされて以来、延期されていた。
https://wqw2010.blogspot.com/2024/12/720241213200.html
※維権網(権利擁護ネット)は中国各地の弾圧事例及び救援会による報告をまとめる古参の中文サイト。
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(2)ネットワークエンジニア阮曉寰(編程隨想)の第二審判決は第一審判決を維持
維権網(権利擁護ネット)が2024年12月14日に把握したところによると、一審で禁錮7年の判決を受けていたネットワークエンジニア阮晓寰(编程随想)弾圧事件の控訴審が昨日2024年12月13日金曜午後2時に上海高等裁判所で開かれ、原判決である7年の有期刑を支持するとの判決が出された。
阮曉寰の妻(貝さん)はTwitterでこのように報告した。
「今日の午後14時、上海高等裁判所は判決を述べた。裁判長は周欣、裁判員は凌莉、須梅華であった。 14時7分ごろには宣告の読み上げが終わり、原判決は維持された。これは上海司法における汚点だ。私たちは引き続き申し立てを続ける。どのような時代、どのような状況にあっても希望を失わないで!法廷での阮晓寰の様子では精神状態は良好のようだ。二審が終息したためきっと家族面会が可能になる…。」
https://wqw2010.blogspot.com/2024/12/7_14.html?m=1
稲垣豊(ATTAC首都圏)
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