・読者登録
・団体購読のご案内
・「編集委員会会員」を募集
橋本勝21世紀風刺絵日記
記事スタイル
・コラム
・みる・よむ・きく
・インタビュー
・解説
・こぼれ話
特集
・アジア
・農と食
・人権/反差別/司法
・国際
・イスラエル/パレスチナ
・入管
・地域
・文化
・欧州
・市民活動
・検証・メディア
・核・原子力
・環境
・難民
・中東
提携・契約メディア
・AIニュース


・司法
・マニラ新聞

・TUP速報



・じゃかるた新聞
・Agence Global
・Japan Focus

・Foreign Policy In Focus
・星日報
Time Line
・2025年04月01日
・2025年03月31日
・2025年03月30日
・2025年03月29日
・2025年03月28日
・2025年03月27日
・2025年03月26日
・2025年03月23日
・2025年03月22日
・2025年03月21日
|
|
2005年07月24日12時29分掲載
無料記事
印刷用
イラクの現状は「地獄だ」 米軍への憎悪は拡大の一途
「イラクは、どう形容されようとも、テロあるいは反乱が増殖する場所になっている」──。バクダッド大学の生物学教授で、かつ女性人権活動家としても知られ、ナバ・サーレム・ハミドさんがこのほど、米国市民の前で、米英を中心とする多国籍軍の行動にも関わらず、イラク人の生活は、一段と悪化していると報告した。特にイラク国内では、反米感情が高まっており、駐留軍の撤退スケジュールを設定することが、イラク人の不満を解消する道につながると語った。(ベリタ通信=有馬洋行)
ハミドさんは先月米国を訪問、各地でイラクの実情を、米国市民に説明している。米紙サンディエゴ・ユニオン・トリビューンによると、ハミドさんは、米カリフォルニア州サンディエゴで、150人の米市民を前に講演。2003年3月に米英軍が、イラク攻撃を開始した後、イラクは混沌と破壊に支配されたと強調した。
ハミドさんは、イラクの現況は一言で言えば、「地獄だ」ときっぱり。水道も足りない。電気もなく停電は慢性化している。爆弾テロ、誘拐、それに環境破壊、病気の蔓延。失業者も増加し、イラクには絶望感が広がっているという。
フセイン元大統領下では、イラクは独裁体制下に敷かれ、政治犯の処刑なども恒常的に起きていた。「以前の生活は、(フセイン政権という)残酷な政治体制のため、生活は困難だった」。しかし、フセイン政権が崩壊し、多国籍軍の監督下でイラク再生のプログラムが始まったが、生活実態は今の方が「はるかに悪くなっている」という。
西側メディアが、イラク情勢が好転しつつあると報道していることも批判、「それは真実ではない」と述べた。
ハミドさんは、フセイン元大統領が、中東地域で力を増すようになった背景には、米国の後押しがあったと指摘。1979年にイスラム原理主義国家イランが出現した後、米国はイランへのけん制から、隣国イラクへの軍事的肩入れをしたことはよく知られている。「このことはイラク国民はみんな知っている」とハミドさん。こうした歴史的経緯から、イラク国民の対米感情は複雑化している。
ハミドさんは今、イラクで必要なものは、国民が安全に生活できる保障だという。治安が回復すれば、イラク国民が自力で国を再建できると強調する。
しかし、反乱勢力による暴力が、一段と拡大することを懸念している。外国から米軍と闘うために、多くの過激グループが入り込んできているのも気掛かりだ。「米国への憎悪があちこちに広がっている」とハミドさん。
こうした憎悪を解消する術は、米国が、駐留軍の撤退時期を明確にすることだと指摘、これがイラク国民の心をつかむ道につながると強調する。米国が軍事力重視の立場から転換し、人道援助へ切り替えるべきだとも提言する。イラクでは、依然として、食料、就職口、福利厚生、インフラ整備などが一向に進んでいないからだ。
ハミドさんの二人の子どもは、既にパリとトロントに移住している。しかし、ハミドさんと建築家の夫は、バグダッドで生活している。イラクを離れる気はないという。自らが、イラクを変革していく一員として加わりたいからだ。2年前に女性の権利向上を求める非営利組織「女性のための新しい地平」を組織した。
平和活動家らしく、米軍がイラクに軍事介入しなくとも、結局イラク国民が、独裁政権に対して、勝利しただろうと、語っている。
|
転載について
日刊ベリタに掲載された記事を転載される場合は、有料・無料を問わず、編集部にご連絡ください。ただし、見出しとリード文につきましてはその限りでありません。
印刷媒体向けの記事配信も行っておりますので、記事を利用したい場合は事務局までご連絡下さい。
|
|





|